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イギリスの伝統行事、パンケーキデーをご存知ですか?
と言っても日本での「肉の日」や「ポッキーの日」のように、商業的な動機で発足したものではありません。キリスト教暦でイースター(復活祭)の47日前「告解の火曜日」に、イギリスではパンケーキを食べる習慣が受け継がれているのです。
でもキリスト教信仰とパンケーキなんて、どんな関係があるのでしょう?!
キリスト教暦ではイースターが移動祝日のため、その47日前にあたる告解の火曜日(Shrove Tuesday)も毎年その日にちが変わります。
これは四旬節(Lent)が始まる灰の水曜日(Ash Wednesday)の前日で、同じキリスト教国でも脂肪の火曜日(Fat Tuesday, Mardi Gras)など呼び方や風習がすこしずつ違ったりします。
でも世界各地のキリスト教国でほぼ共通しているのは、禁欲的な節食生活を旨とする四旬節が40日あまり続くので、その前に栄養豊富で美味しいものを食べておこう!というノリ。
イギリスでこの日がパンケーキデーとなったのは、四旬節の間は菜食主義を続ける伝統があったため。それが始まる水曜日の前に、卵やバターなど動物性食品を使い切っておいたのが始まりと言われています。
パンケーキといっても、最近の日本で人気のふわふわスフレのようなタイプは、イギリスではまだ一般的に浸透していません。
こちらのパンケーキは小麦粉、卵、牛乳、ほんの少しの砂糖を混ぜ、フライパンで薄く焼いたものが主流。砂糖は少な目にする代わりに、チョコスプレッドや蜂蜜や果物などをトッピングして食べるスタイルは、ややクレープに近いものがあります。
食べる時のトッピングも、レモン果汁を回しかけ、その上にグラニュー糖をパラパラ・・・という超シンプルな食べ方が根強い人気!
もちろん最近ではホイップクリームやチョコレートシロップや苺など、トッピングには豊富なチョイスがあります。でもレモンとお砂糖だけでいただくパンケーキは「昔のイギリス」に住んだ事のない我々にとっても、なぜか懐かしい味わいなのです。
ともあれ今年2026年のパンケーキデーは終わってしまいましたが、来年以降のパンケーキデーは以下のとおり。
2027年2月9日
2028年2月29日
2029年3月13日
2030年3月5日
2031年2月25日
キリスト教徒ではないイギリス人も、季節行事として楽しんでいるパンケーキデー。家族で焼きたてパンケーキを囲む、ほっこり和める日なのです!