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【東京都】根津美術館 ― 都会の中の静寂と日本美術の粋

HIROMI

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東京特派員

更新日
2025年9月29日
公開日
2025年9月29日

東京・南青山にある根津美術館は、実業家・根津嘉一郎が蒐集した美術品を公開するために開館しました。

現在では、国宝や重要文化財を含む日本有数のコレクションを誇る私立美術館のひとつです。

所蔵品には日本・東洋の古美術が数多くあり、特に尾形光琳の代表作「燕子花図屏風」は同館を象徴する名品として広く知られています。

現在の建物は2009年、建築家・隈研吾による設計でリニューアルされています。

竹林を抜けてたどり着くエントランスや、和の意匠を活かした空間は、都会にいながらも自然と調和した美術鑑賞体験をもたらしてくれる場として国内外から人気があります。

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印象的な竹林。都心とは思えないほど静謐な空間を抜けてエントランスへ辿り着きます。

四季を映す日本庭園

そして美術館を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが広大な日本庭園です。

広さは約1万7千平方メートルに及び、小径を歩けば池や石灯籠、茶室が点在し、江戸の風情を感じられます。

実は美術館そのものよりも庭園の歴史は少し古く、約100年近くの歴史があるのです。

春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季ごとに異なる表情を楽しめるのも魅力のひとつ。静かに歩くだけで、館内とはまた違う「日本文化の美」を体感することができます。

 

東京ドームよりも広く、起伏や傾斜もあり、森に迷い込んだような錯覚を覚えます

庭園内には茶室もあり、まるで時間が止まったかのような静謐な空気が流れます。都会の真ん中にありながら、喧騒を忘れゆったりと自然と向き合える貴重な庭園です。

小雨の散歩も実に気持ちよく、来訪者のために傘も用意されています。

 

4月下旬から見頃を迎える燕子花は所蔵の燕子花図屏風の展示と合わせて見るのがおすすめです

庭園に佇むカフェ「NEZUCAFÉ」

庭園の一角にはガラス張りのモダンなカフェ「NEZUCAFÉ」があり、美術鑑賞の合間にひと休みできます。大きな窓からは庭園の緑が広がり、都会とは思えない開放的な景色を眺めながら、軽食やスイーツを楽しむことができるため、開館一番にこちらに向かう訪問者も少なくありません。混雑時には待ち時間もありますのでご注意ください。

 

根津美術館は、美術品を鑑賞するだけでなく、四季折々の庭園のカフェを通じて、日本文化を五感で味わえる場所でもあります。

 

施設名 根津美術館

住所:〒107-0062 東京都港区南青山6-5-1

東京メトロ 銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅より徒歩10分

電話番号:03-3400-2536

定休日:毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)、展示替期間、年末年始

午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)  ※ただし、特定の時期(例:夜間開館など)には延長されることあり

入場料:特別展(オンライン日時指定予約制):・一般 1,300円  ・学生(高校生以上) 1,000円  ※( )内は障害者手帳提示者等割引料金 1,100円/800円  当日券(窓口販売):・一般 1,400円  ・学生(高校生以上) 1,100円  コレクション展:・一般 1,100円、学生(高校生以上) 800円(団体料金割引あり)  ・中学生以下は無料

URL: https://www.nezu-muse.or.jp/

 

写真は全て美術館の許可を得て掲載しております。

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