サンフランシスコのルーフトップバーと今更聞けないハッピーアワー

公開日 : 2023年08月17日
最終更新 :

夏休みで友達が遊びにきたり、外食の機会が多くなりました。しかし物価が高い場所がら、一回の夕食に100ドル超えは財布はかなりきついです。なので少し早めに待ち合わせてハッピーアワーを利用していました(苦笑)そんな中で、サンフランシスコ、ローワーノブヒルの知る人ぞ知るルーフトップバー&ダイニングを紹介。そして今更聞けないハッピーアワーの始まりのお話です。

知らないと通り過ぎちゃう
知らないと通り過ぎちゃう

お店のサインが周囲の外壁と溶け込み過ぎて入り口が分かりにくいですが、住所が店名でわかりやすい「620 Jones」です。隠れ家的な人気店です。お天気の良い日、ジョーンズやゲーリー通りを歩いていると建物の間から賑やかな声がすると不思議だったのですが、今回行ってみて分かりました。ここのルーフトップ(屋根の上)からの笑い声だったのです。

美しいデザインのフェンスを抜け、ビルの隙間を進んで席に案内してもらいました。まさに知っている人だけが知っている空間でした。パティオか室内か尋ねられますが、夏でも肌寒い日のあるサンフランシスコ。屋外にもヒーターがありますので思ったより快適でした。

プライベートパーティーも可能なスペース
プライベートパーティーも可能なスペース

ハッピーアワーは平日の16:00〜18:00。ユニオンスクエアからも近く、夕方仕事の後にちょっと寄るには便利な場所です。17:00過ぎると一気に満席状態。知っている人けっこういるんですね(笑)

今更聞けないハッピーアワーの生い立ち

さて、今更ですが、この”ハッピーアワー”ってそもそもいつ頃からあったんでしょうか?私は30年前、ハワイで初めてハッピーアワーの存在を知りました。何がハッピーな時間なのか聞いてみたら、ディナータイムのピーク前にお酒など少し安くしてると教えてもらいました。”ププ(PuPu=おつまみのハワイ語)”もその時に知りました。

辿ってみたらアメリカ海軍の歴史にいきつきました。第一次大戦の少し前、航行中の兵隊さん達の”娯楽の時間”のスラングのようです。娯楽時間は週何度かあって、ボクシングやレスリングをしたり、歌やショーなどを楽しむものでした。本来お酒とは関係がなかったみたいです。その後徐々に、甲板で一服したり気晴らしにお酒飲んだりの時間帯を指すようになりました。1940年代の海軍の資料に「Happy Hour」の言葉が出ていました。

一方で1920年から禁酒法施行の最中に、お酒の密造密売の場で密かに飲み回って楽しんでいたのを皮肉ってハッピーアワーと呼んでいたようでした。誰にも言えない至福の時間って事ですね。

禁酒法のおかげで、ハッピーアワーが娯楽やエンターティンだけの世界からお酒もからんだハッピーな時間になっていきました。そして、飲食店でハッピーアワーと言うようになったのは、軍関係の方達からの噂から軍事施設がある地域から広まっていったようです。ハワイでポピュラーだったのがなんか理解できました。

ハッピーアワーメニューは、比較的簡単なおつまみが多いですが、ここでお店の味サービスを確かめるのも手ですね。美味しかったらハッピーアワーじゃなくても食事お酒を飲みに行きたくなりますものね☆

【620 Jones】
住所:620 Jones St, San Francisco, CA 94102
Tel:415-845-2257
営業時間:火水16:00〜22:00 木16:00〜23:00 金16:00〜Midnight 土11:00〜Midnight 日11:00〜16:00
定休日:月曜日
WEBサイト:https://620-jones.com
ハッピーアワー:https://620-jones.com/menu_items/happy-hour/

ハワイの思い出を少し、お話しさせていただきましたが、マウイ島の山火事で、変わり果てた町の風景に心が痛みます。
被災された方には心からお見舞いを申し上げます。
残念ながらお亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈りします。

先日、サンフランシスコ郊外の空軍基地の方から軍用機が2機太平洋に向かって飛んでいました。「もしかしたら、ハワイに行くのかもね」みんなそう言いながら空を見上げてました。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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