キーワードで検索
暑い夏はついつい冷たいものを欲してしまうもの。そこで、一日の終わりに!もしくは、3時のおやつに!オーブンから焼きたてを食べるもよし。冷やして食べるもよし。翌日以降、少し、温めてからたべるもよし。と作り置きもできるヘルシーで万能なピエモンテ州の夏のドルチェをご紹介します。
その果物とは、桃です。ピエモンテ州は、桃の産地としても知られており、夏になると豊富に収穫されます。そんな桃の季節にだけ現れる素朴で甘さ控えめの贅沢な一品とは、Pesche Ripiene(ペスケ リピエネ)直訳すると詰め物をした桃 となります。完熟した黄桃を半分に切り、種をくりぬき、その中に甘いフィリングを詰めてオーブンで焼きあげます。材料は、黄桃、そして、ピエモンテ州の特産品であるアーモンド風味のビスケット アマレッティ、卵、カカオパウダー、砂糖、お好みのリキュールです。地元食材を活かした郷土菓子として昔から夏になると家庭で楽しまれてきたドルチェです。カカオパウダーをチョコレートに変えたり、少量の牛乳やワインを足したり、家庭により伝統、秘密があり、シンプルながら興味深い郷土菓子です。
何でも手に入る日本ですが、もしアマレットが手に入らない場合やアマレットが苦手な方は、シンプルなビスケットにアーモンドエッセンスを数滴、もしくは、少量のアーモンドパウダーを加えるとかなり近いものが完成します。
このドルチェは、ピエモンテの人々が自然の移り変わりとともに生き、季節を慈しむ心を反映するシンプルで素朴ですが、味わいは、どこかエレガントな郷土菓子です。夏にピエモンテ州を訪問される際には、是非味わっていただきたい一品です。