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2026年 年始の日本への一時帰省時に訪れた、岐阜県下呂市に属する下呂市金山町。その存在を知ったのは、私の好きな某ホラーゲームのロケ地であることがきっかけでしたが、訪れてみると聖地巡礼だけでは語りつくせないほどの魅力に溢れた町でしたので、その見どころスポットをご紹介します。
この金山町内にある「筋骨エリア」という稀有な町のつくりを目当てに、現在日本国内外から多くの観光客が訪れていると、案内してくださった金山町観光ガイドさんはおっしゃっていました。
その理由は主に、2025年に発売されたホラーゲームがこの町をモデルエリアにしているからです。実は私もこの町を訪れたきっかけは同じものでした。。
この「筋骨」とはなにか。それは岐阜県の飛騨地方で狭い路地のことをそう呼ぶそうで、言葉の由来はその名の通り、人間の筋肉や骨のように複雑に絡み合ったせまい道のことを言います。実際に歩いてみると、本当に狭い路地裏がずっと続いているような道のりで、しばらく歩くと枝分かれするように、また新たな道が現れてきますが、ガイドさんの案内が無ければいったいどこへ向かって歩いているのか、方向感覚を失うような不思議な錯覚を覚える迷路のような道でした。
ガイドさんの背中を追って筋骨を歩いていくと、昭和の銭湯が現れました。ここは現在営業しておらず、金山町観光協会のガイドさんをお願いした場合のみ、特別に施設内へ入らせてもらえ、中の様子を見学することができるので、レトロな建築がお好きな方には非常におすすめです。まるで時が止まったかのように、綺麗な保存状態の建物内部が歴史を伝えてくれていました。
さらに進んでいくと、金山町観光協会が管理している物件に辿り着きました。こちらでは、以前の筋骨エリアの住人が残していった物品をセカンドハンド品としてお値打ちに販売しているとのことでした。この地域の空き家になった家屋を整理していると、このような物品が増えていく一方だそうなので、購入してくれる人がいれば助かる、とのことでした。現代ではなかなかお目にかからない掘り出し物、骨とう品などもお手軽価格で並んでいましたよ。まるで文化博物品を見ているかのようでした。
この物件の地下はなかなかホラーな雰囲気がありますよ、とガイドさんに言われ降りてみた地下の様子は撮影した写真をご覧ください。確かに薄暗く、土壁の構造はひんやりとした空気が漂い、雰囲気抜群でした。
筋骨エリアを歩いていると、道中に水場が多いことが気になりました。なんでもこの地域は非常に水が湧き出る豊かな土地だそうで、今もこの水場を住民の方々が共同で使用しているそうです。また、ガイドさんがこの水場にためられている水を一度栓を抜いて放流してくださり、同時にすぐに地下から湧き出る水で再び水位が戻る様子を見せてくださいました。
金山町観光協会さんの筋骨エリアガイドを依頼する場合は、集合スポットが「ドライブイン飛山」になります。このドライブインでは、飛騨金山エリア周辺のお土産を購入することができるほか、飛騨エリアのご当地飯をお手軽に食べることができるおすすめの場所です。
鶏肉を、味噌やにんにくで味付けして焼いて食べるご飯のおともにぴったりな「けいちゃん」や、朴葉(ほうば)の上に飛騨みそをのせ、その上にお肉や野菜をのせて下から火を通す「朴葉味噌定食」などを楽しむことができます。ほかにも、バラエティ豊かな定食セットがありましたよ。筋骨エリアを歩き回ったあとにランチをするもよし、コーヒーでほっと一息するもよしの憩いどころです。
■ドライブイン飛山
住所:岐阜県下呂市金山町金山1888番地
営業時間:9:00~16:00
定休日:元旦
筋骨エリアのガイドさんが周るガイドルートのなかに、地元のお店にも幾つか立ち寄ります。私の時は、老舗和菓子屋の三津屋さんや奥飛騨酒造さんに今回立ち寄り、お買い物ができました。
三津屋さんでは、昔ながらの手法で作る「六方焼き」というお饅頭があります。サイコロのように6面あるのですが、なんと一面を焼くのに10分かかるので、6面焼き上げるに60分かかるという職人の技が光る、受け継がれる和菓子です。皮が少し厚めでぎゅっと詰まった、こし餡がおいしいお茶菓子です。ひとつ頬張るだけでも満足感のある大きさです。どれもおいしかった和菓子の写真をご覧ください。
