
国立絵画館
Pinacoteca Nazionale/ピナコテーカ ナツィオナーレ
長い歴史を誇るシエナ派絵画を一堂に

12世紀の終わりから4世紀以上にわたって続いたシエナ派の絵画を収蔵展示する美術館で、ひとつの表現様式の変化の過程がたどれるのが興味深い。シエナ派の作品は3階と2階に展示されているが、4階の1室には北部イタリアやフランドルの絵画を集めたスパンノッキコレクションCollezione Spannocchiがあり、デューラーの『聖ヒエロニムス』S.Girolamo やL.ロットの『キリスト降誕』Natività di Gesùなどの秀作が見られる。
3階の第1、2室にはグイド・ダ・シエナをはじめとする12~13世紀のシエナ派の作品が見られ、続く第3室のドゥッチョの『聖母と聖人』Madonna e Santi、シモーネ・マルティーニ『聖母子』Madonna col Bambino、『慈悲の聖母』Madonna della Misericordiaが興味を引く。第5室にはシモーネ・マルティーニの代表作である祭壇画『福者アゴスティーノ・ノヴェッロと4つの奇跡』Beato Agostino Novello e 4 suoi miracoli(14世紀前半)、バルトロ・ディ・フレーディの『マギの礼拝』Adorazione dei Magi。第7室にはP.ロレンツェッティ Pietro Lorenzetti の手になる『カルミネ祭壇画』Pala del Carmineのシリーズほか、優雅な聖母像が数点飾られている。また、第12室の1対の絵画、『海辺の都市』Città sul mareと『湖畔の城砦』Castello in riva al lagoは、ロレンツェッティ兄弟の作とされてきたが、現在は15世紀はじめのシエナ派の画家によるとされている。さらに、第13室にはジョヴァンニ・ディ・パオロの『最後の審判、天国、地獄』Giudizio Universalo,il Paradiso,l'inferno、サッセッタの『最後の晩餐』Ultima Cena などの秀作がある。
2階にはピントゥリッキオの『牧者の礼拝』Adorazione dei Pastori(第23室)、ベッカフーミの『聖痕を受けた聖女カテリーナ』Stimmate di S.Caterina(第27室)、ソドマの『キリストの降誕』Natività、『十字架降架』Deposizione(第32室)など、おもに16世紀の作品が展示されている。
写真
基本情報
- 住所
- Via S. Pietro 29
- 電話番号
- 0577-286143
- 開いている時間
- ㊊㊐㊗、12/1 9:00~13:00 ㊋~㊏ 8:15~19:15
- 閉まっている日
- 1/1、5/1、12/25
- 料金
- €4
- ※
- 入館には要身分証明書
- ※
- 2019年4月現在、休館中
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