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パラドールというのはスペインの国営ホテルで、スペイン国内に98軒、ポルトガルにフランチャイズのパラドールが1軒あります。イビサのパラドールは国内99軒目、総合で100軒目になります。海の前に建てられているパラドールは他にないことで注目されています。
パラドールは、歴史的な建物、宮殿や城や修道院などが改修されホテルになったもので、普通のホテルより、歴史的文化的価値があります。日本からもパラドールを巡って旅をされている方が少なくありません。
イビサのパラドールの基盤は、城と城塞で、主にカトリック王の統治下になってからの城と、市民戦争のときに建てられた軍事施設ですが、改修をする段になり、その下に埋まっていたフェニキア時代の壁(紀元前 7~3世紀)やローマ時代の塀やアーチが出てきました。確かに住居があったことが分かります。そしてイスラム時代の塔(12~13世紀)、キリスト教徒が建てた城壁(16~18世紀のルネッサンス様式)など、歴史的に価値あるものを確認、保存しながらの改修になったため、計画を立ててから18年の年月を経ての竣工となりました。
それらの遺跡は、ホテル内に保存されており、ガラスを通してみることができます。イビサのパラドールはホテルであると同時に博物館でもあるのです。
ホテルの部屋は海に面している部屋とそうでない部屋があり、双方とても広く素敵ですが、やはり海に面しているお部屋がいいですね。パラドールファンの方、遺跡好きの方には、滞在して頂いて奥までゆっくりと見て頂きたいと思います。
宿泊客でなくても、パティオや受付前の遺跡や中世の塔、フィリップ2世の肖像のある部屋まで見ることができます。お茶をすることもできますので、ダル・ビラへお越しの際には、観光ルートの中に組み込んで頂けると嬉しいです。
最近はクルーズ船でイビサに訪れる方も増えてきています。時間に限りがあると思いますが、お茶なしで30分程、パラドール見学を付け加えて頂けますように。
イビサのパラドールは、パラドール・デ・ダル・ビラとも、パラドール・デ・イビサとも呼ばれています。
Parador de Dalt Vila (Ibiza)
https://paradores.es/es/parador-de-ibiza
Cami del Calvari, 2
07800 Ibiza
Tel: +34 971 705 920
Email: ibiza@parador.es
客室数:41室
アクセス
・タクシー
スーツケースをお持ちの場合は、断然タクシーです。
・バス
Vara de Rey(バラ・デ・レイ)の港側を城壁に向かっていくと右手にPereyra(ペレイラ)劇場があります。その横からバスL45に乗ると、ダル・ビラの上の方まで上がれます。ただ、大聖堂の前までは行ってくれないので、一番上のバス停から5分程さらに上らなければなりません。
・車で
ダル・ビラの裏側(海側)に駐車場があります。(今のところ無料)そこから裏門を抜け、しばらく階段を登って行きます。上り詰めると右手にBaluarte de Sant Bernat(バルアルテ・デ・サン・ベルナルド【サン・ベルナルドの堡塁】)、前方に大聖堂が見えます。大聖堂に向かって歩くと、細い道が左手に伸びているので、そこを行くと左側にパラドールの入り口へ行く石段があり、右前方には大聖堂前の広場が見えます。広場には13世紀の裁判所を利用したツーリストオフィスがあるので、お立ちより下さい。
余談ですが、サン・ベルナルドの堡塁の様な堡塁がイビサの城壁には7つあります。この堡塁は大砲を備えるために造られました。大砲を備えた船に乗って襲ってくるようになった海賊に対抗するため、16世紀に当時まだ王子であったフィリップ2世が、イタリアから建築家を呼び寄せ、以前あった城を今のルネッサンス様式の城壁に改築しました。フィリップ2世の紋章は、城壁の正門、跳ね橋ある所の上に掲げてあります。
堡塁からの見晴らしはとても良いので、7つとは言いませんが、見に行ってください。
さらに余談ですが、キリスト教徒にとって、7と言う数字は完全を意味します。このイビサの城は7つの堡塁によって護られてきたという意味もあるそうです。