土偶に会いたい!〈その9〉川上村文化センター~仮面装飾香炉形土器&大深山遺跡出土顔面把手「三十三番土偶札所巡り」

公開日 : 2023年07月01日
最終更新 :
筆者 : 水月

こんにちは~山梨特派員の水月です。
「土偶に会いたい!」シリーズ〈その9〉は、長野県南佐久郡川上村の「川上村文化センター」です。ここでも、2体の土偶が待っていてくれました。

川上村「大深山(おおみやま)遺跡」で出土した「仮面装飾香炉形土器」です。
「大深山遺跡」では縄文時代中期(4500年~5000年前)の51軒もの住居址が発掘されていて、この土器は、そのなかでももっとも古い「井戸尻Ⅲ式」に分類されています。

角度を変えて見てみると、目の穴がぽっかり空いていて向こう側が見えるのがわかります。
名前の通り、仮面のようにも見えますね。

後ろ姿です。全体が黒みを帯びているのは、ランプのように火を灯したのでしょうか。そうだとしても、28㎝という大型土器であることや類似の土器が数少ないことなどから、日常の生活用具に使用したのではなくなにか特別なときに使われたのではないかと考えらえているようです。

「仮面装飾香炉形土器」の御朱印は、24番です。

こちらは「大深山遺跡出土顔面把手」です。つり目がキュートなあどけないお顔。
調理に使われた土器の把手ということでしょうか。とても小さいんですよ。「仮面装飾香炉形土器」の後ろ姿の写真右手に斜め後ろから見た姿が写っています。

「大深山遺跡出土顔面把手」の御朱印は、25番です。

「川上村文化センター」外観です。

川上村「大深山遺跡」は、標高1,300メートル。
”おいしいレタス”で有名な涼やかな風が吹く川上村には、縄文の時代から人々が暮らしていたんですね。
なにか特別なときに使われたのかもしれない「仮面装飾香炉形土器」にも「大深山遺跡出土顔面把手」にも、多くの謎がまだまだ眠っています。
土器や土偶たちと対話し、縄文時代に思いを馳せて、そして今現在の川上村にある”おいしいレタス”をゲットして、ぜひ味わっていただきたいです。

■川上村文化センター
・開館時間: 9:00~17:00
・閉館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合、その日後の平日)
・入館料: 無料
・住所: 長野県南佐久郡川上村大字大深山348-9
・Tel: 0267-97-2000
・Fax: 0267-97-2033
・URL:川上村文化センター

筆者

山梨特派員

水月

2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。

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