初めての台湾旅行はどこがおすすめ?アクセス便利な台湾のエリア別おすすめスポット

公開日 : 2023年05月11日
最終更新 :
筆者 : みみ

東京から飛行機で約3時間30分。海外旅行初心者にとっても訪れやすい台湾には毎年多くの日本人が訪れます。今回の記事では台湾旅行デビューに最適なエリアと見どころを紹介します。まだ台湾を訪れたことが無い方はもちろん、地方の都市にも行ってみたいという方必見です!

高層ビルが立ち並ぶ台湾随一の都市台北

台北の町並み ©iStock
台北の町並み ©iStock

台北近郊には「台北松山空港」と「台湾桃園空港」のふたつがあり、どちらも毎日多くの日本便が就航しています。
台北松山空港から台北の中心地中山駅までは文湖線と松山新店線を乗り継いで約15分、台湾桃園空港から市内まではMRT空港線の直通車で約40分でアクセスできるため地方の都市と比べると初心者にとっても簡単にアクセスできます。

ハイセンスななかに路地ではどこか懐かしさを感じる雰囲気の台北では、迪化街や夜市、中山エリアをはじめとしたショッピングエリアや、台北の町が見わたせる台北101、歴史を感じられる故宮博物院など、見どころも多く、初めての台湾旅行はまず台北を訪れれば大まかに台湾の素晴らしさが伝わると思います。

当たると噂の行天宮でおみくじを引く!

行天宮は商売繁盛の神様。商売をしていなくても仕事に行き詰まったり転職するかどうか悩んでいたりする人も多く訪れる場所です。三日月形の木片を投げ、その結果によっておみくじを引く、擲杯(ポエ)という台湾式の方法でおみくじを引きます。木片を投げるときは自分の名前と住所、そして神様に聞きたいことを心の中で唱えます。行天宮内には写真とともに日本語での解説案内もありますので、初めての方でも安心しておみくじを引くことができます。

クリスタルゴンドラに乗って猫空からの景色を堪能

台北市南部の猫空(マオコン)は台湾でも指折りのお茶の名産地です。台北の中心部からも1時間ほどでアクセスできるので、大都会のすぐ近くで美しい自然に触れることができます。

猫空に行くためのゴンドラには床がクリスタルタイプのものがあり、高所恐怖症でなければ四方八方から景色を楽しめますのでぜひ乗ってみてください。混雑時には他のお客様と相乗りになることもありますが、そこで観光情報を交換できるのも旅の醍醐味です。

猫空はお茶の産地で鉄観音茶と包種茶のアイスクリーム食べ比べや茶葉を使ったチャーハンも味わうことができます。空気のよい山の上は気持ちがいいです。

台北から日帰りで訪れる台湾屈指の観光地、九份

旅行のガイドブックなどでよく紹介され、世界中から多くの観光客が訪れています。陽が沈んだ後にライトアップされるランタンの明かりで照らし出される町並みはとても雰囲気が良く、台湾に来たなという気分を盛り上げます。屋台の食べ歩きや買い物も楽しむことができ、おすすめです。

南国ムードただよう港町高雄

高雄市のライトレールと大都市ビルの町並み ©iStock
高雄市のライトレールと大都市ビルの町並み ©iStock

台湾第二の都市高雄は台北と比べると温暖で雨も少なく過ごしやすい町といえます。高雄にも台北と同じく日本からの直行便が就航する高雄国際空港があるので初心者にも安心です。また、台北~高雄は台湾新幹線が開通していて約90分で移動できます。日本の新幹線をモデルに作られているので、鉄道が好きな方にはたまりません。

市内は、MRTやライトレール(路面電車)が走っているので、で観光地高雄市民の憩いの場、愛河や六合國際觀光夜市などの観光地へのアクセスも簡単です。

世界最大級のステンドグラスアートが見られる!MRT美麗島駅

「世界でもっとも美しい地下鉄」の第2位に選出されたこともある美麗島駅。ここでは世界最大級のステンドグラスアートを見ることができます。日本人観光客に人気のスポットのため、迷わないようMRT車内で「次は美麗島です」とアナウンスされるので安心です。まるで絵葉書のような美しい写真を撮ることができおすすめです。

過去の罪が帳消しになる!? 蓮池潭 龍虎塔

台湾鉄道の新左営駅から徒歩10分程の場所にある蓮池潭 龍虎塔 は大きな龍と虎が口を開けて観光客をお出迎えします。龍の口から入って虎の口から出ると過去の罪が帳消しになると信じられており、観光客だけではなく多くの地元住民も訪れます。龍の口から入り、虎の口から出るという順路は風水を重んじる台湾の風習に沿ったものなので、逆走しないよう訪れた際は注意しましょう。

歴史とグルメの町、台南

台南牛肉スープ ©iStock
台南牛肉スープ ©iStock

高雄からもアクセスのよい台南。“食は台南にあり!”といわれるほど台南を外して台湾の食文化は語れません。牛肉スープをはじめ、虱目魚(サバヒー)のお粥、棺桶パンといわれるシチュー入り揚げトーストなど、台南でしか食べられない名物もたくさんあります。

はんなりゆったりとした空気が流れる台南は、しばしば“台湾の京都”と例えられます。

西羅殿牛肉湯(牛肉スープのお店)

住所
704台南市北區公園南路98號
電話番号
062294056
営業時間
5:00-13:00(木曜は4:30~営業)

