カリフォルニア料理のHPガラージ はここ! バークレーグルメゲットー
全米で最もリベラルな街として、有名なカリフォルニア州立大学の本部もあるバークレー(Berkeley)には、グルマン食通が足繁く通う『グルメゲットー(Gourmet Ghetto)』という場所がある。 シャタック通り(Shattuck Ave)沿いでローズ通り(Rose ST)からデラウエア通り(Delaware ST)まで、ノースバークレー地区の商店街。
ここがグルメゲットー と言われるようになったのは、1966年オランダ人のコーヒー焙煎の職人のアルフレッド・ピーツさんが、高品質の深煎りのコーヒーは知識階級の方に受け入れてもらえるだろと大学関係者が多く住んでいるノースバークレーエリアのウォルナッツ通りとバイン通り(2124 Vine ST)にコーヒー豆を売るお店をオープンさせたことから始まる。
そして活動家たちが多くいた生協食品店では、"ファームトゥーテーブル(Farm To Tabel畑から食卓)"やオーガニックに着目し始めていた、1967年チーズ組合によるピッザのお店もできた。
↑『チーズボードコレクティブ・ピッザ(Cheese Bord Collective Pizza)』 1512 Shattuck Ave Berkeley, CA 94709
暖かなランチタイムには中央分離帯の芝生に座ってピッザを食べている人も沢山いるよ。
カリフォルニア料理の "HPガラージ"
UCバークレーのフランス語の学生だった "アリス・ウォータース(Alice Waters)"さんが、フランス旅行でフランス人の日常の食事の様子に衝撃を受けたのをきっかけに、1971年にレストランをオープンさせたのが『シェ・パニーズ(Chez Panisse)』民家を改造してできたこじんまりとした外観。
ランチタイムは、2階のカフェになる。 予約は本当にとりにくいので予約をする事を忘れずに、ごく稀に少人数の席が空いてる事もあるので、11:30 オープンと同時にお店に直接行ってみる方法もある。
ただし、空いていたら超ラッキーと思ってね。(勝率50%くらい)
"ヒースセラミックス(Heath Ceramics)" のお皿に、彩りよくアルギュエラと生ハムのサラダ(Rocket&Fennel,Grilled Fig Prosciutto pecorino$14 )... イタリアのスパークリングワイン(Prosecco グラス$13)と梨のサイダー(Sparkling Pear Ciderグラス$13 )、パンは、"アクメブレッド(Acme Bread)"
大味ななりがちなキングサーモンであまり頼む事がないのだけど、ワイルドという言葉に惹かれ頼んでみたら、あっさりした脂が美味しさを倍増。 "サーモンはワイルドに限る"
(California Wild King Salmon $36)
ダックコンフィー(Sonoma County Duck Confit$31)ゆっくり調理されたダック、北京ダックとは違う食感が絶妙、深い味わいのある一皿。
メインのサーモンやダックは勿論だけど、ガルニ(付け合わせ)の野菜のパワーは見逃せない。 採れたての野菜をなるべく手をかけないで野菜自体を感じる、まさにアリスさんがフランスでみて衝撃を受けたそのままが野菜たちにも表されてる。 食べて幸せになれるレストランだ。
洋ナシとイチジク(Fruit Bowl$10)は添えてあるナイフで切って食べる。 堅苦しくナイフとフォークじゃない、梨の皮は向かずにどーぞ。 どって事なさそうだけど、「完熟の果物は甘くて美味しい」果物の糖度にこだわる人達には是非食してほしい。
健康的な食べ物・カリフォルニア料理発祥地
日本のテレビでも紹介された伝説のレストラン"シェパニーズ" オーナーのアリスさんは、時折自らプロデュースしたフェリービルディングのファーマーズマーケットに顔を出し、各農家を周り声をかけている。 また野菜を手に取り吟味し買い物をしている、アメリカ人にしては小柄な方だと思うが、目元の笑い皺がすっごくチャーミングで年齢を重ねているとは言えとても健康的な姿。
健康は日々の食生活も大事なのがアリスさん表情やふるまいから大いに学ぶ事ができる。
さて、シェパニーズと『HPガラージ』の繋がりだけど...
HPガラージって今や世界の頭脳が集まってる(という人もある)シリコンバレー(Silicon Valley)スタンフォード大学のおひざ元の街パロアルト(Palo Alto)。 住所でいうと367 Addison STにアメリカの歴史的な場所として登録されている個人宅兼ミュージアムがある。 それが『Hewlett-Packard House & Garage』HPガラージだ。 かのヒューレッドパッカード社が設立された車庫(ガラージGrage)で、シリコンバレー発祥地として今や観光地となっている。 カリフォルニア料理に置き換えてみれば、シェパニーズがカリフォルニア料理の骨子を作ったと言っても過言ではないよね。
近い将来カリフォルニアの食文化が評価されこのレストランが歴史的な場所として登録される日が来るかもしれないと勝手に憶測してしまった。
観光地になってさらに予約取りにくくなって困るけど、バークレーのグルメゲットー地区、サンフランシスコからもバートリッチモンド行きに乗るだけ近いので、ちょっと足を伸ばしてみてね。
【Chez Panisse】
住所:1517 Shattuck Ave Berkeley, CA 94709
電話番号:510-548-5525
営業日時:月〜土11:30〜14:45(金土〜15:00)17:00〜22:30(金土〜23:00)
休業日:日曜日
URL:https://www.chezpanisse.com/reservations/
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。