タイ・バンコク旅行にかかる費用は?旅行期間別に予算を解説

公開日 : 2022年12月21日
最終更新 :
筆者 : みかん

日本からの旅行先として人気が高いタイ・バンコク。2泊3日や3泊4日の短期間でも十分楽しめることができ、また日本と比べ物価が安いため気軽に行ける海外旅行先でもあります。今回は、バンコク~日本往復の航空券、宿泊費の相場や、食事、マッサージ、観光スポットなどでかかる費用を紹介しながら、2泊3日、3泊4日でだいたいどれくらいの予算が必要かを説明します!

航空券

タイのビーチ上を飛ぶ飛行機
タイのビーチ上を飛ぶ飛行機

まずは、日本とバンコク間の往復航空券代の目安です。

  • 日系航空会社:8万円~10万円
  • タイ国際航空:4万円~6万円
  • LCC(格安航空会社):3万円~3万5000円

現在、日本とバンコク間のフライトでは、数年前と比較して燃油サーチャージの価格が最大で倍ほどに跳ね上がっています。しかし、この燃油サーチャージの価格は2ヶ月に1度見直されることになっているので、今後また下がる可能性もあります。

LCCに関しても燃油サーチャージ引き上げの影響があるものの、価格はそこまで大きく変化していません。出発日の半年前など早めの予約や、航空会社のキャンペーンなど上手に利用して予約することで片道2万円台で航空券をゲットすることも可能です。

航空券代を抑えたい方は、出発日が決まり次第すぐにLCCを予約するとよいでしょう。

宿泊費

ホテルの一室
ホテルの一室

次にホテルの宿泊費についてです。ホテルの立地やランク、宿泊時期によって費用は変動しますが、バンコクにある3つ星~4つ星ホテルに宿泊する場合、だいたいの予算として2泊3日で2万円前後、3泊4日だと3万円前後で考えておくとよいでしょう。

3つ星、4つ星の中級ホテルだと1泊につき5000円~1万円程度、5つ星の高級ホテルだと1泊につき1万5000円~が目安です。

バンコクには5つ星ホテルに該当する高級ホテルがたくさんありますが、日本と比較するとかなり安く宿泊することができます。
さらに、バンコクの4つ星、5つ星ホテルにはプールやジム、ルーフトップバーがついていることが多く、ラグジュアリーな気分を味わいたい方、ホテル内で1日のんびり過ごしたい方にもおすすめです。

またタイのホテルで日本のホテルと大きく異なるのは、人数単位ではなく、部屋単位で宿泊料金がかかる点でしょう。基本的にシングルルームはあまりなく、1人でも2人でも費用は変わりません。2人以上で宿泊する場合は、その分少しホテルのランクをアップさせるのもよいでしょう。

ドミトリーやゲストハウスであれば1000円〜4000円代の部屋もあるので、ひとり旅で費用を抑えたいという方はチェックしてみてください。ただし、値段が安いホテルの場合、シャワーの水が出なかったり、アメニティが付いていなかったりしますので、ホテルの口コミやホストへの事前確認は怠らないようにしましょう。

なかにはホテル予約サイトに載っていないキャンペーンが、ホテルの公式サイトやFacebookだけに載っていることもあるので、事前に確認するのがおすすめです。特に、バンコクではFacebookを活用しお得なキャンペーンやクーポンを提供しているホテルがたくさんあります。宿泊予定のホテルが決まったら一度Facebookをチェックしてみてください。

海外旅行保険

旅行先での病気や怪我、携行品損害などに対応している海外旅行保険に関しては、保険会社の窓口やサイトから申し込み可能です。旅行の日程に合わせて見積もりを依頼しましょう。

https://direct.nisshinfire.co.jp/travel/overseas/?a1=838229&a2=&a5=

また、クレジットカード会社によっては海外旅行保険をカバーしている場合があります。会社によって適用条件が異なり、クレジットカードを持っているだけで適用となる場合や、航空券代をカードで支払うことが必要な場合がありますので、事前にカード会社へ確認しておきましょう。

