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きらびやかな高層ビルや砂漠の絶景、世界屈指のラグジュアリー体験が集まるドバイ。中東の中でも特に治安が良いといわれ、観光客にとって比較的安心して過ごせる都市です。
ただし、どんな国でも油断は禁物。
今回は、旅行者が知っておきたい治安情報と注意点、そして万が一トラブルに巻き込まれたときの対応法をご紹介します。
ドバイは「2025年世界の都市安全度ランキング(Safety Index)」で世界第3位を記録。
1位は同じUAEの首都アブダビ、2位は隣国カタールのドーハと続きます(東京は28位)。
その治安の良さから、旅行先としてだけでなく海外移住先としても人気が高く、実際に私自身も子連れでの移住先を検討する際に最終的な決め手となったのは「治安」でした。
ドバイに暮らしてみると、街全体に監視カメラが設置され、公共の場での飲酒制限やホームレス対策が徹底されているなど、日常的に「安心」を感じる仕組みが整っています。
小さな子どもや女性同士でも快適に過ごせる点は、まさにドバイならでは。
とはいえ、旅行者が注意すべきポイントもいくつかあります。
どんなに安全といわれる都市でも、基本的な注意は欠かせません。
ドバイは犯罪発生率が低いとはいえ、世界中から旅行者が訪れる国際都市。空港や観光スポット、ショッピングモールでは「置き引き」や「スリ」などの軽犯罪に注意しましょう。
貴重品はバッグの内ポケットやファスナー付きポーチでしっかり管理し、混雑時は荷物を前に抱えるのが安心です。
移動手段の中心となるタクシーでは、空港やホテル前で声をかけてくる非公式ドライバーに注意。料金の上乗せや遠回りなどのトラブルを防ぐため、必ず公式タクシー乗り場または配車アプリ(Careem・Uberなど)を利用しましょう。
ドバイは夜も安心して過ごせる町ですが、夜間は人通りの少ない場所での徒歩移動は避け、女性のひとり歩きは控えめに。夜や混雑時にメトロを利用する場合は、女性専用車両を選ぶのが安心です。
また、イスラム文化への配慮も大切。過度な露出は避け、肩や膝を覆う服装を心がけましょう。バーやナイトクラブではドリンクの管理にも注意を。知らない人から飲み物を受け取らず、席を離れる際はグラスを放置しないようにしましょう。公共の場での酩酊行為や路上飲酒は法律で禁止されています。
さらに、ドバイではAMEXなど一部のクレジットカードが使えないことがあります。VISA・Mastercard・JCBなど複数ブランドのカードを持参すると安心です。
トラブルの多くは非公式ドライバーによるものです。乗車前にメーターの使用と支払い方法(現金/カード)を確認しましょう。何かあった場合のために領収書の受け取りも忘れずに。
配車サービスを利用すれば正規登録のタクシーで支払いもアプリ上で行われるので安心です。
ドバイの伝統的な文化を体験できる市場・スークでは、値段交渉が前提とはいえ、観光客に高額な値を提示するケースもあります。複数店舗を比較し、金製品やブランド品を購入する際は品質証明書やレシートを確認しましょう。
多くの店舗が現金払いのみなので、適度な現金を用意しておくと便利です。
SNSやチャットアプリで「格安ツアー」「VIPイベント」などを装い、支払い後に連絡が途絶える詐欺もあります。
支払いは必ず信頼できる旅行会社や公認サイトを通じて行いましょう。
旅行中にトラブルが発生した場合は、まず落ち着いて行動し、以下の連絡先を確認しましょう。
■ 主なホットライン
・警察(Police):999
・救急(Ambulance):998
・消防(Fire):997
■ 観光客向けの相談窓口
ドバイ警察には、旅行者向けの専門部署「Tourist Police」が設置されています。
携帯電話や貴重品の紛失、詐欺、交通トラブルなど、観光中のあらゆる問題に24時間対応。英語での対応も可能です。
・観光警察(Tourist Police):901
(メール:touristpolice@dubaipolice.gov.ae)
■パスポートの紛失・盗難
パスポートを紛失した場合は、まずは最寄りの警察署で紛失・盗難の届出証明書を発行してもらい、在ドバイ日本国総領事館へ連絡を。
電話:(+971) 4-293-8888
メール:ryouji@du.mofa.go.jp
また、海外旅行保険の緊急連絡先を控えておき、カードの不正利用や盗難にも備えましょう。
トラブルが起きた際は、日時・場所・状況を記録し、可能であれば写真を残すことも重要です。
参考サイト:
ドバイの安全性 | 旅行者のためのヒント | ビジット・ドバイ
安全情報 | 在ドバイ日本国総領事館
ドバイは家族連れにも人気の高い安全な都市です。しかし「安全な国」といわれるからこそ油断が生まれがち。
「公式ルートで予約する」「公共の場では警戒心を忘れない」「現地の文化を尊重する」そんな小さな心がけが、大きな安心につながります。
文化への敬意とマナーを守りながら、煌びやかなドバイの旅を存分に楽しんでください。