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桜美しきところ紅葉更に美しき・京都市・伏見区「世界遺産・醍醐寺」
紅葉の醍醐寺です。(写真は11月19日撮影)
醍醐寺の歴史は、父親である醍醐天皇の冥福を祈るため朱雀天皇が起工し、
天暦5年(951)に完成しています。
平安時代末には、白河上皇・源氏の帰依により山一帯の整備がされ、鎌倉時代になると真言宗事相の
根本道場として権威を高め、多くの密教芸術がここから生まれました。
世界遺産の醍醐寺(だいごじ)は、山麓から山頂にかけて広大な敷地内に金堂、五重塔、薬師堂などの
重要文化財を有する京都市内最大の寺院で、真言宗醍醐派の総本山です。
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醍醐寺と言えば豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」も浮かんで来ます。
慶長3年(1598年)3月15日に行われた「醍醐の花見」では、伏見城から総勢1300名からなる
日本史上最大の花見行列が醍醐寺に向かいました。
輿に乗った太閤秀吉を中心に、前方には前田利家、福島正則ら大名に義演僧正、そして秀吉の後には秀頼、
北政所、淀殿などが続きました。「醍醐の花見」の華やかさは、満開の時期に合わせた桜が、山道に
約700本植えられ、更に道中には華やかな茶屋が建ち並んだそうです。
この、お花見が有名なのは、秀吉さんの最晩年(62歳)に行われた「花見の宴」であり、
その約半年後に旅立たれています。
秀吉さんは「醍醐の花見」の後、「醍醐の紅葉狩り」も楽しみにしていたそうですが、
紅葉を目にすることなく、同年夏に生涯を閉じたと伝わっています。
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醍醐寺は、笠取山(醍醐山)全域(総面積200万坪以上)に寺領があり、ひと山全体がお寺です。
山の上エリアを「上醍醐」、山の下エリアを「下醍醐」と大きく二つに分けられています。
山の下エリアの「下醍醐」から、山の上エリアの「上醍醐」までの距離は、
歩いて片道約1時間は要するそうです。
今回は紅葉を訪ねて、下醍醐の西大門(仁王門)から弁天池の中に浮かぶ弁天堂までを
歩いて来ました。
仁王門から見える紅葉のトンネルが、とても美しいです。
朝9時の開門に合わせて境内へと進みました。
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仁王門からモミジのトンネルを抜け、見えてきたのは金堂です。
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五重塔
そして、金堂から少し歩くと枝垂れ桜の奥に五重塔が見えました。
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五重塔は、朱雀天皇が承平6年(936)に着工し天暦5年(951)に完成しています。
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高さは約38メートルで屋根の上の相輪は約13メートルあり、
相輪が塔の三分の一を占め、安定感を与えています。
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醍醐寺の五重塔は、
京都府下で最も古い木造建築物となっています。
屋根は上に行くほどに少しずつ小さくなっています。
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五重塔から進むと、祖師堂周辺の紅葉も見事です。
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こちらは、黄金色に染まったドウダンツツジ。
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日月門をくぐります。
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日月門から少し歩くと、観音堂と弁天池の景色が広がりました。
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観音堂が建つ弁天池の周り一帯は「林泉(りんせん)」と呼ばれ、
下醍醐で最もあでやかな紅葉スポットです。
彩りの時を迎えた木々が水面に映っています。
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観音堂奥では、銀杏にイロハモミジ・ドウダンツツジの競演です。
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醍醐寺では11月18日(金)〜12月4日(日)まで夜間拝観も行われています
時間は、18:00~20:50
夜には、日中とはまた違う幻想的な景色が広がっているのでしょうね。
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紅葉と弁天堂の景色。
弁天堂の堂内には、音楽などの学芸や知識の女神であるとして広く知られている弁才天
(七福神の一つ)が祀られています。
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僕は桜の時期の醍醐寺へは何度も寄せて頂いていたのですが、紅葉時は初めてでした。
広大な敷地に見所満載の秋の醍醐寺に圧倒されました。
桜美しきところ紅葉更に美しき・・・・2022年秋「世界遺産・醍醐寺」でした。
- 醍醐寺
- 住所
- 京都市伏見区醍醐東大路町22
- 電話番号
- 075-571-0002
- アクセス
- 地下鉄醍醐駅下車より徒歩約15分
- 京阪バス
- 醍醐寺・醍醐寺前すぐ
- 下醍醐の拝観時間
-
3月1日~12月第1日曜日 9:00~17:00
12月第1日曜日の翌日~ 2月末日 9:00~16:30 - 下醍醐の拝観料
-
〇三宝院・霊宝館・伽藍エリア 1,500円
〇三宝院と伽藍エリア1.000円 ※今回、歩いたコースです。このチケットには
三宝院の拝観も付いています。
- 公式サイト
- https://www.daigoji.or.jp/
- ライトアップ・夜間参拝
- 開催日程
- 11月18日(金)〜12月4日(日)
- 時間
- 18:00~20:50 (受付終了20:10) ※昼夜完全入替制
- 拝観料
- 中学生以上1000円
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筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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