現地の物価

次に、現地でかかる費用の目安をご紹介します。

「タイの物価は日本の3分の1」とよく耳にしますが、ここ最近の円安の影響もあり、3分の1で買えるものは少なくなってきているように思います。

筆者のタイ人の友人も、ここ数年でさまざまな物の値段が上昇してきていると話していました。
ということで、現在の物価を項目別にご紹介していきます。

交通費

バンコク市内の様子
バンコク市内の様子

交通費に関しては、日本と比べて大幅に安いです。

  • タクシー初乗り:35バーツ (約130円)
  • 電車(BTS、MRT):15バーツ 〜(約60円〜)
  • バス:10バーツ~(約40円~)

スワンナプーム空港からバンコク市内まではタクシーで300〜350バーツ(約1140〜1330円)、ドーン・ムアン空港からは250~300バーツ(約950円~1140円)が相場です。どの交通手段でも安く移動できますが、目的地や距離、人数によってはタクシーを活用するとお得です。行き先や人数に合わせて移動手段を選んでみてください。

食事

タイのローカルフード、カオマンガイ
タイのローカルフード、カオマンガイ

滞在中にかかる費用で大きく差がでるのは食事ではないでしょうか。

タイで食事をするにあたって一般的なのはローカル屋台、フードコート、レストランで、レストランも屋台価格のお店から一食につき数万円かかる高級店など様々です。

タイ料理レストランは比較的安いお店が多いですが、日本食レストランやルーフトップバーは日本よりも高い価格であることもよくあります。

  • 屋台:日本円で150円~400円程度
  • 食堂、フードコート:200円~600円程度
  • タイ料理レストラン:400円~1000円程度
  • 日本食レストラン:1000円~5000円程度
  • ルーフトップバー:1000円~5000円程度

例えば、タイ料理で有名なカオマンガイは、屋台やローカル食堂で40〜50バーツ(約152〜190円)ほどで食べられます。少しかしこまったタイ料理レストランに行くと150〜200バーツ(約570〜760円)と値段が上がります。
※加えて、レストランでは表示価格に7%の消費税と10%のサービス料がかかります。

お寿司やラーメン、牛丼などの日本食を食べる場合は、日本とほぼ同じ価格か割高です。日系のお店(日本にある店のチェーン店や日本人オーナーによる店)で食べる場合は、ほぼ日本より割高だと思ってよいでしょう。

ルーフトップバーでは、330mlのビールが1本200バーツ前後(約760円)と高めの価格設定です。カクテル1杯も同じくらいの価格です。

何を食べるかも重要ですが、どこで食べるかによっても食費は大きく異なってくるので、上記を参考にお店を選んでみてください。

カフェ

タイでもコーヒーがよく飲まれている
タイでもコーヒーがよく飲まれている

旅行中、休憩がてらカフェに訪れることがあると思いますが、料金は日本のカフェとあまり違いはありません。日本と違う点は、ほとんどのカフェでホットよりアイスの方が5~10バーツ(約20円~40円)ほど高く設定されているところです。

一般的なカフェではアイスコーヒーが40〜50バーツ(約152〜190円)くらいで飲めますが、内装やメニューにこだわっているおしゃれなカフェだと100バーツ(約380円)以上します。

日本で全国的に展開しているスターバックスもバンコクにはたくさんありますが、アイスコーヒーの値段は日本とほぼ同じです。セブンイレブンなどのコンビニでのテイクアウトも30バーツ(約110円)前後なので、日本とほぼ同じくらいの価格設定になっています。

マッサージ

一般的なマッサージ店の様子
一般的なマッサージ店の様子

タイでは古式マッサージ(タイマッサージ)やハーバルボールマッサージが有名なので、旅行で訪れた際にマッサージを受けたいと思う方も多いのではないでしょうか。

マッサージは日本と比べるとかなり安く、ローカルなお店であればフットマッサージが1時間200バーツ(約760円)、全身のタイマッサージだと300バーツ(約1140円)から受けられます。

