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もうすぐクリスマス。ハノイのショッピングセンターやカフェでも、クリスマスの飾り付けやイルミネーションをバックに、写真を撮る若者の姿を多く見かけます。中でもホテルのクリスマスの飾り付けは、ひとランク上!たまにはちょっと優雅な気分を味わおうと、名物ホテルのカフェに出かけてみました。
ハノイ在住の日本人の間で“金ピカホテル”の愛称で親しまれているホテル。正式名は、Dolce Hanoi Golden Lake(ドルチェ ハノイ ゴールデンレイク)。2021年に開業したまだ新しい5つ星ホテルです。ハノイ観光の中心地、旧市街からは車で15分ほどと少し離れていますが、近くにはハノイホテルやランカスタなどもあり、観光目的で滞在する方が多いエリアです。
タクシーから降りると、まず目を惹くのはエントランスのドア。その光沢は眩いばかりで、宿泊しないのに、入っていいのか?と一瞬ためらうほど。ベルボーイが笑顔でサッとドアを開けてくれました。中に入って、更にびっくり!天井、調度品も、見るもの全てが金!(床はタイルで、金色ではありません)エレベーターホールの奥には、ベトナム版“ビリケンさん”も鎮座。豪華な内装と華やかさに、終始圧巻!その空間にいるだけでご利益がありそう、と感じてしまいます。ロビーにいる人たちを見る限り、欧米人の観光客が多い印象です。
お目当てのカフェは、入って右手、1階にある「F19」というお店。金ピカホテル内のレストランらしく、店頭には金(金箔)を使ったお料理の看板が目を惹きます。店内の内装は、意外にも?シック。但し、バーカウンター内にあるマシーンなどは、すべて金色で統一されています。
私は話題の金箔エッグコーヒーを注文。20分ほど時間がかかると言われました。
ここで少しだけエッグコーヒーについてご紹介します。エッグコーヒーは、ベトナム語で“カフェ・チュン(cà phê trứng / cà phê=コーヒー、rứng=卵の意味)”と呼ばれ、ロブスタ種のコーヒーに、卵黄、砂糖、加糖練乳を混ぜた飲み物で、“CAFÉ GIẢNG”というハノイの旧市街にあるカフェが発祥と言われています。中に入っているものを見るだけで、甘そう!と思われる方も多いかと思いますが、飲み物としては、かなり甘いです。ただ、提供される時は、下がベトナム特有の濃くて苦いコーヒー、上の泡状になった部分が甘くてフワフワ食感ですので、個人的には、飲み物というよりもデザート感覚で食べている、という方が近い気がしています。
そうこうしているうちに、エッグコーヒーが運ばれてきました。デコレーションには金粉のほか、ラテアートのような鮮やかな絵。町中のカフェで飲むエッグコーヒーには、金粉はもちろん、アートもないので、見た目だけで、ここのエッグコーヒーは、ひとつ上のランクであることが十分伝わります。
飲み方は“イケメン”ウェイターさんが直接、指南してくれます。通常のコーヒーのように、かき混ぜてから飲むのではなく、スプーンをゆっくりカップの下まで入れ、スプーンの上にコーヒーと泡を一緒に乗せるようにゆっくりと持ち上げ、口に運ぶのが正解。心なしか、町中のエッグコーヒーよりも優しい甘さに感じました。また熱々のコーヒーを泡で蓋がされているので、冷めにくく、ゆっくりとコーヒータイムを楽しむにはうってつけです。ちなみにお値段は、1杯15万VND(約900円)。ローカルカフェの1杯40000VND(約250円)と比較すると、4倍近くの値段ですが、非日常の空間で優雅な時間を過ごすことを考えると、試してみる価値はあるでしょう。
今回は飲み物のみの利用でしたが、金箔を使ったお料理のほか、日本よりもお手軽に楽しめるアフタヌーンティーなどもあります。
“あの場所”は一体どうなっているのでしょうか?ちょっとだけ共用トイレを覗いてみました。便器、洗面器ともに、金!予想通り!恐れ入りました。
ハノイの名物ホテル“金ピカホテル”こと、ドルチェハノイゴールデンレイクでのひと時は、いかがでしたでしょうか?
レストラン・カフェの金箔、金粉メニューは通常メニューです。日本では、クリスマスが終わるとすぐに新年の飾り付けが始まりますが、ここベトナムでは、旧正月まではクリスマスの飾り付けが続きます。来年2月中旬頃までは、今回ご紹介した雰囲気を楽しむことができます。
Dolce by Wyndham Hanoi Golden Lake (5つ星ホテル)
住所 B7 Phố Giảng Võ ,Ba Đình, Hà Nội
ウェブサイト https://dolcehanoigoldenlake.com/en <英語サイト>