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【大阪・関西万博攻略法】9月に入り混雑度合いが加速、今後の訪問は大行列覚悟で。9月下旬以降は夜の寒さ対策も必要

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年9月25日
公開日
2025年9月16日
9月に入ってからも8月末の混雑がそのまま続いている印象

9月1週目、平日の午後に会場を訪れましたが、お盆休み以降の夏休みの混雑はそのまま引き継がれているという印象です。夏休みが終わったら少しは落ち着くかと思っていましたが、来場者数のデータを見ても混雑はもっとひどくなると思われます。9月最初の3連休は特に混雑し、平日の12日でも20万人超え、13日は218130人と最多記録を更新しました。9月上旬時点でお伝えしたい更新情報をまとめます。

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9月下旬の万博会場。20万人を超えても万博は楽しめるのか?

14:00を過ぎているのに、夢州は来場客の列が絶えない

24日から26日までの3日間、万博会場に来ています。8月上旬の訪問直後に予約を入れていたため、午前中から入場することができました。連日20万人を超える来場者数になっている今、今回ばかりはさすがに楽しめないのではないかと思っていましたが、パビリオンの事前予約も入れられ、想像以上にあちこちを巡ることができています。

万博初来場の友人の感想は?

今回は、東京在住の友人とともに訪問しました。筆者は初日が午後からの入場だったため、夕方まで別行動でしたが、友人は9:40頃に入場して、7つのパビリオンを巡り十分に楽しむことができたそうです。仕事でかかわったことがあるポルトガルやポーランド、オーストリアなどを一気に訪れ、さらにスペインとアラブ首長国連邦、バーレーン、チェコにも入館したということでした。

隣のトルクメニスタンの列に並ぶつもりが、間違ってバーレーン館の列に並んでしまったそうなのですが、スタッフの解説がすばらしく、バーレーンの魅力を発見できたと喜んでいました。

入場できればまだまだ楽しめます!

空いている時期(4~6月)に訪問していた方にとっては、今の万博会場は魅力の乏しい場所と思われるかもしれません。しかし、イベントは現在もびっしりと組まれており、各国のナショナルデーも開催されています。人気パビリオンへの入場は、早々に入場規制がかかるため難しくなりましたが、30分程度の行列で入場できるパビリオンはまだあります。

5日間の期間限定スタンプ。2027EXPOとのコラボデザインもある

ネットの体験談では事前抽選も外れ、3日前予約も入らないと嘆く声が多いですが、超人気のパビリオンを外せば当選できる可能性は残っています。筆者は国連館とTECH WORLDが、友人はいのち動的平衡館とPANASONIC館が8日前抽選で当選しました。3日前予約は相変わらず入室するのが難しいですが、不可能というわけではなく、筆者は26日のライブイベントを予約することができました。

23日から27日の期間は、2027年に横浜で開催される「GREEN×EXPO2027」の展示も行われており、期間限定のコラボスタンプも押すことができました。以前から話題になっていましたが、ヤマト運輸ではバリエーション豊かな注意喚起シールを見ることができます。今回初めてじっくりと見ましたが、これだけでも楽しめました。

ヤマト運輸(東ゲート店)に飾られている、注意喚起シール。ひとつだけニセモノがある

気温が下がってきたおかげで、万博会場はだいぶ過ごしやすくなっています。夜の肌寒さはまだありません。どこもかしこも人でいっぱいですが、リピーターの方であれば、これまでパビリオン入場に使っていた時間を、足を運んでいない場所や大屋根リングでの散歩に使うと新たな魅力を発見できるかもしれません。運よくチケットを入手済みでしたら、最後まで万博を楽しみましょう!

入場券はスクショをとるかプリントアウトを!

平日の朝なのにこの行列待ち。入場用QRコードを表示するためにも待ち時間が必要だ

万博協会が「事前にスクショをとってください」とわざわざ注意喚起を行う(9月7日)ほど、サイトへのアクセスが集中しています。以前も混雑日の昼間はサーバへのアクセスに時間がかかっていましたが、今はどの時間帯にアクセスしても待たされます。待てばログインできますが、万博会場入場のために直前にアクセスしてQRコードを表示させようとすると、サーバに接続するだけで10分以上の待ち時間が生じる可能性もあります。

QRコードが表示できなければ、セキュリティチェックを済ませていても入場できず、貴重な時簡を無駄にしてしまいます。今後は少しでも早いタイミングで、入場用QRコードのスクリーンショットをとっておくか、入場券をプリントアウトしておくことを強くおすすめします。

午前中の入場枠が次々と売り切れに

9月下旬は、予約可能なチケットが完売している日が多い

8月上旬時点では、先の日付を選べば10時台の入場枠なら選択可能でした。しかし9月に入り、早々に午前中の入場枠が売り切れてしまい、予約可能なチケット枠は満員になっている日も生じています。特に西ゲートはほぼ満員になっています。残念ながら、これからチケットを購入して万博を訪れようと思う方にとっては、状況は悪化しています。

万博のチケットですが、パビリオンの事前予約が可能なチケットとパビリオン予約ができないチケットの2種類があります。後者は「EXPO Quick」というバナーから購入可能で、11時台入場枠ならまだ日付を選んで購入できる状態です。パビリオンの事前予約ができないのはデメリットですが、17時枠ですら売り切れているこの状況では、少しでも早く入場できるこのチケットを選ぶメリットがあります。

