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イタリアピエモンテ州と言えば、言わずとも知れた白トリュフの宝庫。ですが、実際は、地元の人たちは、白トリュフ、黒トリュフという呼び方はしません。(特に、昔から白トリュフの自生が盛んなモンフェラート地方 アスティ地区の人々にとって)トリュフ=白 だからです。
ピエモンテ州モンフェラート地方では、近年、まさに今年2025年 大革命がおきました!
ほぼ1年中 生産、消費が可能で世界的にはトリュフ=黒という認識をようやく受け入れたのか?ピエモンテには、培養、人工栽培ではなく、自生する黒トリュフが存在するからか?観光客が増えてきたので黒トリュフで商売が成り立つと考えたのか?いろいろ説はありますが、ピエモンテ州モンフェラート地方(アスティ、アレッサンドリア県)で、2025年!前代未聞の黒トリュフが注目されるようになりました。
2025年 第1回!!! 黒トリュフを冠にしたイベントがモンフェラート地区数ヵ所で行われました。第1回というところが、今まで黒トリュフを度外視してきたのがよくわかります。トリュフとは、基本的には香りを楽しむ食材です。自生の新鮮な生の黒トリュフは、皆さんが想像する鼻につく “トリュフの香り”がすることはほぼありません。あの独特の香りは、アーティフィシャルか状態の悪いトリュフと考えられます。黒トリュフは、熱が加わることによりその威力を発揮します。熱を加えソースにしたり、使い方によっては、とても興味深い食材であると思います。価格も白と黒では、桁が違いますので、用途によっては、生産、価格が安定した黒トリュフを、現地では、いまさら感はありますが、注目するのも間違いではないと思います。
そんな2025年、注目の的となった黒トリュフを使ったディナーの様子です。北イタリアでも夜は、21時ごろまで明るいので、町の広場の中心地に特設テーブルが用意され、のりのりの市長さんも一緒にモンフェラート地方の観光にかける熱い想いを目の当たりにし、ある意味、新鮮な食事会となりました、
町を代表する4レストランが、それぞれ黒トリュフを使った1品を考案し、前菜からデザートまで黒トリュフづくしのコースメニューを堪能しました。もちろんワインもアッビナメント(マリアージュ)させていましたが、気温が、30度近くありましたので、味わいというよりは温度の問題を感じましたが、楽しい宴となりました。
サマートリュフを使った料理は、次世代に伝える夏のピエモンテ州の定番料理となるのではないかと思っています。本場のトリュフを堪能しに是非ピエモンテ州 モンフェラート地方へお越しください!