アマルフィ

Amalfi

海洋共和国として栄えた

海と山の間に家々がひしめき、白い路地が続く、アマルフィ海岸の観光の中心地。イタリア最初の海洋国であり、東方貿易で栄え、コーヒー、紙、絨毯などをイタリアに伝えた最初の町でもある。かつての栄光は、光り輝くモザイクで飾られた美しいドゥオーモに残されている。

かつての大海運共和国 アマルフィの今昔

農耕の土地に恵まれなかったため、人々は大海原に出ていった。そのため4大海運共和国(アマルフィ・ヴェネツィア・ジェノヴァ・ピサ)のうち最古の町であるアマルフィは、10~11世紀に大繁栄した。しかし商業発展はそう長く続かず、ピサ人の侵略を受け低迷する。

その後地震と津波で砂浜は浸食され、広範囲の土地が海中に沈没してしまった。近代に入ると、温暖な気候と美しい風景が多くの人を魅了し、イタリア屈指のリゾート地としての人気を集め、現在にいたる。

おもな見どころ

その他の見どころ

ビーチ/海岸通りとアマルフィの塔

後方右にアマルフィの塔が見える
後方右にアマルフィの塔が見える

海岸を背に右に進むとビーチが広がり、一段高く遊歩道が続く。遊歩道から坂道を上がるとホテル・ルナ・コンヴェント。その前に16世紀のアマルフィの塔が立つ。高台のこのあたりからはアマルフィを眼下に見下ろすすばらしいパノラマが広がる。

紙の博物館

手すき紙の作業
手すき紙の作業

ドゥオーモ前の通りを山側に約1㎞、地下から水音が響き始めると到着だ。

紙作りは海洋王国として栄えた時代にアラブ圏との貿易を通して中国から伝えられたもの。渓谷からの豊富な水を利用して12世紀中頃に手すきの製紙業が盛んになり、かつてはこの渓谷に16もの製紙小屋があったという。そのひとつを利用した博物館。内部には水路や水車が残り、木綿や麻などを素材とした中世からの手すき紙の製造工程を詳しい説明とともに見ることができる。手すきの作業は実演も可。

住所
Via delle Cartiere 23
電話番号
089-8304561
開館時間
3~10月と12/27~1/6 10:00~18:30、11~1月 10:00~16:00
休館日
11~1月の月曜日、12/24~12/26、1/22~2/28頃
入館料
€4 ※15~20分のガイド付き見学のみ

アマルフィ共和国の古代造船場跡

市庁舎前には復元された船が
市庁舎前には復元された船が

プルマンバスの発着するにぎやかな広場の一角、城壁沿いに隠れるようにある。天井はれんががアーチを描き、ところどころに古代造船場の名残が見られる。アマルフィが海洋王国として君臨した時代の船の歴史や羅針盤などを展示。

住所
Largo Cesareo Console 3/Via Cameraとの角
電話番号
089-871170
開館時間
11:00~20:00
入館料
€2

アマルフィで食べたい!

右がレモンケーキのデリツィア・アル・リモーネ。奥はババ
右がレモンケーキのデリツィア・アル・リモーネ。奥はババ

アマルフィではいたるところで特産のレモンの黄色が鮮やかだ。レモンのグラニータGranita di Limoneは暑い夏にはマストの味わい。冷たい舌ざわりと爽やかなレモン味が涼を運んでくれる。

アマルフィのお菓子屋やレストランで目にする、名物菓子がデリツィア・アル・リモーネDelizia al Limone。小型のドーム型のスポンジケーキにレモンの皮で風味をつけたカスタードクリームを挟み、さらにその上からレモンクリームをかけて全体を覆ったもの。フワフワのスポンジと滑らかで爽やかな香りのクリームが作り出す優しい味わいだ。
アマルフィなら、ドゥオーモ前の名店パスティチェリア・パンサへ。広場のテーブルやクラシックで落ち着いた店内で味わうことができる。

基本情報

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