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甲斐市の北部に、知る人ぞ知る春の絶景が広がっています。「梅の里(敷島総合公園・矢木羽湖周辺)」では、例年2月中旬から3月中旬にかけて約1000本の梅の花が見ごろを迎え、白・薄桃・濃いピンクのグラデーションが山の斜面を鮮やかに彩ります。梅の蜜を求めてやってくる野鳥のさえずりと、冬の終わりの澄んだ空気。湖のほとりのベンチに腰かけてぼんやりと梅林を眺める——そんなのんびりとした時間が流れる場所です。桃や桜の季節よりひと足早く、山梨の「もうひとつの春」を感じに出かけてみませんか。
駐車場を降りて散策路へ向かうと、まず驚かされるのがその色彩の豊かさ。「梅の里」と聞くと、収穫用の真っ白な梅林を想像する方も多いかもしれませんが、ここは一味違います。視線を移せば、清潔感のある白、可憐な薄ピンク、そしてハッとするほど鮮やかな濃いピンク。種類の異なる梅が混ざり合うように植えられており、山の斜面がグラデーションに染まっています。
色とりどりの梅が斜面に広がる光景は、スマホのカメラでも十分すぎるくらい絵になります。折り重なる梅の枝の奥行きを狙ってみたり、逆光に透ける花びらをそっと切り取ってみたり。梅の蜜を求めてやってくる野鳥が枝に止まる瞬間に出会えることもあり、気づけばシャッターを押す手が止まらなくなります。
ただし園内はふかふかとした土だったり、エリアによっては急な勾配があったりします。エリアも広いので、スニーカーのような歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
坂道の多い「梅の里」ですが、エリア内の要所や矢木羽湖の周辺にはベンチが点在しています。急な坂を登り切った後にベンチへ腰かけて眺める梅林の景色は、また格別。湖面を渡る風を感じながら梅の花をぼんやり眺めるのも、歩き回るのとはまた違った風情があります。
駐車場を挟んだ向かいの敷島運動公園内には小さな遊具を備えた公園もあり、小さな子ども連れでも飽きずに過ごせますよ。
「農事組合法人ゆうのう敷島」では、例年5月下旬ごろに「梅もぎ体験」を開催しています。小粒の甲州小梅をもぎ取れるイベントで、事前申込は不要。自分の手でもぎ取った梅で梅漬けや梅酒、梅シロップを作る楽しみも待っています。梅の花から実まで、季節をまるごと味わえるのがこの場所の魅力です。
「梅の里」は過剰に飾り立てられていないからこそ、自然本来の穏やかさをゆっくりと感じられる場所です。湖のほとりで深呼吸をしたり、お気に入りの一枚を探しながら散策したり。気づけば半日のんびり過ごしてしまうような、そんな居心地の良さがあります。
ぜひ山梨の早い春を感じに出かけてみてくださいね。
■梅の里(敷島総合公園・矢木羽湖周辺)
住所:山梨県甲斐市牛句2396(敷島総合公園)
アクセス:中央自動車道 双葉スマートICから車で約15分
駐車場:あり(無料)
見頃:2月中旬〜3月中旬
URL:https://www.youknowsksm.com/