【アメリカ】サンディエゴ在住者が通う、ラホヤの隠れた夕陽スポット「グライダーポート」
2026.2.17
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私が住んでいるサンディエゴから東へ車で約2時間。広大な砂漠が広がるアンザボレゴ砂漠州立公園(Anza-Borrego Desert State Park)は、冬に雨が降った年の春、一転して色彩に満ちた世界へと変わります。茶色一色で枯れた世界に200種類以上もの小さな花が灯る瞬間、砂漠は静かに息を吹き返すようです。
アンザボレゴ砂漠州立公園(以下、アンザボレゴ)は、乾いた大地やユニークなヤシの木、オアシスなどが点在するカリフォルニア州最大の州立公園です。年間を通して降水量が少ないその場所は、厳しい自然環境のなかで独自の生態系が育まれています。
そのひとつが、雨を待ちながら地中で何年も眠り続ける無数の種子。冬の十分な雨や、穏やかな気温など、いくつもの条件が重なったときにだけ、それらが一斉に発芽し、「ワイルドフラワー」とよばれる野花が姿を現します。
その開花が特に大規模に広がる現象が「スーパーブルーム」です。あたり一面が花々で覆われ、丘陵や谷間がカラフルに彩られる様子は、まるで砂漠に絵の具を流したかのよう。
近年では2017年、2019年、そして2023年が豊作の年だったといわれています。毎年必ず起こるものではなく、雨量や気温のバランスが少しでも崩れると規模は控えめになったり、ほとんど咲かなかったりするので、その年に出合えた景色がひときは特別に感じられるのは、自然が選んだ瞬間だからかもしれません。
ワイルドフラワーは例年2月下旬から4月頃にかけて咲き、ベストシーズンは3月といわれています。早咲きの種類は1月下旬から姿を見せ始めます。十分な雨が降った年には、デザートサンフラワーやデザートサンドバーベナ、カリフォルニアポピーなどが次々に咲き、エリアによっては黄色や紫の絨毯のような光景が広がります。開花状況はその年の天候に大きく左右されるため、州立公園の公式サイトで最新情報を確認してから訪れると安心です。
人気スポットは、ビジターセンター周辺やヘンダーソンキャニオン・ロード沿い、ボレゴ・パームキャニオン周辺など。ビジターセンターでレンジャーに尋ねると、見頃のスポットを教えてもらえます。
館内には、砂漠の生態系に関する展示やマンモスの化石などがあり、お土産が購入できる小さなショップも併設されています。まずはここに立ち寄って情報を得てから散策に向かうのがおすすめです。
ビジターセンター周辺にはピクニックエリアがありますが、園内には飲食店はありません。昼食や軽食は事前に用意して持参しましょう。
また、春でも日中は気温が高くなり、25度前後になることもあります。帽子などの暑さ対策、水分を十分に携帯して熱中症対策をしましょう。日差しが強いので、サングラスや日焼け対策も忘れずに。花を守るために指定された道から外れないこと、ゴミを持ち帰ることも大切です。
普段は花の気配のない砂漠、アンザボレゴ。静かな朝、風に揺れる花を眺めていると、砂漠の印象が変わるかもしれません。一年で最も華やぐこの季節、自然が描く一瞬の景色に出合いに行ってみてください。
■アンザボレゴ砂漠州立公園(Anza-Borrego Desert State Park)
住所:200 Palm Canyon Dr, Borrego Springs, CA 92004
電話番号:706-767-4205(ビジターセンター)
営業時間:公式サイト参照
定休日:なし
入場料:入園無料(駐車場一台10ドル)
アクセス:サンディエゴ市内から車で約2時間
URL:https://www.parks.ca.gov/?page_id=638