【ハワイ島・コナ】マウナケア山頂まで行こう

公開日 : 2023年02月19日
最終更新 :
筆者 : Minami

ハワイ島観光地のひとつといえば「マウナケア山」。世界一、宇宙に近い場所ともいわれ、世界各国から13台もの天体望遠鏡が設置されており、日本が誇るすばる望遠鏡も設置されております。ハワイ諸島一番の高さを誇るマウナケア山の山頂まで、自分たちで行く方法と楽しみ方、注意事項を紹介します。

雪の積もったマウナケア山頂と後ろに見えるマウナロア山
雪の積もったマウナケア山頂と後ろに見えるマウナロア山

マウナケア山は標高4207.3mと実は富士山よりも高く、冬には山頂に雪が積もることから、ハワイ語で「白い山」という名がついています。(マウナは「山」、「ケア」は白という意味です。)ハワイ島を形成する火山のひとつであり、現在は活動していない休火山です。山の大部分が海に沈んでいるといわれるマウナケア山は、海底から図るとエベレストよりも高いともいわれています。そんなマウナケア山の山頂は天体観測の妨げになる空気中の水蒸気が少なく空気が澄んでおり、一年を通して安定した気候のため天体観測ができることでも知られています。天体観測と同じく人気なのが、山頂からサンセット・サンライズを見ることです。また、山頂までは車でアクセスできることから、自分たちで運転していくことも可能です。今回はそんなマウナケア山頂への行き方を紹介します。

マウナケア山へ行く前に

1.四駆車をレンタルすること (AWDもしくは4WD)

マウナケア山頂まで車で行く場合いくつか注意事項がございますが、まず第一に絶対に必要なものは「四駆車」です。山頂に上る前に、標高2804mのところにあるビジターセンターに立ち寄る必要がありますが、その際に四駆車であることを必ずチェックされます。そのため、自分たちで山頂まで運転していく予定の方は、必ず四駆車をレンタルしてください。また、レンタカー会社によっては、マウナケア山頂まで行くことを禁止しているところもありますので、レンタカー会社ともきちんとご確認ください。(ビジターセンターのみの場合は普通車でも大丈夫ですよ。)

2.防寒対策をしっかり行う

南国ハワイにいると、寒さなど忘れてしまいがちですよね。しかしマウナケア山頂まで行く場合は防寒対策を行う必要があります。富士山を超える標高、風も強く吹いており山頂はとても寒くなっています。防寒具をしっかり準備していきましょう。(ツアーに参加する場合は、ツアー会社が防寒具を用意している場合がほとんどです。)

3.中間地点で標高ならしをすること

こちらは意外と見逃されがちなのですが、マウナケア山頂は標高4000mを超える高さです。地上から一気に山頂まであがると高山病になる可能性が高くなります。そのため山頂にあがる前に一度ビジターセンターに停まって、標高ならしをしましょう。(山頂に向かう前に、体を標高に慣らしたかのチェックもあります。)

その他にも、
・16歳未満のお子様
・妊娠中・妊娠している可能性がある人
・心臓疾患や不整脈、喘息、高血圧などの持病をお持ちの人
・24時間以内にダイビングをした人
等、身体に影響を及ぼす可能性がある方は、注意が必要です。

マウナケア山頂では、看板も凍っていました
マウナケア山頂では、看板も凍っていました

ビジターセンターで標高ならし+車のチェック

四駆車をレンタルし、ガソリンも満タンで準備が整ったら、まずは標高2804mのオニヅカビジターセンターで標高ならしをします。景色を眺めたり、お手洗いを済ませたり、30分~1時間ほど時間をかけて体を標高に慣れさせます。この時点ですでにカイルアコナやリゾートエリアとは違った景色が見え、ワクワクするかもしれません。
体が標高になれてきたら、山頂に向かう前に最後のチェックポイントがあります。ここではパークレンジャーの方から、車のチェックを含めて、体を標高に慣れさせたかや帰りの下り坂はローギアを使うように等と説明を受けます。一通り説明を受け終え、オーケーサインがでたら、ここからは舗装のされていない道を走ります。

※注意
山頂に向かう間に気分が悪くなったり、頭痛やめまいがした場合は我慢せずに停まりましょう。
筆者は途中で気分が悪くなり、一度停車しましたが無事に山頂まで行って帰ってきました。窓を開け新鮮な空気を取り込んだり、水分をたくさんとるように心がけましょう。

ビジターセンターから山頂に向かうときにはチェックが入ります。
ビジターセンターから山頂に向かうときにはチェックが入ります。

マウナケア山頂を散策、そしてサンセットを見る

山頂付近ではハワイ諸島の山の山頂にのみ生えている珍しい植物が見えたり、雲の中を運転しているのを感じたり、道中のドライブも楽しめます。大きな天体望遠鏡がいくつも並んでいますが、天体望遠鏡の中は関係者もしくは招待客しか入れません。遠くからにはなりますが、すばる望遠鏡がどれか探すのもいいですね。
山頂につくと、駐車できる箇所がいくつかありますので、気を付けて車を停めながら、いろいろな角度から見る景色を楽しんでください。(※景色に夢中になり道中で車を停めたくなるかと思いますが、急な斜面での停車・駐車は禁止されているので気を付けながら景色を楽しんでください。)

サンセットの時間が近づくにつれて、車も人も増えてきます。なるべく早めに駐車場を確保し、夕日を眺められるスポットを抑えたいところです。車を停めたらあとは夕日が沈むまで待ちましょう。夕日が沈んだ後に山をくだる場合は、混雑が予想されますので気を付けて運転してください。混雑を避けたい場合は、夕日が沈むと同時に車を発進させるといいです。

雲の上から見る夕焼け
雲の上から見る夕焼け

※注意
マウナケア山は天候によって、道路が封鎖していることがあります。筆者が山頂に訪れた際も、嵐の予報があるからと夕日が沈んだ後はすばやく山を下るよう指示されました。山頂を訪れる予定がある場合は、事前に公式ウェブサイトの道路状況を下記ウェブサイトからチェックしてください。

ハワイ諸島で最も高いマウナケア山。山頂で雲の上から見る夕日は圧巻なものです。風が強く吹いてる影響か、雲が速いスピードで動いている様子も美しいです。まるで違う世界にきたと錯覚させるようなマウナケア山からの景色、是非ハワイ島を訪れる予定がある方には見て頂きたいです。もちろん、日本語のツアーもたくさんでているので、ツアーを利用するのもおすすめです。

住所
Mauna Kea Access Rd, Hilo, HI 96720
電話番号
(808) 934-4550
アクセス
コナ空港から車で約1時間10分
営業時間
24時間(天気要注意)
ビジターセンター営業時間
朝9時~夜9時
URL
https://hilo.hawaii.edu/maunakea/visitor-information/

筆者

オーストラリア特派員

Minami

休みの日にビーチに行って、シュノーケルをしたり砂浜で読書することが大好きです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。