今だからこそ見る事が出来る・熊本市・中央区「熊本城」
10月12日は、仕事関係の挨拶をかねて熊本県に行って来ました。
僕は少し時間を頂き、以前から行きたかった熊本城へと向かいました。
城内には券売機で入場券を購入して入って行きます。
入り口には、学生さんから年配の方まで、沢山の人が来られていました。
城内は広くて、幾つも見所はあるのですが、とにかく天守閣を目指して進みました。
熊本県と言えば、思い出すのが熊本地震です。熊本地震は、平成28年(2016年)4月14日21時26分、
熊本県熊本地方においてマグニチュード6.5の地震が発生し、熊本県益城町で震度7を観測しました。
また、16日1時25分にはマグニチュード7.3の地震が発生し、益城町及び西原村で
震度7を、熊本県を中心にその他九州地方の各県でも強い揺れを観測しました。
震度7の地震が同一地域で連続して発生するのは震度7が設定された1949年以降、初めての事でした。
この地震で多くの方が亡くなられ、負傷者の方も多く出ました。
熊本地震から6年。
2回連続して襲った大地震により、熊本市民のシンボルでもあり全国の城郭ファンからも大人気を誇る
熊本城も大きな被害を受けました。
今、城内の各所では復旧工事が進められていますが、まだ崩れた石垣の所もあります。
復旧工事は大変な作業で崩れたパズルを再構築する様に石垣の一つ一つを丁寧に検証しながら
進められています。
《熊本城の歴史》
熊本のシンボルとも言うべき熊本城は、波乱と栄華に満ちたお城です。
熊本城は、慶長12年(1607年)、茶臼山と呼ばれた台地に加藤清正が当時の
最先端の技術と労力を投じて完成しています。
以後、熊本城は400年に亘る日本の様々な歴史の重要な舞台となっていきます。
それは加藤清正から細川氏、宮本武蔵、谷干城など歴史に名を刻んだ歴史ドラマの主人公たちが
繰り広げた舞台でもありました。
また明治10年(1877年)におきた西南戦争では、熊本城は50日あまりにも
及ぶ籠城戦の舞台にもなっています。
順路に従い歩いて行くと、おおっ‼天守閣の全貌が見えました。
熊本城の天守閣の特徴は、四面に配した千鳥破風(ちどりはふ)と最上階の南北につくられた
唐破風(からはふ)と呼ばれる建築様式との事です。
部屋には「御鉄砲御間」や「御具足之御間」、「御矢之御間」など戦いの
道具にちなんだ部屋名が付けられていて、江戸時代には武具などが納められていたそうです。
小天守の石垣の上には忍び返しと呼ばれる敵の侵入を防ぐ鉄串が
設置されるなど、細かなところに迄、戦に備えた仕掛けがあります。
《秋晴れの熊本城天守閣》
2021年3月に天守閣の復旧は完了しています。
間近に見る天守閣‼ とても美しく、その凛々しさに圧倒されます。
《お城全体の復旧は、2037年を目指して》
天守閣の広場から見渡すと、復旧作業はここでも進められていました。
熊本城の石垣は、加藤清正が築城して以来、石垣の増築や修理が繰り返されている事が
これまでの調査研究によって明らかになっています。
石垣の復旧には往年の形をできる限り再現し、文化財としての価値も
損なわないように細心の配慮がされながら進められています。
お城全体の復旧は2037年度になるそうです。
熊本城内の移動は徒歩と幾つものエレベーターです。
天守閣城内ではジオラマ模型を使って熊本城全体がわかりやすく紹介されています。
金屏風が見えました。
最上階からは城と熊本市内が見えます。
それにしても広くて雄大な眺めです。
《復旧工事期間中の今だからこそ見ることができる熊本城》
眼下では、集合写真撮っている学生さん達の姿も見えました。
熊本城は、平成28年(2016年)熊本地震で、石垣の崩落や建築物の倒壊など甚大な被害を受けましたが、
令和元年(2019年)より熊本城特別公開がスタートし、被害状況や復旧工事の様子が拝見出来ます。
復旧工事期間中の今だからこそ見ることができる、明日に向かって進む
熊本城の姿がありました。
以上、復旧進む10月12日の熊本城でした。
- 熊本城
- 住所
- 熊本県熊本市中央区本丸1-1
- 入城料
-
高校生以上 800円 (640円) ※( )は有料入園30名以上の団体料金
小・中学生 300円 (240円)
未就学児 無料 - 時間
- 平日:9:00-17:00(入城は16:30まで)
- 定休日
- なし
- アクセス
-
花畑町駅[出口]から徒歩約9分
- 駐車場
- 有り 有料
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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