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さくらんぼの町として知られる東根市は、空港と新幹線駅を併せ持つ“山形の北の玄関口”です。早めの予約で空の便を利用すれば、新幹線と遜色ない価格、あるいは往復割引でより安価に訪れることも可能です。一方で、都心から沿線上で乗車する場合や、時期を問わず安定した価格で旅を計画できる点では、やはり新幹線に軍配が上がります。
今回は、そんな旅のメインルートである山形新幹線、なかでも最新車両E8系をピックアップ。山形の四季を映した意匠の美しさから、意外と知られていない車内の“4cmの注意点”まで、旅をよりスマートにする地元ならではの知恵をご紹介します。
平成育ちの私にとって、山形新幹線といえば初代のメタリックな銀色の400系が原風景でした。鉄道ファンに今も愛されるストイックな姿から月日は流れ、現在の最新車両E8系は、山形の風土を色濃く反映した情熱的なデザインへと進化を遂げています。
車体を鮮やかに彩るのは、県の鳥であるおしどりの紫色と、特産品である紅花の茜色。雪深い白銀の世界を鮮やかに塗り替えて走るその姿は、冬のモノトーンのなかでは圧倒的な存在感を放ちます。
JR山形駅1階のコンビニエンスストアNewDaysにならぶ、最新型への移行プロジェクト「つばさ、つなぐ。」の限定グッズがどこか洗練されているのも、この色彩の美学があるからかもしれません。
これからE 8系で山形を訪れる方に、地元からひとつアドバイスがあります。新型車両はスピードアップと快適性が増した一方で、座席上の荷物棚の高さが以前のE3系車両の30cmよりも4cmほど小さくなり26cmになりました。
「いつも使っているスーツケースが、なぜか棚に入らない!」と驚く利用者の声もちらほら。もし旅行を機にバッグの新調を考えているなら、山形に到着してから地元の老舗「カバンのフジタ」を覗いてみるのがおすすめです。
山形市や天童市のイオン、そして近年リニューアルした本店には、新型つばさの荷物棚に収まるサイズとのポップが添えられたスーツケースが並びます。地元の事情を知り尽くしたプロによるガイドは、旅の後半、お土産で荷物が増えた時の強い味方になってくれるはず。私が娘の誕生日にスーツケースを選んだ際には、ラッピングの代わりにリボンという粋な心遣いをいただきました。
フジタ本店に併設されたカフェで美味しいスイーツを味わいながら、次の旅の相棒となるバッグを検討する‥そんな過ごし方も、山形通ならではの楽しみ方です。
◾️カバンのフジタ十日町本店
住所:山形県山形市十日町1丁目2−27
アクセス:JR山形駅から徒歩11分
営業時間:10:00〜18:00
URL:https://www.fujita-bag.com
• 全席コンセント完備: 旅行中の情報収集も、電池残量を気にせず快適に。
• 大型荷物置場の活用: 厚みのあるスーツケースをお持ちの場合は、各客室の最後列にある専用スペースの予約が便利です(スペース自体の利用は先着順です)。
銀色の「初代」から、色彩豊かな「最新」へ。形や色は変わっても、つばさは今も昔も山形と外の世界をつなぐ大切な架け橋です。地元ならではのちょっとしたコツを知って、より快適で美しい山形の旅を楽しんでいただけたら嬉しいです。