苔と竹林とモミジ美しい・京都市右京区「化野念仏寺」

公開日 : 2022年11月09日
最終更新 :
筆者 : Akio

前ぺージからの続きです。
嵯峨鳥居本町にある、化野(あだしの)念仏寺。
祇王寺から歩いて10分位の距離。

《この地に寺院が建立されたのは約1200年ほど前》

化野は、平安時代に飢饉や疫病で亡くなった人たちの、風葬の地でもありました。
風葬とは、都大路で行き倒れた遺体を、化野まで運んできて
自然に朽ちるままに任せた所だったのでしょうね。

「化野」は(あだしの)と読み、あだしとは、はかない、空しい・・と言う
無常の心が表されているそうです。

《西行の和歌》

「誰とても 留まるべきかは あだし野の 草の葉毎に 消える白露」
この歌は、平安時代後期の歌人である西行が詠んだものです。
「あだし野の露」は、人生無常の象徴として、多くの和歌で詠まれていて、
当時の人々にとって、化野は、まさに「はかない場所」だったわけですね。

境内には8.000体の石仏や石塔があり、それらは化野に葬られた人たちの墓で、
毎夏の8月23日・24日に灯明をあげ、千灯供養が行われています。

また境内には虫塚もあり、毎年9月には
お経をあげて虫たちの供養が行われます。

こちらは化野念仏寺の竹林の小路。

化野念仏寺のモミジは、これからの朝晩の冷え込みで日一日と色付いて
来ます。

化野念仏寺

住所
京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
アクセス
JR嵯峨嵐山駅から徒歩30分位。
拝観時間
9時~16時30分
拝観料
一般500円・中学生高校生400円・小学生以下無料

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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