マッサージ通りとしても有名なオンヌットエリアでは、これまでフットマッサージは1時間200バーツ(約760円)が相場でしたが、最近では多くのお店で280バーツ(約1000円)に値上がりしています。
しかし、それでも日本のマッサージよりも安いのは変わりありません。

高級マッサージ店やスパもたくさんありますが、日本と比べて半額くらいで受けられるところが多い印象です。ぜひ滞在中にお気に入りのマッサージ店を見つけ、旅の疲れを癒やしてください。

寺院の入場料

暁寺とも呼ばれるワット・アルン
暁寺とも呼ばれるワット・アルン

仏教国タイでは、町中にたくさんの寺院が建てられています。寺院巡りをタイ旅行の目的のひとつにしている方も多いのではないでしょうか。
特に有名なバンコク3大寺院と呼ばれる3つの寺院の入場料をご紹介します。

  • 王宮&ワット・プラケオ:500バーツ(約1900円)
  • ワット・アルン:100バーツ(約380円)
  • ワット・ポー:200バーツ(約760円)

王宮&ワット・プラケオ入場料はほかの寺院と比べて少し高いですが、入場チケット1枚でほか3ヵ所の観光スポットにも入場することができます。また現在もタイ王室が置かれる場所であり、ワット・プラケオは最も格式の高い寺院であるため、見ておいて損はないでしょう。ワット・アルンの入場料は100バーツで、ワット・ポーは200バーツ、そのほかの寺院の入場料はだいたい50〜100バーツ(約190〜380円)が相場です。

バンコク三大寺院のサイト

バンコク三大寺院の観光については、以下の記事も参考にしてみてください。王宮&ワット・プラケオ入場チケットで入れるほかの観光スポットについても解説しています。

チップは必要?

タイの紙幣と硬貨
タイの紙幣と硬貨

チップは日本では馴染みがないのでどれくらい支払えばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。チップは「気持ち」なので、必ず支払わなければいけないというわけではありません。しかし、気持ちのよいサービスを受けた際や、次回以降も気持ちよくサービスを受けたい場合には支払うのが一般的です。

チップの支払いが必要なシーン

ホテル
部屋まで荷物を運んでもらったり、ルームサービスを利用したりした際には感謝の気持ちとしてチップを渡しましょう。20バーツ(約80円)程度が相場ですが、ホテルのランクが高ければ50バーツ~100バーツ(約190~380円)を渡しても問題ありません。

レストラン
屋台やフードコート、ローカルな食堂などでは基本的にチップは不要です。レストランでは、会計にサービス料が含まれている場合はお釣りをそのままチップとして残す、含まれていない場合は50〜100バーツ(約190~380円)程度のチップを渡すのが一般的です。

マッサージ
ローカルなお店でも50〜100バーツのチップを支払うのが一般的。マッサージの時間が2時間以上の場合や、マッサージの満足度が高ければ100バーツを支払うのがベターでしょう。
ホテルに併設されている高級スパの場合は、グレードに合わせて100バーツ〜のチップを支払うのが一般的です。


レストラン、ホテル、マッサージのチップについてご紹介しましたが、高級な場所になればなるほど、チップを渡した方がスマートです。なお、チップは硬貨ではなくお札で渡すのがマナーです。

まとめ

以上の費用を合計すると、タイ旅行の費用は平均して、2泊3日で10万円前後、3泊4日で12万円前後、見積もっておけばいいと思います(航空券はタイ国際航空で取得、宿泊は4つ星ホテル、食事はローカル食堂やタイ料理レストランで考えた場合)。ホテルのランクを下げたり、航空券をLCCで取得したりすれば、さらに費用を抑えることもできます。 こちらの記事を参考に、旅行の目的や行きたい場所などに合わせてお金をかけるところ、節約するところを上手に選んでみてください。

監修:地球の歩き方

※こちらの記事は、1バーツ:3.8円を参考に計算しています。

文書番号:NH2312-0002

筆者

特派員

みかん

ブロガー。記事ライターとしての経験あり。

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