
【中国・青島】チンタオビールの街を一日満喫してきた弾丸スケジュールを公開
中国・青島(チンタオ)といえば、ビール好きの方ならご存じの地名ではないでしょうか。「青島(チンタオ)ビール」は中国の老舗ビールメーカーですよね。
ビール好き・中国在住の筆者が、一度は訪れてみたいと思っていた青島。夏にビール祭りが開催されていると知り、スケジュールの都合により弾丸日帰りで行ってきました!
行きが朝便、帰りは夜便だったので、青島観光で押さえておきたい「青島ビール」「海鮮」「ドイツ占領時代の洋館」を楽しむことができて、一日青島を満喫できました。そんな弾丸スケジュールをご紹介します!
0.行きの飛行機は朝7:20発。なのに1時間40分の遅延

青島への移動手段は今回は飛行機にすることにしました。筆者の住む場所から一番近い空港「無錫碩放空港(WUX)」から「青島膠東国際空港(TAO)」へ。
行きは朝7:20の便だったのですが、なんと1時間40分の遅延‼ 弾丸スケジュールの貴重な滞在時間を削られることに…。コロナ禍以前の中国国内線は、気象条件以外での遅延が頻繁に発生していましたが…。コロナ禍では航空便がかなり少なくなっていたので、遅延はあまりなかったように感じます。(というかコロナ禍では筆者がそもそも飛行機にあまり乗ってませんが。汗)コロナ禍は終了したんだなと実感しました(泣)
遅延はあったものの、飛行機は予定通り1時間20分の飛行で青島に到着。
1.青島ビール祭りの会場「金沙灘啤酒城」
2023年の「第33回青島ビール祭り(青岛啤酒节)」は、7月14日から8月6日まで開催されました。
筆者が行ったのは8月6日の最終日。会場となっている「金沙灘啤酒城」へ、空港からタクシーで直行。空港から1時間ちょっと、110元(約2200円)でした。
会場に到着! 青島ビール祭りの会場はガンガン音楽が鳴っていて、入口にはどデカいビールジョッキを掲げたモニュメント! 浮かれた街だな~という第一印象です(笑)

ビール祭りの会場は通常時は入場無料です。初日の開幕式のみ、料金が必要だそう。私が訪れた最終日の夜にも閉幕式があるそうでした。
会場は朝10時から開場していますが、本番は夜のようで、お客さんは少なめでした。
会場の中はパビリオンのような大きなテントが8つほどありました。夜はギラギラネオンが点灯しているそうです。

入口から会場内に続く道に、海をモチーフにした飾りがたくさんありました。提灯になっていて、夜は中からライトアップされるそうです。今回は時間の都合で昼間に訪れましたが、昼間は昼間の良さがありました!
昼からビールでカンパーイ!

白ビールや黒ビール、フルーツのフレーバーなど9種類の生ビールが売られていて、1リットルの大ジョッキが80~160元(約1,600~3,200円)でした。1リットルジョッキのものを1つ買い、2人でシェア。
おつまみ兼お昼ご飯に、イカとサンマとトルネードポテトの串を購入。すべて1串20元(約400円)でした。中国での食事の値段を考えると、かなりお高め。お祭り価格ですね~。
ビール祭りは期間限定で毎年7~8月に行われます。現在はすでに終了していますが、この場所自体は通年でビアレストランなどが営業しているようで、通年で楽しめます。
金沙灘啤酒城
- 住所
- 青岛市金沙滩1356号
- アクセス
- 地下鉄「天目山路」駅から路線バス「东1路」に乗り「青岛国际啤酒城站」下車徒歩5分
- 入場料
- 無料
2.青島では外せない「青島ビール博物館」
青島では外せないのが「青島ビール博物館(青島啤酒博物館)」。青島ビール祭りの会場から地下鉄で約1時間でした。お昼過ぎに到着したところ、入場にものすごい行列が! 午前中に行くと比較的人が少なめだそう。

「青島ビール」は、1898年から青島がドイツの租借地となってから、1903年にドイツ人投資家が青島で始めたビールのブランド。
「青島ビール博物館」では実際に使われていた醸造タンクや機材が展示されており、当時の醸造の様子を見ることができます。

また、現在実際に稼働している工場の様子も見学することができます。ビールが瓶や缶にボトリングされた後、箱に詰められるまでを見ることができました。

そして青島ビール博物館のお楽しみは試飲! 青島ビール「原浆(ユエンジャン)」「純生(チュンシェン)」の2種類の試飲ができます。
「原浆(ユエンジャン)」は無濾過の意味。写真ではわかりにくいですが、少し濁っています。賞味期限が5日ほどなので、青島以外ではあまり飲めないそうです。苦みが強く、風味がしっかりしていました。

