【パリ】乳児を連れての国際線フライト、フランスのシャルル・ド・ゴール空港の場合
2025.2.15
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乳幼児とユーロスターで列車移動をする際の注意点をまとめました。今回ご紹介するのはパリとベルギー方面をつなぐ旧タリス路線のユーロスターです。ロンドン発着のドーバー海峡を渡って大陸とをつなぐ路線ではなく、パスポートチェックが無い大陸内シェンゲン協定国圏内の路線です。
ユーロスターの料金は「スタンダード」「プラス」「プレミア」の3クラスに分かれています。スタンダードは、いわゆる2等車。もっともお値打ちなクラスです。今回はこのスタンダードで、大人2名と子供(9ヵ月)で乗車した時の経験です。
ユーロスターは4歳未満の乳幼児の料金は無料です(ただし大人の膝の上などに座り、乳幼児1名で1座席を占有しない場合)。無料ですが、予約の際には乳幼児を乗車人数に加えて座席を購入します。スタンダード料金の場合、座席指定はできません(プラスやプレミアはできます)。ユーロスター側が席を当てがいます。
無料だとしても子供がいることをユーロスター側に知らせておくことは、座席の場所などにも関係するかもしれないため、必ず乗車人数に含めておきましょう。ベビーカーは荷物の許容範囲に含まれず、無料で持ち込めます。
今回はパリからブリュッセルの往復でユーロスターを使いました。往路は2名のクロスシートが対面になった4名用ボックス席を大人2名プラス子供1名で占有できました。復路は、2名の単純なクロスシートになりましたが、車両の一番端の、おむつ台が備わるトイレに出やすい席でした。
パリとベルギー方面をつなぐユーロスターは、シェンゲン協定国圏外であるロンドン発着便のような出入国手続きや荷物検査がないため、乗車前に時間をそこまで取られません。その点では幼い子供を連れた旅行者にとって少し気は楽です。
この場合、乗車は大体30分前からできます。ギリギリの乗車は色々とリスクがありますので、当日の子供の様子を見ながら、プラットホームから車内に乗り込むタイミングを決めると良いでしょう。
子連れだと荷物が多くなりがちです。その際に悩むのが荷物の置き場所です。
ユーロスターの車内には各車両の両端などに、大型荷物を置ける広めの無料のスペースが確保されています。加えて座席上部には、大きめ小さめと2段になった荷物棚がありますので、状況に応じて使い分けましょう。
飛行機の機内に持ち込めるサイズくらいのスーツケースであれば、座席上部の荷物棚に収納できます。見えない場所に荷物を置いておくのは盗難の可能性も増えるかもしれませんので、大きなスーツケースでなければ手元に置いておくことをおすすめします。機内持ち込みサイズくらいに折りたためるベビーカーも、上部の棚に置けます。
大きなスーツケースや、折りたたんでも上部の棚に収まらなさそうなベビーカーの場合は、車内の両端などにある大型荷物スペースに置きます。そこで、荷物を置く際に注意したいことがいくつかあります。
大型荷物スペースは、後から乗車してきた人がスペースを探して、すでに置いていあるスーツケースの上に置いたり、スペースを作るためにすでにある荷物を動かしたりすることもあります。ベビーカーについても同様で、後から動かされたり、重い荷物をぶつけられて壊れることもあるかもしれません。それらを予測しながら、動かさなれなさそうな、ぶつからなさそうな場所に置きましょう。ベビーカーに防犯ロックをくくり付けたい場合も同様です。
パリとベルギー方面をつなぐ、旧タリス車両を用いたユーロスターの座席のつくりは、日本の列車より広いです。幼い子供であれば膝の上に座らせなくても、スダンダード車両のクロスシートでも大人2名の真ん中に座ることができるかもしれません。今回の場合はそうでした。
トイレ内のおむつ台は、便器上方にある折り畳みのプレートを下げて取り出します。おむつ台が下がると、壁とおむつ台との隙はほぼなくなるため、子供が暴れても側面から下に落ちることはありません。トイレは、おむつ台があるトイレの他に、通常のものや車椅子で入れるタイプのものがあります。同じ場所に複数あるため、一般のトイレ利用者が加わり混み合うことは、あまりありません。
フランスで生活していると、乳幼児に対して寛大な人が多い印象を受けますが、それでも車内で泣き出したりした場合などは、やはり保護者としては、そわそわしてしまいます。今回はパリからブリュッセルまで1時間20分の乗車でしたが、オランダやドイツ方面などさらに遠くまで乗る場合、心配事も増えるはずです。今回の記事が少しでも心が軽くなる、事前の備えになれば幸いです。