■みつや製菓舗
住所:岐阜県下呂市金山町金山 2230
営業時間:8:00~18:00
定休日:不定休
奥飛騨酒造さんでは、フレンドリーな接客をしていただき試飲のお声がけもしていただけました。
先に述べた通り、水源が豊富なこの土地から作られるすっきりとした味わいの日本酒は旅のお土産にぴったりです。ノンアルコールの甘酒なども販売されているようなのでアルコールが飲めない方はそちらを検討してみても。
また、この酒蔵の建築も特徴的で、屋根の部分あたりに「うだつ」が見受けられます(写真左端・右端に見える部分)。これは、「うだつがあがらない」という言葉の語源である屋根の部位の名称です。
こちらの奥飛騨酒造さんでは、火災が起きた場合他から火をもらわないように、うだつをあげたそうです。
■奥飛騨酒造
住所:岐阜県下呂市金山町金山1984番地
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日
URL : https://www.okuhida.co.jp/
ガイドさんの筋骨エリアに関する最初のガイダンスの際に、金山町のもうひとつの目玉観光スポットをご紹介いただきました。
ドライブイン飛山からは車で20分程離れた場所に金山巨石群があるとのことだったので、そのお話も耳にした私たちは興味が沸き、筋骨エリアガイドツアーの後、車でそちらへ向かいました。
山奥を登るような道中、訪れた1月初旬はまだ積雪がちらほら残る木々に道が囲まれた日陰の多い道でありましたが、辿り着いた先で唐突に現れた巨大な石たちは圧巻でした。数年前、イギリスのストーンヘンジを見た時と同じような気持ちになりました。
自然の産物である巨石のはずなのに、人間が手を加えた痕跡もあり、巨石がそれぞれ絶妙な場所へ配置されているかのよう、またひとつの巨石は大切に高所で祀られていました。
ガイドさんが事前に教えてくださった情報、そしていただいたパンフレットによると、この巨石はどうやら縄文時代の縄文人が天体観測に使っていたと思われる痕跡が残されているそうです。この地は正式名称として、「岩屋岩蔭(いわやいわかげ)遺跡巨石群」というそうで、昭和43年に岐阜県指定文化史跡に登録されているそうです。
このあまりにも神秘的な光景、そしてこの地の持つ歴史、情報量の多さに圧倒されたため、次回はこの金山巨石群に関するガイドツアーに参加したいと思います。
「金山巨石群 光の体験ツアー」は、金山巨石群でのガイドから始まり、ドライブイン飛山でご当地定食「朴葉味噌定食」のランチ付き、その後の筋骨めぐりのガイドまで含まれた充実の1日コースです!
筋骨めぐりについても、一度訪れただけでは非常に情報量が多いボリューム満点の内容でしたので、またこの「光の体験ツアー」でおさらいしたいほどです。
金山巨石群に関するガイドツアーは、岩屋岩蔭遺跡巨石群での現地集合開催ではあるので、車での移動が必須になりますが、現地に十分な駐車スペースがありますのでドライブやツーリングが好きな方にぴったりです。先にも少し記載しましたが、冬の時期は路面凍結の可能性もありますのでご注意ください。日影が多く、奥まった山奥の傾斜のある道を通行する必要があります。
■岩屋岩蔭遺跡巨石群
住所:〒509-1603 岐阜県下呂市金山町岩瀬字高平
駐車場10台
下呂温泉観光協会の当スポット紹介リンク:https://www.gero-spa.com/spot/detail_31.html
■金山町観光協会
住所:〒509-1614 岐阜県下呂市金山町大船渡 679-1 JR飛騨金山駅内
TEL:0576-32-3544
営業時間: 9時~16時
https://hidakanayama.com/index.html
■金山町観光協会 ガイドツアーリンク
元々はホラーゲームがきっかけで訪れた飛騨金山でしたが、予想以上に魅力が溢れた地、また非常に歴史が深い土地です。一度訪れただけではこの地の魅力がまだまだ探索しきれない、まだまだ色々なことが知りたい、という気持ちでいっぱいになりましたので、私の中で飛騨金山での観光はTo be continued…です。