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ジョージアの首都、トビリシ。同国の全人口のおよそ3分の1が暮らす大都市ですが、少し郊外へ足をのばすだけで、豊かな自然に出合うことができます。冬は草花が枯れ、生き物の活動も少なくなるシーズンオフ。しかし同時に、木の葉が落ち空気が澄むこの季節は、実は林内で鳥の姿を見つけやすくなる、バードウォッチングに絶好の季節なのです。
今回は、トビリシ郊外で気軽に訪れることができるバードウォッチングスポットをご紹介します。
トビリシ中心部からバスで約1時間、郊外にあるPonichala Reserve – Krtsanisi Park。国の保護区域のひとつで、地域住民にも開放されている公園です。バスから降りると、さまざまな鳥がデザインされたゲートがお出迎え。このデザインからも、鳥がよく見られることがわかります。
公園内を進んでいくと、鳥類の解説パネルが豊富に設置されており、鳥類観察を前面に打ち出した公園として整備されていることがわかります。国立公園でもこんなにたくさん鳥に関するパネルがあることは珍しいので、鳥のことを学ぶのにもバッチリです。
さらに歩き進めていくと、独特の「コンコンコン…」というドラミング音が響いてきました。足を止めて音のする方をじっと探していると、真っ黒な大きな鳥が幹をつついています。
現れたのは、Black Woodpecker(クマゲラ)。ヨーロッパ最大級のキツツキで、全身が黒く、頭頂部に鮮やかな赤い斑が入っています。力強いドラミングも特徴のひとつです。日本でキツツキというと、深い森のなかにいるイメージが強いですが、バスで来られる郊外の公園でこうした鳥を見られるのは、驚きでした。
さらに、Middle Spotted Woodpecker(ユーラシアヒメアカゲラ)の姿も確認。こちらはやや小ぶりで、頭の赤い模様が印象的な、かわいらしいキツツキです。
ゲートからまっすぐ歩いてつきあたりまで行くと、池が見えてきます。ここでは水鳥たちがのんびりと泳いでいました。
緑色の頭が印象的なMallard(マガモ)。日本でもよく見られるカモで、どこか親しみを感じます。また、黒い体に白いくちばしが特徴のEurasian coot(オオバン)もたくさん見られました。よく見ると、さまざまな種類が混じっていたり、雄雌の模様の差をたのしむことができます。池沿いを歩くこともでき、お天気がいい日はとても気持ちが良いです。
ここには鳥類の保護施設も併設されており、今回関係者に連れて行ってもらったので特別に内部を見せていただきました。
トビリシ郊外にひっそりとたたずむ、鳥の楽園。都市のすぐ近くにこうした自然が守られていることは、トビリシの大きな魅力のひとつだと感じました。
観光で訪れる人はもちろん、地元の人でさえあまり足をのばさない公園ですが、だからこそ静かに自然を楽しみたい人にはぴったりの場所です。トビリシに長く滞在し、有名観光地を一通り巡った後に、少し違う時間を過ごしてみたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
■Ponichala Reserve – Krtsanisi Park
住所:JWHF+G8R, Rustavi Hwy, Tbilisi, Georgia
入場料:無料
アクセス:トビリシ市街から タクシー・車で約30分、バス 345番 などで約40〜50分