土偶に会いたい!〈その8〉八ヶ岳美術館~火の女神フゥーちゃん&恩膳さんころん「三十三番土偶札所巡り」

公開日 : 2023年05月16日
最終更新 :
筆者 : 水月

こんにちは~山梨特派員の水月です。
「土偶に会いたい!」シリーズ〈その8〉は、長野県諏訪郡原村の「八ヶ岳美術館」です。ここでも、2体の土偶が待っていてくれました。
トップの写真は、原村柏木の「前尾根遺跡」で出土した「火の女神フゥーちゃん」です。

縄文時代中期の「顔面装飾付釣手土器」です。後ろから見ると、その精巧さに驚かされます。
「火の女神フゥーちゃん」というのは、公募で選ばれたネーミング。
祈りのときに火を灯していた土器だと考えられているため、フランス語の「火(feuフゥー)」を使い、親しみやすい呼び名にしたものだそうです。口の形が「フゥー」と言っているようにも見えますね。

「火の女神フゥーちゃん」の御朱印は、31番です。

そしてこちらは、縄文時代後期に「恩膳遺跡」で出土された「恩膳さんころん」です。
とっても小さな手のひらサイズの板状土偶ですが、胸の膨らみから女性だということがわかりますね。笑っているようにも見える顔は「仮面を付けたような表現」とありました。

「恩膳さんころん」の御朱印は、30番です。
御朱印に挟んでいただいた紙には「装飾に富んだ縄文土器とブロンズ彫刻が織りなす古代と現代の芸術空間」とありました。

外観です。右手に見えるブロンズ彫刻は、原村出身の芸術家、清水多嘉示の作品。八ヶ岳美術館には、清水多嘉示の彫刻や絵画が、多数展示されています。
まさに「古代と現代の芸術空間」。ここ原村で暮らした縄文の人々の鼓動を感じ、原村で生まれ育った清水多嘉示のアートを、ゆっくりと楽しんでいただきたいです。

■八ヶ岳美術館(原村民俗資料館)
・開館時間: 9:00~17:00(入館受付時間 16:30まで)
・入館料: 大人(高校生以上)510円 / 小人(小中学生)250円
・住所: 長野県諏訪郡原村17217-1611
・電話・FAX: 0266-74-2701
・URL: 八ヶ岳美術館

筆者

山梨特派員

水月

2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。