白桃の花も咲きました
2018.4.4
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こんにちは。岡山特派員のmamiです。
お盆も近づき、ジューシーで上品な甘さが人気の白桃がピークを迎えています。白桃は岡山県を代表するフルーツで、6月頃に出回り始める「はなよめ」から冬に旬を迎える「冬桃がたり」まで多くの品種が出回ります。
桃は、古来より邪気を祓い不老長寿を与える果物として親しまれてきました。
明治時代、中国から上海水蜜、天津水蜜などが岡山県勧業試験場に導入されたことから、県内の桃の歴史が始まります。
梨の栽培に着想を得て、桃に袋掛けを行う栽培方法が始まります。この袋掛けにより日光が遮られることで、肌の美しさ、キメの細かいとろける果肉、あふれる果汁といった特徴の桃が誕生しました。
その後、昭和7年、岡山市北区芳賀の西岡仲一氏が現在でも最高級品種となる「清水白桃」を発見しました。以来、様々な品種改良がくわえられ、現在の白桃、白鳳系など数々の品種が誕生しています。
岡山市一宮地域から、吉備新線へ車を走らせると車窓には桃畑が連なり、畑の中には桃農家の直売所が点在し、桃畑には、袋がけした桃が実っています。
日曜日の11時前に直売所に到着しましたが、すでに贈答用の桃は売り切れでした。
農家直販の桃は、新鮮なことはもちろん、お値段もリーズナブルで人気が高いので朝早くから新鮮な桃を求める人の車で道路は渋滞が発生します。
特に贈答用の桃は、少しでも安くて大きな桃を送りたいので売り切れるのも早いのです。
今回わたしは、贈答用にはならない少々難あり(?)の桃を買って帰りました。
清水白桃です。桃をたくさん買ったので、キッチンは桃の芳香な香りに満ちています。
これらは贈答用にはならない、形がまんまるではない桃が3つで700円でした。
270gから300gあるのでLサイズで糖度もあり、桃独特の渋みはなく味は贈答品クラスです!
ちなみに今年の贈答品は1キロ3500円くらいです。
こちらはLサイズも交じっていますが、ほとんどMサイズです。15個で2000円でした。種類は色々と混ざっていて、歯ごたえのある桃、柔らかいものと様々です。
こんなにお安いのは見た目でしょうか? 袋が雨などで敗れたのか桃が赤くなっています。
店員さんから「これはジュースやコンポートにしてね。」と言われましたが、生でも十分に食べられる美味しさでした。
酸味の強いものは、桃のスープやコンポート、パンに生クリームやヨーグルトと一緒に挟み、フルーツサンドなどにします。
岡山の桃は、大変柔らかく、少し押しただけでも時間が経つと変色してしまうほどデリケートで、指先だけでつかむことは厳禁です。
箱から取り出すときは、手の平ごと箱に差しこみ取り出します。そして、洗うときは、手のひらに優しく包むようにして洗ってください。
基本的に桃は常温で、水分の蒸発を防ぐため新聞紙などで包んで、日陰や冷暗所で風通しの良いところで保存してください。
食べる直前に冷蔵庫に入れて冷やしますが長期間冷蔵庫に入れたままにすると、冷蔵庫の中で水分が蒸発するため、瑞々しさが損なわれてしまいます。また、冷蔵庫から出すと常温保存している時よりも劣化の速度が早くなるので注意してくださいね。
固めの桃を柔らかい桃にしたい場合は、しばらく常温に置いておくと、追熟され甘味度(人が甘さを感じる度合い)が上がります。
いかがでしたか? 岡山生まれで岡山育ちの私にとって、桃といえば白桃が当たり前でした。しかし、大阪へ就職した年の夏、大阪で売られていた桃が真っ赤だったことは、とても衝撃的でした。今では岡山でも山梨県や福島県の桃もスーパーで手軽に買えるようになり見慣れましたがね。
今回は触れませんでしたが9月になると水蜜桃の一種の黄金桃も出回ります。白桃ではなく、果肉が黄色い黄桃系の仲間です。食味はマンゴーを思わせるような甘くトロピカルな香りで人気がありますが、栽培に手間がかかり流通量も少ないため手が入りにくいのですが、岡山に来られて黄金桃を見かけたらぜひ食べてください。