ITALIA NOW！この夏イタリアへご旅行をお考えの皆さまへ

近年、イタリアでは、猛暑による被害が続出しています。特に今年2022年は、これまでより早い時期の6月から猛暑と呼ばれる体温超えの37度以上が頻繁に観測され、深刻さもより増しています。こちらピエモンテ州では、6月より雨が降らず、干ばつにも悩まされています。そして、ひとたび雨が降ると、集中豪雨に見舞われ、夏でも雹（ひょう）が降るありさま。農作物にも多大な影響を及ぼしています。加え、イタリア各地では、極度の気温上昇や乾燥により、森林火災の被害も例年になく拡大しています。

そこで、お盆休み、夏休みにイタリアへご旅行をお考えの方は、帽子やサングラス、日焼け止め、そして十分な水分補給を心がけください。

体力のある十代、二十代でもこの夏は、熱中症、体調不良を訴える事態となっています。まして、家にクーラーのない家庭では、悪夢のような日中と寝苦しい夜に悩まされ、救急車で病院へ運ばれる事件も起こっています。高齢者に関しては、前年より21％死亡率が上昇しています。

原子力を持たないイタリアでは、電気代がヨーロッパいち高い国としても有名です。この夏は、バカンス並みにクーラー代を支払うこととなる現実を友人や義母も冗談混じりに話していますが、こちらもまさにわれわれにとっては悪夢です。

気候変動の責任は、人類にあるということは明らかです。今一度、ささやかでも自分にできることから見直したいと思います。