「純生(チュンシェン)」は飲み慣れた青島ビールの味! 薄めのサッパリした味で飲みやすい、いつもの味でした。

- 住所
- 青岛市市北区登州路56号
- 開館時間
- 7:30-21:00(21:00入場停止)
- 入場料
- おとな60元 学生50元(ほかにも6種類ビール飲み比べなどがセットになったお得なチケットがあります)
- アクセス
- 地下鉄「利津路」駅C口から徒歩590m
青島啤酒博物館
3.ドイツ占領期に建てられた「聖ミカエル大聖堂」
「青島ビール博物館」から「聖ミカエル大聖堂(圣弥爱尔大教堂)」へ。地下鉄で30分ほどでした。
「青島天主教堂」とも呼ばれる「聖ミカエル大聖堂」は、旧市街地・浙江路の急な坂の上にあります。ドイツの占領期に建築が始まり、1934年にドイツ人司教が新しく今日の大聖堂を建設しました。中国最大のヨーロッパの風格を持つカトリック聖堂です。

聖ミカエル大聖堂の周りもヨーロッパ風の建物で、道路も石畳。ヨーロッパの街のような雰囲気でした。ちょうどラバーダックのイベントが行われていたようで、かわいいアヒルちゃんがドーンっと道の真ん中に! ビール祭りの会場でも感じましたが、青島は浮かれた街ですね(笑)

ここでも「上街里啤酒节」というビール祭りが行われていて、屋台がたくさん出ていました。お祭りのような雰囲気が楽しかったです。
圣弥爱尔大教堂(青岛天主教堂)
- 住所
- 青岛市市南区浙江路15号
- 開放時間
-
月~土:8:30—18:00(入場停止17:30)
日曜日:10:00—17:00(入場停止17:00)
毎月第一日曜日:12:00—17:00 - アクセス
- 地下鉄「中山路」駅D口から徒歩870m
4.蒸し海鮮を食べる!「九層海鮮塔」
青島は海に面した街。海鮮料理が有名です。蒸した海鮮が食べられるお店に行ってきました。聖ミカエル大聖堂からはタクシーで30分。お店に着いたのは夕方5時半でしたが、店内は満席でした! 外の椅子に座って待つことに。結局40分ほど待って、テーブルに案内されました。
こちらのお店は朝から休憩なしで営業しているので、食事時をずらして早めに行くと待ち時間が少なくてすみそうです。


これがお店の名物「手づかみ蒸気海鮮」。2人用セットだったので3段の蒸し器ですが、人数が多いテーブルだとさらに数段積み上がった蒸し器になっていました。この木の蓋の真ん中に穴が開いていて、下から蒸気で蒸す仕組みになっていました。

5分ほどしたところで、店員さんが蓋をオープン! エビやシャコ、ホタテにトコブシと豪華です~!

その下は、アサリと細長い貝が山ほど入ってました。

さらに下の段は、牡蠣とサザエとヒトデ! 牡蠣は店員さんが取り出して、取り皿に出してくれました。サービス良い~。醤油に唐辛子やパクチーの入ったタレで頂きます。どれも味がしっかりしていて美味しかったです!

セットには、ゆで海鮮餃子に、枝豆とピーナッツ、細長い貝とビールが付いてきました。細長い巻き貝は、吸って食べると言われましたが、吸い出すことができず…。誰かチャレンジしてみてください!

ボリュームたっぷりで188元(約3,760円)でした。お腹いっぱいになりました!
九层海鲜塔(奥帆中心店)
- 住所
- 青島市市南区台湾路七号庚
- 営業時間
- 10:30-翌0:30
- アクセス
- 地下鉄「高雄路」駅C口から徒歩約440m
5.海沿いビル群のライトアップを見る「五四広場」
晩ご飯を食べた後は地下鉄で「五四広場」へ。
「五四広場」は、90年代にこの付近のビジネス街を造成されたときに作られた海浜公園。広場の名前の由来は「五四運動」に由来しています。
日が落ちると、この真っ赤な彫塑「5月の風」がライトアップされ、バックの高層ビル群のネオンショーが繰り広げられていました! 金・土・日曜日と祝日に行われていて、始まる時間は季節によって違うそうです。
広場にやって来ていたものすごい数の人とともに鑑賞。ビルの絵柄が次々と変わり、見ていて楽しかったです。

中国の国旗のように真っ赤になる時間もありました。

五四广场
- 住所
- 青岛市市南区香港中路市政府正对面
- 開放時間
- 24時間
- 入場料
- 無料
- アクセス
- 地下鉄「五四广场」駅C口から徒歩620m
「五四広場」から地下鉄で空港へ移動。22:50発の飛行機で帰路に着きました。(復路便も30分ほど遅延しました…。)
青島は、私が行きたかった場所がそれぞれ離れていて、移動に少し時間がかかりました。往路便遅延のおかげで、時間に余裕が無く、思ったほどビールが飲めなかったのが心残りではありますが、また次回行く楽しみに取っておこうと思います!

筆者
中国・蘇州特派員
もりもりん
2012年から中国・蘇州で暮らしています。東洋のベニスと呼ばれる水の都・蘇州の魅力をお伝えしていきたいと思います。
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