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駿河湾の恵みを堪能!桜エビを味わうなら、由比の老舗「井筒屋」へ

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2026年1月16日
公開日
2026年1月16日

日本で唯一、桜エビが水揚げされる駿河湾。その漁の中心地・静岡県由比には、地元の新鮮な食材を使った料理で知られる人気店があります。地元客から旅人まで絶えず人が訪れるこのお店で、旬の “とれたての味”を楽しんできました。

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1. 井筒屋で味わう、駿河湾でしかとれない贅沢食材・桜エビ

2階には団体用の座敷席も

桜エビのまち・静岡県由比の老舗定食屋「井筒屋」は、地元で長く愛されてきた人気店です。秋漁の時期にあたる今回は、ちょうど新鮮な桜エビが入るタイミング。平日のお昼にもかかわらず、店内は地元の方やツーリングを楽しむ県外の方でにぎわっていました。ちょうど秋漁の時期とはいえ、桜エビ漁は夜に少しでも風が出れば出漁できないほどデリケート。漁期も短いため、非常に貴重な食材です。日本で桜エビが獲れるのは駿河湾のみで、その漁業権を持つのは由比漁港と大井川港だけ。由比を訪れる人が後を絶たない理由は、この桜エビにあるといっても過言ではありません。

2. 井筒屋の「駿河定食」は、巨大な桜エビのかき揚げが売り!

ずっしりとして食べ応えがある、桜エビのかき揚げ

こちらの看板料理のひとつが「駿河定食」。メインはなんといっても、新鮮な桜エビをふんだんに使ったかき揚げです。かき揚げは桜エビを味わう上での定番メニュー。由比でも各店舗が形やつなぎ、たれなど、さまざまな工夫を凝らしておりますが、井筒屋では具材はシンプルに「桜エビ」と「三つ葉」のみという潔さ。そしてインパクト抜群の分厚さが最大の特徴です。箸でもち上げるとずっしりと重みを感じるこのかき揚げをひと口頬張ると、まず広がるのはサックサクの香ばしさ。そのあとに、驚くほどふっくらしたエビの身の甘さが追いかけてきます。
注目すべきはかき揚げだけではありません。釜揚げにした桜エビを軽く干し、頭とヒゲを丁寧にふるい落としてから一緒に炊き込んだ、桜エビの香り豊かな炊き込みご飯。桜エビを食べて育った幻のアジこと「根付きアジ」と、新鮮なマグロのお刺身。どれも由比、清水、用宗の、静岡の3つの漁港で水揚げされる“しずまえ”の魚介にこだわった、手の込んだ逸品です。

“しずまえ”の魚介を堪能できる「駿河定食」

3. 自家製の桜エビ塩が、うまみを引き立てる!

やわらかなピンク色の桜エビ塩

かき揚げに添えられる自家製の桜エビ塩もまた、井筒屋の名物。干してカリカリにした桜エビは、ヒゲだけでなく身まで使うため、香りもうまみも濃厚です。こちらをかき揚げにつけると、桜エビの香ばしさが一気に引き立ちます。塩というより、だしに近いうまみがあるので、白いご飯にかけるのもおすすめ。
こちらの塩は、製造量が多い日に限り販売されているそうなので、運よくレジに並んでいるのを見かけたら迷わず手に取りたい一品です。

4. 三代目に聞く、老舗料理店のこだわりと柔軟さ

語り口の随所から静岡愛が伝わる、井筒屋三代目

かき揚げは箸で割るのではなく、ガブッとかぶりつくのが井筒屋流。「そのほうが桜エビの柔らかさも、歯切れのよさも伝わるから」と教えてくれたのは、井筒屋の三代目。
三代目が若いころ、東京で修行をしていた時に出合ったのが分厚いかき揚げ。その衝撃が忘れられず、井筒屋でも分厚いかき揚げを出すようになったのだといいます。(ちなみに、現在揚げ場を任されているのは四代目なのだそう。)
競合も多い由比の桜エビ料理店のなかで、代々地元の人に愛されてきた井筒屋。三代目に「先代から受け継いだものはありますか?」と尋ねてみると、「あまりないかな」と意外な答えが返ってきました。これまでは法事や仕出しが中心だったというこの店。三代目になってから定食屋としての色合いがより強まったそうです。コロナ前後でも、提供の仕方やメニューは柔軟に変化しており、「時代に合わせて変えるのが、うちの強み」と笑顔で語ってくれた姿が印象的でした。

静岡の豊かな自然に思いをはせ、歴史ある定食屋でいただく新鮮な地元の味。由比を訪れた際は、本場の桜エビを味わいに、ぜひ井筒屋へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

井筒屋の詳細

住所
静岡県静岡市清水区由比314
営業時間
昼11:30〜14:00 夜17:00〜19:00
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合 火曜日)
価格
駿河定食 2,350円(税込)
公式ページ
http://sakuraebi-itutuya.com/

TEXT&PHOTO : 奥津結香

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