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1〜2月は、ベトナム北部は1年で最も寒い時期。ハノイでも、コートが欠かせません。しかし、今年は暖冬で朝晩は肌寒く感じるものの、日中は20℃以上ある日も。空がどんよりとして、青空が見えないのもこの時期のハノイならでは。今日は青空と自然の景色を求めて、ニンビンにお出かけです。
「ニンビン」という地名を聞いて、すぐに世界遺産、川下りを連想できたあなた!ベトナムに旅行に来たことがある方か、世界遺産通の方ですね。ハノイから車で約2時間の町ニンビンは、1010年ハノイに首都が移る前、首都があった場所です。風光明媚な奇岩の景色が評価され、2014年にチャンアン複合景観として、世界遺産に登録されました。特に有名なのは、渓谷のチャンアンと田園風景のタムコックで、「陸のハロン湾」とも呼ばれています。
今回訪れたのは、世界遺産エリアから離れた、ヴァンロン自然保護区。名前の通り豊かな自然がそのまま残る美しい湿地帯ですが、何度もニンビンを訪れたことがあるハノイ在住者でも知らない人が多い、“ニンビンの穴場”です。チャンアン、タムコックに比べ、現地ツアー数、観光客も少ないため、のんびり田舎の風景を楽しみたい方にはうってつけです。
チケットを購入し、いざ船着場へ。小舟に乗って湿地帯を巡ります。漕ぎ手のおばちゃんの櫂(かい)を漕ぐ音、水の流れる音、鳥のさえずりしか聞こえない、ゆったりとした時間が流れます。ヴァンロン自然保護区にはシンボル的な動物が住んでいます。絶滅危惧種に指定されているデラクールラングールというお尻が白い猿で、運が良ければ見ることができます。私は約3年前にもここに来たことがありますが、残念ながらその時は猿を見ることができませんでした。なので、今回こそは見てみたい、と思っていました。
船着場から20分くらい経った頃でしょうか、川の両側が奇岩に囲まれている場所で、突然漕ぎ手のおばちゃんが「あそこ!」と指を指した先に、白いお尻が見えます。間違いなく、幻の猿!近くにいた小舟がみんな岩の周りに寄ってきて、猿が顔を出すのを待ちます。観客みんなで猿の鳴き真似をして何とか振り向いて欲しいと努力しますが、シャイな猿はなかなか顔を見せてくれず。半ば諦めムードの中、別の場所で猿を発見!こちらの猿は観客の期待に応え、顔出ししてくれました。
美しい青い羽が特徴のカワセミや子カモにも会い、そのまま小舟は洞窟の中へ。静かな時間と共に、1時間のクルーズはあっという間に過ぎていきました。
ヴァンロン自然保護区
アクセス ハノイ中心部から車で約1時間40分
営業時間 7:30〜16:30
入場料 100000VND(約610円)
<チケット購入方法と注意点>
ボートに乗る場合は、まずはチケット売場へ
・船着場ではチケットを販売してないので注意。
・チケット売り場は、船着場から100mくらい離れています。
(Google Map で“Van Long Nature Reserve Boat Ticket”で検索すると出てきます)
・トイレは、チケット売場の横にあります。
・船を降りるとき、漕ぎ手にチップを払う。相場は50000VND(約305円)。
自然保護区の舟下りをしていると、遠くから正午を告げる教会の鐘の音が。鐘が鳴る方向を見ると、田園地帯にぽつりとたたずむ大きな教会。気になって、舟下りの後に訪問してみました。
教会の中に入ると、その大きさに改めて驚かされます。ゴシック様式で、ステンドガラスも美しい。信者が大勢集まるミサは荘厳で迫力があることが容易に想像できる、そんな場所です。
帰宅後に調べてみたところ、元々は1933年に建てられたカトリック教会で、信徒の増加に伴い、新しい大教会として2015年から建設計画が始まり、10年を経て、2025年12月に正式に落成したばかりの新しい教会とのことでした。110mの鐘楼と5000人を収容できるベトナム最大の教会で、コミュニティースペースとして地下にも部屋があるらしいです。ふと、気になったところに立ち寄るのも、旅の醍醐味のひとつですね。
ランヴァン教会(Thánh Đường Giáo Xứ Lãng Vân)
住所 9V3X+C9W, Gia Lập, Gia Viễn, Ninh Bình
アクセス ヴァンロン自然保護区の船着場から車で約5分
入場料 無料
*敷地は24時間自由に出入りできるが、教会に入ることができる時間は時期やイベント開催の有無に寄って異なる。
現地ツアーが少ないヴァンロン自然保護区での川下りは、ハノイ市内から車をチャーターして訪問するのがオススメです。ニンビンは新緑が眩しい3〜5月、黄金色の稲穂が一面に広がる9〜10月がベストシーズンと言われています。1月のニンビンはススキが多く、日本人にとっては、秋を思わせる景色で、これもまた一興。但し、暖冬であっても日によっては寒い日もありますので、防寒対策はお忘れなく。