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地球の歩き方国内版から、2025年10月に『地球の歩き方 山口市』が発売されました。山口市といえば、2024年にアメリカのニューヨークタイムズ紙で発表された「2024年に行くべき52か所」に日本で唯一ランクインした場所。そんな山口市の魅力をたっぷりと伝える1冊です。2026年には、2023年から始まった大改修で新しく甦った「国宝瑠璃光寺五重塔」もお目見え。ますます注目が集まる山口市ですが、いざ訪れてみると混雑していなくて、オーバーツーリズムとは無縁なんです。今度の旅は山口市で、ゆったりと古都の風情を楽しんでみませんか?
山陽随一の名湯として知られる湯田温泉。やわらかい肌触りで「美肌の湯」として親しまれています。また、白狐が温泉を見つけたという伝説が残されていて、いたるところに狐のオブジェやイラストが飾られています。温泉街には、駅前や観光案内所前など無料で楽しめる足湯や手湯(どちらも飲食禁止)が点在しているので、おさんぽしながらいろいろなお湯に浸かってみましょう。
2025年6月には大浴場や貸切風呂、足湯をはじめ、屋外遊具施設や室内多目的スペースなどを備えた「湯田温泉こんこんパーク」もオープンし、市民の憩いの場となっています。
湯田温泉こんこんパーク
「汚れつちまつた悲しみに……」「サーカス」などで知られる湯田温泉出身の詩人・中原中也の生家跡に建てられた文学館。館内には直筆原稿や日記など貴重な資料を展示。映像や音声を通して中原中也の詩の世界を体感できます。ファンはもちろん、初めて訪れる人にも中也の魅力が伝わる内容になっています。
中原中也記念館
中原中也記念館のすぐ前にある足湯&観光案内所。ここには3つの足湯(有料)があり、スイーツやドリンクを楽しみながら湯あみできます。なかでも人気は山口の地酒22銘柄の利き酒(単品は300円、3種セット800円~を7種用意)。
狐の足あと
木造建築の博物館とも称される国指定有形文化財の宿「山水園」の外湯。自然豊かな環境のもと、3本の源泉から湧き出るかけ流しの湯を立ち寄りで楽しめます。「美肌の湯」と称される泉質のよさを実感できるはず。紅葉の時期に訪れると、露天風呂の気持ちよさは格別です。サウナや水風呂も完備。
山水園
湯田温泉のおすすめみやげ、ひとつめは山口の定番でもある「ういろう」。メーカーによって材料や形はさまざまですが、山口はわらび粉を使っているところが多く、名古屋や小田原のういろうと比べると、よりプルンとした食感で舌触りがよいのが特徴です。
湯田温泉に本店を構える「松田松栄堂」は蒸したての生外郎を真空パックにしているので、より生っぽいフレッシュさが感じられます。1個150円~
松田松栄堂
ふたつめは中原中也ビール。中也の名前を関したクラフトビールで、「山口地ビール」が製造。スタウト、ピルスナーなど5種、1本550円。中原中也記念館横の原田酒舗ほか、市内各所で販売しています。
原田酒舗
最後は、「百狐サブレ」(各650円)。湯田温泉に伝わる伝説の白狐をパッケージに。サブレはプレーン、夏みかん、山口茶の3種。添加物不使用で、発酵バターの香りが口に広がります。
1180年に焼失した東大寺を再建するための用材が山口市・徳地から送られました。再建の役割を担った僧侶・重源上人が大木の伐採や運搬で疲れた人たちを癒やすために作ったとされる熱気浴施設が「岸見の石風呂」。国の重要有形民俗文化財に指定されていて月1度入浴体験ができます。さあ、鎌倉時代にタイムスリップ!
岸見の石風呂
「岸見の石風呂」と同じ徳地エリアにある2024年にリニューアルオープンしたサウナ「VIEHAttaAVA」。小屋タイプとテントタイプの2種のサウナがあり、どちらも貸し切りで楽しまめます。入浴後には、目の前を流れる小川にダイブすることも! 鳥の声に耳を傾けながら森林浴を楽しめば、身も心もすっきり整いそうです。
VIEHAttaAVA
山口市を満喫する2つのプランをご紹介しましたがいかがでしたか?山口県のなかでも一番面積が広い山口市。北部に広がる徳地の森から南部の美しい海まで、市内の豊かな自然も魅力的です。『地球の歩き方 山口市』を参考に、ぜひ一度足を運んでみてください。
TEXT:毛利智子(Fe.)
J27 地球の歩き方 山口市
地球の歩き方 Jシリーズ(国内)
2025/10/09発売奥深い歴史や豊かな自然、人気温泉街に商店街、そして独自の文化体験まで。山口市だけの魅力を「地球の歩き方」目線で徹底ガイド
奥深い歴史や豊かな自然、人気温泉街に商店街、そして独自の文化体験まで。山口市だけの魅力を「地球の歩き方」目線で徹底ガイド