入場後のパビリオン予約がますます難しく

キャパが大きいアラブ首長国連邦のパビリオン(予約不要)は9月上旬も入りやすかった

アクセスの集中により、開場前後の時間帯は、以前の3日前予約を思い出させるくらい混雑しています。9月2日(火)8:19にアクセスしたときは、待ち人数が2万6563人で、入場可能な時間は約16分後(8:36)との表示。実際にアクセスできたのは、8:32でした。このあと、少し時間を置いて再アクセスしたところ、8:57時点で待ち人数7990人。アクセス可能な予測時間は9:00となっていました。

ちなみに週末の7日(日)は、10:36にアクセスしたところ、待ち人数は5万8325人、アクセス可能な時間は11:03という予想でした。利用するメニューによりサーバを分けているようですが、このような混雑は今後も発生する可能性があります。ログイン時点で混雑していたら、とりあえず待つしかありません。スマホとにらめっこするよりは、予約不要のパビリオンを目指すようにしましょう。

3日前予約はあきらめたほうがいいかも

8月上旬なら3日前予約の画面に入ることができましたが、9月上旬では再び大行列となってしまいました。9月3日の夜は、23:22にアクセスしようとしたところ、行列している人数は7万9858人! サイトにアクセスできる推定時刻は0:05でした。そのうえ、なんとかパビリオン選択画面までたどり着いても、訪問したいパビリオンを選んだ時点でエラーが生じ、再び大行列に並び直しさせられるという事態も生じています。

ログインするまでの待機時間も長くなり、どの時間にアクセスしても混雑しています。以前(5~6月)の、まだサーバが貧弱だった頃よりもアクセスしづらい状況が生まれていますので、3日前予約はあきらめたほうがいいかもしれません。リアルタイムで入場枠を確保できる貴重なチャンスですが、1~2時間前から待機し、ログインできてもエラーで再び行列に戻されるというストレスを感じるよりはいいでしょう。

9月1週目、平日の当日予約の実際は?

残念ながら全滅でした。ガンダム館やヨルダン館など、人気パビリオンも△印(残数わずか)でたびたび現れるので期待したのですが、予約を進めるとすべて埋まってしまっています。いのち動的平衡館などは、予約可能な時間帯が複数表示されていましたので、どれかが取れるのではないかと期待しましたが、やはり全滅でした。

カフェ利用について

バーレーン館カフェの前菜メニューのサラダ。スパイスの組み合わせが絶妙なおいしさ

バーレーン館で食べたサンドイッチの味が忘れられず、今回はほかのメニューも試してみようと、再訪問しました。8月上旬は待ち時間ゼロでしたが、14:05に現地に到着したところ、カフェも行列。1時間近く待って入ることができましたが、せっかく取れたパビリオンの予約時間を過ぎてしまい、入場枠を失ってしまいました。料理はおいしくとても満足いくものでしたが、カフェ待ちに1時間を使うのは正直もったいないと感じました。

このとき、直前には4人組の女性グループが並んでいました。次に店内に入れるという段階で「カフェ利用の際は、料理を1品以上オーダーしてください」という表記を見つけ、彼女たちは結局ドリンクだけをテイクアウトしていました。

すべてのお店がメニューを公開しているわけではありませんが、バーレーン館のカフェメニューは万博公式サイトのリンク先で、メニュー内容を確認できます。そこには料理1品以上をオーダーしてという記載もありました。料理の最低料金が1700円で、ドリンクと合わせると2500円を超えてしまうので、入店をあきらめていたようでしたが、もったいない話です。事前に情報を確認していれば、行列せずにテイクアウトすることも可能だったはずです(ほかの客が行列に並ばずにテイクアウトしていました。

行列に1時間も使ってしまったこと、料理がおいしいバーレーン館で入店直前まで進んでいたのに、ドリンクだけで済ましてしまったこと、その両方がもったいないと思う出来事でした。いったん並んでからでもいいので、そのお店の情報を確認し、そのまま入店するかどうか決めた方がいいと思います。

9月下旬以降は防寒対策も必要

猛暑が続くこの時期になぜ寒さ対策の話など、と思われる方も多いでしょう。しかし、気温が20~22度くらいまで下がるようになったら、防寒対策が必要です。

万博会場のある此花区は、以前から地元の人には大阪市内よりも気温が低い場所として認知されています。6月頭に訪問した際は天気予報サイトでの予報が最高気温27~28度、最低気温21度前後という値だったので、寒さを感じるかもという考えがなく会場を訪れました。しかし、夕方になり日が落ちると、海から吹く風の影響もあり、体感温度は一気に下がりました。寒がりの人なら厚手のフリースがあってもいいと思うくらいの気温降下でした。

まだしばらくは最高気温が30度近くを維持しそうですが、9月20日以降は最低気温が22~23度まで下がる予報となっています。風を防ぐことができる防寒着を準備しておくことを強くおすすめします。

混雑は覚悟して。でも楽しみましょう!

パソナ館では、iPS心臓と生き物のようにひらひらと動くiPS心筋シート(写真)が見られる

9月頭の午後からの訪問では「ああ、もっと回りたかったなあ」という思いが残りましたが、それでもバーレーン館カフェでおいしい食事を楽しみ、まだ入ったことがないパビリオンを訪問できたのはいい体験でした。

9月は12日以降は来場者数が20万人を超えるようになり、ますます混雑しています。やりたいこと、見たいことはたくさんあると思いますが、夏休み前に比べると体験可能なプログラム数はずっと少なくなってしまうことでしょう。それでも、初めての万博訪問なら、わくわくすることだらけだと思います。行列には悩まされるかもしれませんが、あと1ヵ月ほどで終わってしまう特別な場での体験を楽しんでください。

TEXT&PHOTO小山田浩明

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