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タイ・バンコクの旧巨大ブランコ「ジャイアントスウィング(タイ語:サオ・チンチャー)」が修繕工事予定に

Taeko

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インド特派員

更新日
2025年3月14日
公開日
2025年3月20日
Photography ecobkk タイ・バンコクの旧巨大ブランコ「ジャイアントスウィング(タイ語:サオ・チンチャー)」とタイで走るトゥクトゥク
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はじめに

皆様、サワディーカー。一部報道(กรมศิลปากร เตรียมบูรณะ “เสาชิงช้า” พบรอยแตก-รอยผุ | Thai PBS News ข่าวไทยพีบีเอสBMA set to begin giant swing repairs参照)によると、タイ・バンコクにある旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」が修繕工事予定になりました。修繕工事予定のお知らせと共に、観光名所としての「サオ・チンチャー」の魅力について紹介したいと思います。

旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」とは~その歴史と周辺環境

©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」

皆様、サワディーカー。タイ・バンコクには、一見、鳥居のように見える旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」という観光名所があります。

「サオ・チンチャー」は、寺院「ワット・スタット」の前にあり、高さ21.15メートルもの赤い柱で、上部には彫刻が施されています。台座はコンクリートで、蓮の花の形になっています。台座には「サオ・チンチャー」の歴史を物語る石が刻まれており、去年位から、周辺にお花も植えられるようになりました。逆に、以前は、下にたくさん集まっていた鳩はほとんど見られなくなりました。

「サオ・チンチャー」は、ラーマ1世の時代に建設され、ラマ7世の時代までタイで行われていた「トリヤンパワイのセレモニー(Triyampawai Ceremony、พระราชพิธีตรียัมปวาย)」と呼ばれるスイングセレモニー(พิธีโล้ชิงช้า)でブランコとして使われていたもので、英語名は、「Giant Swing(ジャイアントスイング)」となっており、まさに、巨大ブランコでした。危険な儀式であったため、現在は、柱のみモニュメントとして残り、いつでも無料で訪問できる観光名所となっています。タイ王国文化省芸術(The Fine Arts Department、กรมศิลปากร)がタイの遺産として1949年11月22日に登録した場所でもあります。

「サオ・チンチャー」は、過去、2005(タイ歴2548)年に大規模修繕工事が行われ、最後の修繕工事が行われた1917(2560)年12月の時は150日を要したようです。現在、見られる「サオ・チンチャー」は、タイ北部プレー県のゴールデンチークの木で再建されたもののようです。今回、柱に欠陥が見られるとして、バンコク都が夏季の嵐到来前に修繕工事が必要とし、工事予定との報道がなされています。

フォトスポットとして、人気になった旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」

  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」の上部と最近はあまり見かけなくなった鳩
  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と花壇
  • ©︎Photography ecobkk ワット・スタットと旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と自動車の光跡

「サオ・チンチャー」のあるプラナコーン地区エリアの建物は、ラッタナーコーシン初期のスタイルのまま残されており、バンコクで歴史的に重要な観光地。周りに運河があり、街の中心として、周りに、神社や寺院も建設されています。近年、地下鉄の延伸により、タイ人のみならず、外国人にとっても、街歩きがしやすく、ますます注目を集める場所になりました。

「サオ・チンチャー」のすぐ近くでは、ポートレートを撮る人、夜間には、自動車等の光跡の風景写真を撮る人や周辺でスケートボードを楽しんでいる少年を目にしたことがあります。

2月下旬から3月上旬にかけては、「サオ・チンチャー」の赤い枠の間を夕日がくぐることがタイ人写真家さんの間で話題にのぼることが増え、SNSで人集めをしている人がいたためか、2025年3月6日には100人程集まり、警備員さんも見守る中、撮影が行われるフォトスポットにまでなりました。有名な写真家さんもたくさん来ていましたが、今年のカウントダウン花火のフォトコンテストで受賞していた人が「人が集まりすぎて、今日はとても難しい撮影だった。撮れなくても仕方がないよ」と話していたのが印象的でした。中には、朝日や月とからめて撮りにきたことがあるという人もいました。

縦写真で撮った写真の一部をインスタグラムに投稿していますので、よかったら、合わせてご覧ください。

  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」の上部に太陽が来た日(2024年3月撮影)
  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と夕陽(2024年3月撮影)
  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と車の光跡(2024年3月撮影)
  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と夕陽(2025年3月撮影)
  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と夕陽(2025年3月撮影)
  • ©︎Photography ecobkk 旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」と集まった人々(2025年3月撮影)

旧巨大ブランコ「サオ・チンチャー」の情報

名称:タイ語:เสาชิงช้า(読み方:Sao Chingcha 、サオ・チンチャー、英語名:Giant Swing)

住所:239 Dinso Rd, Bang Khun Phrom, Phra Nakhon, Bangkok 10200, Thailand

アクセス:バンコク中心部にある寺院「ワット・スタット」の前。MRTサムヨート(Samyot)駅から徒歩約9分、センセーブ運河パンファー船着場(Panfa Leelard Pier)から徒歩約14分

最後に

以上、タイの巨大ブランコ「サオ・チンチャー」についての紹介と修繕工事予定のお知らせでした。今回、どの程度の期間に及ぶのかなどまだ分かりませんが、期間中はいつもと異なる風景になるのではないかと思います。皆様のタイ・バンコク観光の計画づくりの参考になれば幸いです。それでは、皆様、サワディーカー。

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