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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
新型コロナウイルス対策緩和が進むベルギーですが、感染率など上昇しているので、今後が懸念されています。
さて、今回もポルトガル情報、リスボンから東へ約2時間、スペイン国境との間の【アレンテージョ地方】を紹介します。安全に旅できるようになったら、訪問ください。
Alentejoはポルトガル語で、テージョ川の向こう側(かなた)を意味します。テージョ川の南側、リスボンの東側に位置する【アレンテージョ地方】は魅力がたっぷり。
歴史的建物、牧歌的な風景。ポルトガルを代表するワイン、陶器、織物、コルクの生産地としても知られます。また、アレンテージョ産の羊肉、豚肉や加工品、チーズのおいしさには定評があります。リスボンからのアクセスも比較的よく、昔から人気の観光地でした。
今回は【アレンテージョ地方】の中心都市、エヴォラと特徴的な小さな町をピックアップしてお伝えします。
【アレンテージョ地方】の玄関口とも言える、Évoraはリスボンからのアクセスがよく、旅しやすい都市です。例えば、電車でもバスでも1時間半程度で着きます。その車窓から目にするのは、なだらかな平野に丸い形の木(オリーブかコルク樫)がポツンポツンと並び、その周りには羊などの家畜という構図。これがまさにアレンテージョらしい風景で今も昔も変わりません。
Évoraは【アレンテージョ地方】観光の中心でもあり、見どころもいろいろ。象徴的なディアナ神殿の周りには、美術館やロイオス教会、ポザータが並び、正面の公園には日本人彫刻家、北川晶邦氏の彫刻が設置されています。
おすすめはポルトガル中世最大の大聖堂で、要塞のようなファサードが目印です。1584年9月8日にÉvoraに到着した天正遣欧少年使節団がこの大聖堂のパイプオルガンを聴いたとされています。塔を登って、屋上から眺めもおすすめです。Évoraの町と城壁の外の風景が一望できます。
また、アズレージョやアライオロスの手織り絨毯が好きな方は、サント・アンタオ教会へ。ジラルド広場の前にあり、広場を通過するついでの訪問でしたが、アライオロス織の絨毯が数多くみられました。また、アズレージョも独特なデザインのものが多かったです。
最後に、Évora以外の【アレンテージョ地方】でもいいのですが、Carne de Porco à Alentejana (豚肉とアサリのアレンテージョ風)を食べてみてください。ポルトガル料理を代表する料理で、国内どこでも食べられますが、メニュー名にあるように、【アレンテージョ地方】の料理です。おいしいと定評のある、地元産の豚肉を使ったこの料理、ぜひお試しください。
Évoraから東へ車で1時間程度、スペイン国境近くにMonsarazというかわいらしくポルトガルらしい村があります。ポルトガルで最も美しい村のひとつに数えられていて、標高332mに位置するので、天空の村という雰囲気。
近年は人々に知られ注目度も上がったようですが、静寂とかわいらしさはそのまま。機会をつくって足を延ばしてもらいたい、宝物のような場所です。
宿のレセプションで陶器を見たいと話して紹介されたのがCorvalという村。調べてみると、10軒弱の工房や販売店があります。1軒ずつ回って、お気に入りを見つけるのも楽しい。
私はÉvoraやリスボンの販売店で見て、気になる作品がありました。そしてその工房がCorvalにあったという奇跡。価格も、大雑把に言うと、市価の半額程度で買えます。少々難ありの特価コーナーがあるのも、生産拠点ならでわです。このお店の詳細載せておきます。