阿堂鹹粥(虱目魚(サバヒー)のお粥のお店)

住所
700台南市中西區西門路一段728號
電話番号
062132572
営業時間
5:00-12:30

赤嵌棺材板(棺桶パンのお店)

住所
700台南市中西區中正路康樂市場180號
電話番号
062240014
営業時間
11:00~21:00

日本でも地域によって味の好みは異なりますが、台湾でもその傾向があります。南部の味付けは北部より全体的に甘みが強いといわれています。また、同じ料理でも名前が違ったり(日本人におなじみの豚のそぼろがのったルーロー飯は、北部:滷肉飯、南部:肉燥飯)名前は同じでも調理法が異なる場合(中華粽の作り方 北部:一度炒めたもち米を蒸す、南部:水に浸したもち米を蒸す) があるので、味や食感など、その違いを比べてみるのもおもしろいかもしれません。

フォトジェニックな風景が見られる神農街

台南駅からバスで30分程の場所にある神農街。

ここは数年前までレトロなイメージでした。最近ではモダンなスタイルを取り入れているお店が増えてきた印象です。提灯もパステルカラーや落ち着いた色味のものが目につきます。
特にリノベーションされたカフェは提灯もマッチしており、インテリアの一部となっています。神農街の行きかう人々を眺めながらのカフェ休憩は最高です。お医者さんの元邸宅だったカフェや築200年の古民家もこの神農街で見ることができます。雑貨屋さんも数軒あり、また夜は提灯のやさしい光が街を照らし風情を感じられます。

400年前の赤レンガ城壁が見られる!台湾最古の城跡、安平古堡

台南駅からバスで30分程の場所にある城跡安平古堡 。1624年台湾統治の中心となる場所としてオランダ人によって建てられました。その後、鄭氏政権時代には王城として使用され、現在ではすっかり観光地となった城跡安平古堡 ですが、赤レンガの城壁は一部残っています。外城南側と内城北側にその壁はあり、赤レンガを覆うガジュマルの木が400年という歴史の長さを物語っています。一見の価値ありです。

台湾人が住みたい町ナンバー1に選ばれた台中

國家台中劇院的外牆 ©iStock
國家台中劇院的外牆 ©iStock

台北と高雄の間に位置する台中は、南北両方からのアクセスが良く、新幹線や台湾鉄道を利用して日帰りで訪れることもできます。山に囲まれて盆地にある台中の町は台風の影響も少なく気候も穏やか。物価や家賃がそれほど高くないことから台湾人が住みたい町ナンバー1に選ばれたこともあります。

2021年には台北、高雄に続き台中にもMRTが開通し、観光客が訪れやすい環境が整っています。市内には公共レンタサイクル「YouBike」 が多く設置されており、駅から少し離れた観光施設へのアクセスも便利です。現地の方は、学校への通学やちょっとした移動で使っています。

Youbike

台湾でウユニ塩湖を体験!高美湿地

台中から少し足を延ばしてぜひ訪れたいのがアジアのウユニ塩湖と名高い高美湿地。ため息が出るほどの美しい夕日を眺めることができます。条件が揃うと水面に景色が反射してガラス張りのようになるので、フォトジェニックな写真を撮ることができます。周りに遮るものが無く風が強い日もあるので防寒着は持っていくことをおすすめします。

ダイナミックな自然を楽しむなら花蓮

太魯閣渓谷 ©iStock
太魯閣渓谷 ©iStock

台湾の東海岸沿いのほぼ中央に位置する花蓮は、台湾八景のひとつ、太魯閣(タロコ)渓谷が有名です。太魯閣渓谷は国立公園に指定されており、エメラルドグリーンに輝く水流や大理石の断崖などのダイナミックな自然を満喫できます。

さぞアクセスが大変なのではと思いきや、意外と台湾初心者でも訪れやすいのが花蓮の魅力です。台北からは飛行機、鉄道で行くことができ、飛行機の場合はわずか40分のフライト、空港から太魯閣は車で30分程で着いてしまいます。太魯閣渓谷の美しい風景は、台湾国内でも他の土地ではなかなか見られませんので訪れる価値はあるといえます。

太魯閣のあちこちにハイキングコースが整備されており、初心者から上級者まで体力と相談してコースを選べます。太魯閣国家公園遊客中心(ビジターセンター)では無料貸し出しのヘルメットもあるので 安全に気を付けて太魯閣の大自然を満喫しましょう。

花蓮で原住民族「阿美族」の文化に触れる

花蓮は台湾の原住民族「阿美族」が多く暮らしているため、町のあちこちで阿美族の伝統的な料理が食べられるレストランや伝統工芸品を販売する店を見つけることができます。花蓮の東大門夜市でも阿美族の料理を食べられるお店を見つけられるので、伝統的な民族料理を気軽に味わうことができます。

阿美煮熱炒 E21- 原住民一条街(阿美族の料理が食べられるお店)

住所
970花蓮縣花蓮市中山路20號原住民一條街E21
営業時間
月~木曜日17:00~21:00、金、土曜日17:00~22:00
定休日
日曜日

今回は初めての台湾旅行でデビューに最適なエリアと見どころについてお届けしました。台湾にはほか他にも魅力的なエリアがたくさんあるので、またあらためてご紹介します。

監修:地球の歩き方

筆者

台湾特派員

みみ

2020年7月より台湾生活開始。ライター・ブロガー・日本語教師として活動中。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。