サンフランシスコチャイナタウン息を呑むようなバーに潜入

公開日 : 2023年06月10日
最終更新 :

中国人居住区として世界最大規模を誇るサンフランシスコのチャイナタウン。異国情緒あふれる観光地として人気が高く、実は映画の撮影にもよく登場する有名です。世代交代などでモダンなお店も増えてきていますが、すっかり時間が止まったようなラウンジがあります。

しかもメインストリートのグラントアベニューに…

サンフランシスコのチャイナタウンは、オフィス街ファイナンシャル地区、ショッピング街ユニオンSQ、高級住宅地ノブヒル、イタリア人街ノースビーチに囲まれている24ブロックを指します。一歩入り込むと漢字が溢れ、中華のスパイスの匂いと中国語が飛び交い、カートを持った買い物客はぶつかり合いながら行き交い、どけどけと言わんばかりにお店の人が野菜を並べるストックトン通り。一方、サンフランシスコ最古の通りグラント通り、沿道のお土産屋さんでは、ド派手なアクセサリー、どこかで見たようなデザインのバッグや洋服、スイーツショップ、中国茶房もあって気軽なそぞろ歩きがとっても楽しい通りなのです。

本格的な中華用厨房器具を探すなら
本格的な中華用厨房器具を探すなら

先ずは、主にアジア系の厨房器具を売っているお店「ザ・ウォクショップ」があります。店主のお母さんはお世辞にも愛想がいいとは言えませんが、それがかえって売り!店の中の商品全て知ってて、探しいてる物はすぐ見つけてくれます。レストランのシェフからの信頼も厚く、チャイニーズ料理の厨房用品のクオリティは高いです。店の案内には、太平洋時間(PST)やトールフリー番号が記載されて、全米から問い合わせ来るのか?と思わせます。中華専門の方、”プロ仕様”チャイナタウンのお土産探しにいいですよ。

【The Wok Shop】
住所:718 Grant Ave
Tel:415-989-3797・Toll Free1-888-780-7171
オープン時間:毎日10:00〜18:00(PST)
The Wok Shopサイト

2014年に惜しまれながら閉店した老舗レストラン「エンプレスオブチャイナ」看板は以前のまますが、一昨年、モダン広東料理の「エンプレス・バイ・ブーン」として生まれ変わっています。国際的セレブシェフが織りなすプリフィックスメニューは、一人98ドル。最上階からの眺めは健在(らしい)景色も美しい夜景を見ながら、サンフランシスコらしい”イノベーション・チャイニーズ”いかがでしょうか。

【Empress by Boon】
住所:838 Grant Ave, San Francisco, CA 94108
Tel:415-757-0728
オープン時間:月〜土17:00〜22:00
Empress by Boonサイト

瞬間時間移動かはたまた映画のセットか!チャイナタウン最古のバーでマイタイ

夜になるとキッシュなネオン断然目立つ「リー・ポーラウンジ(Li-Po Lounge)」1930年代の典型的なビルで、チャイナタウンの建築ツアーで紹介されています。

外から中の様子はするガラスによって遮られ、まるで洞窟の中に入っていく感じ、一元さんにはとても入りにくい。あまりの暗さに、”明暗順応”という単語を思い出しました。暗がりに緑のネオンで浮かび上がる中国語で書かれた蒸留酒のボトルと脇に青島、コロナ、バドワイザーなどの大手ビールブランドのボトルが並んでいました。

席に座るまでの1〜2分の出来事を少し紹介すると…
洞窟のような入り口を入ると、先客に振り返られ、静まり返った店内の奥から、急に中国語で声をかけられ固まった私。「カントンゴデキルカ?」という雰囲気の勢いで英語で聞かれ、首を横に振った。圧倒され「落ち着け自分!」と言い聞かせました。暗がりの中で先客の顔ぶれを見ると、なんかアメリカ人、えっ反対側からスペイン語がコソッと…みんな中国人からみた外国人と気がつき、そしてなんとかカウンターの席に座ることができました。

実は超〜人見知りな店主
実は超〜人見知りな店主

落ち着きを取り戻し、バーメニューを見ると様々なカクテルがありました。しかし選ぶ間もなくスカジャン(横須賀ジャンパーの略)を着たバーテンさんが「ココ、チャイニーズマイタイ!」という雰囲気の勢いで、その権利を奪い(爆笑)全ての材料をミキサーでガーーーーと作り始めたのです。

<レシピ>

  • Dark&Light Rum
  • 151 Rum
  • Chinese Liruor
  • Pinapple juice
シグネチャーカクテル素朴で美味しかったです
シグネチャーカクテル素朴で美味しかったです

気がつけば、全員チャイニーズマイタイを飲んでいました。おかげで同じ釜の飯を食う仲みたいになり、ここは常連が友達を連れてくるパターンが多いことが分かりました(一元のみは私だけだった)

スカジャンのバーテンさん今度は満面の笑みで「ここは1937年にできたチャイナタウンで一番古いバーよ」から始まり、かつてはナイトククラブで、夜な夜な歌やダンスでナイトシーンを賑わせていたとか話が出てくる。どーやら私は迎え入れられたようでした。

最後には、近くに住んでるんだからまたおいで♡って→今度は誰か連れてきなさいって意味かも(笑笑)

これが噂の”チャイニーズマイタイ”12ドル+チップ
これが噂の”チャイニーズマイタイ”12ドル+チップ

グラント通りにありながら人知れずのバー。入り口からは時間の瞬間移動で生まれる前の時空になってしまったように感じました。1940〜50年代、戦地に赴く前ここでの一杯という人もいたのではと思います。今まで素通りだったのが悔しくなるほど思い切り異国情緒あふれるバー、次は友達も一緒に行こうと思いました。

干杯!

【LI PO Cacktail Rounge】
住所:916 Grant Ave, San Francisco, CA 94108
Tel:415-982-0072
営業時間:14:00 〜1:30

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。