私有地から公園へ、うまく保存された昔ながらの自然 バーモント・コモン
こんにちは、バロッサ特派員のヴァンダズワン愛です。
突然ですが皆様は映画「ノッティングヒルの恋人」の中に
出てきます場面で有名女優とその恋人が門のついた
公園の中に入ってデートするシーンを覚えていらっしゃいますか?
イギリスではよくありますプライベート・ガーデンで
「コモン(The Common)」と呼ばれるものです。
周辺住民にのみ出入り用の鍵の所有が認められており
そのプライベート・ガーデンには通常、柵があり
鍵がかかっております。
オーストラリアはイギリス植民地でした。
そこでアデレードに入植してきたイギリス人も
バーモント村(今ではアデレードの街のひとつ、Beaumont)に
このコモンを作りました。1849年のお話です。
その当時は周辺の住民のみの利用で
イギリスのものと同じように柵があり鍵がかかっており
住民は鍵を使ってそのコモンを利用しておりました。
大きさとしては3000坪ぐらいでしょうか。
時代は移り変わり、このコモンは私有地から
公共のものへとなり、柵と門は取り払われました。
幾度となく地元の役所はその場所に
スイミング・プールやテニスコート、
ローンボウリング場の建設計画を立てましたが
住民の反対により、このコモンは守られて
今でも昔の姿のままでおります。
このコモンのとてもすばらしいところは
いわゆる作られた庭園ではなく、イギリス人達が入植する前の
オーストラリア本来の植物達が今でも生き残っていることです。
バーモントという街は比較的アデレードの中心地に近いところです。
それなのに・・・
こちらはモートンベイ・フィグ・ツリーと呼ばれるもの。
こちらはユーカリです。
このような樹齢何百年という
すばらしい大木が植わっており、
ちょっとした森林のようなところも
オープンスペースの横にありました。
残念ながら周辺の住宅はほとんどオリジナルのものは
なくなり建て替えられて大変立派で現代的なものです。
こちらは唯一、タワーハウスといわれる
入植時に立てられたお家だと思われます。
現在ではこの場所を保存しており
より原生な姿に戻そうと努力しているようです。
マイナスイオンがいっぱいで
いわゆるパワースポットと言っていいぐらいの公園です。
オーストラリアらしくておもしろいなぁ~と思ったのは
こちらの看板です。
乗馬は禁止されていますが、
犬のお散歩のように馬を歩かせてお散歩させることはよいとのこと。
住宅街にタイムトリップしたかのように
突如現れる原生林のある公園、
アデレードのすばらしいところのひとつだと思います。
バーモント・コモン
Beaumont Common
住所: The Common, Beaumont SA 5065
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