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こんにちは!近所のお祭りはできる限り行きたい派のちかまるです!お祭りの、その日だけは地域の老いも若きも浮かれてしまう、そんな雰囲気が大好きです。今日は片瀬諏訪神社例大祭に行ってきました。夕焼けに染まった湘南の潮風とともに、地元の熱気を満喫しました。
片瀬諏訪神社例大祭は、2025年(令和7年)8月23日から28日の6日間にわたって開催されています。開催期間中は、8月23日午後に幟立てや仮宮出御・着御祭が行われ、24日夕刻には町内子ども神輿、25日は町内神輿の渡御が行われました。例大祭のハイライトとなる浜降式は8月27日早朝4時から6時半に行われ、片瀬東浜へ神輿が降り立ち、海に入って清める荘厳な儀式が見られました。その後、7時50分に例大祭、8時半に神幸祭(各町内神輿巡幸)、18時からは龍口寺前を出発する山車や囃子屋台の行列、20時半頃には神輿の神社到着(宮入)があり、フィナーレを飾ります。
●片瀬諏訪神社
住所:
神奈川県藤沢市片瀬3丁目14-3
アクセス:
江ノ島電鉄「江ノ島駅」より徒歩約3分
湘南モノレール「湘南江の島駅」より徒歩約3分
小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」より徒歩約7分
創建:
養老7年(西暦723年)
8月26日・27日の夜は、境内いっぱいに屋台が並びます。焼き鳥やチョコバナナの香りに誘われて歩いていると、子どもたちの歓声が響く射的やスーパーボールすくいも。どちらかというと昔ながらの露店が並び、懐かしいお祭りです。
日が落ちると提灯に火が灯り、境内はやわらかな明かりに包まれます。子どももこの時ばかりは夜まで遊び、大人はビール片手に楽しそうに過ごしている時間を見ているのがたまらなく好きです。
片瀬諏訪神社の歴史はとても古く、奈良時代の養老7年(723年)に、長野・諏訪大社の御分霊を迎えて創建されたと伝わっています。全国にある数多くの諏訪神社の中でも、もっとも早い時期に勧請されたものとされていて、片瀬の人々にとって特別な存在。境内には「上社」と「下社」が並び立つ珍しい形が残っていて、この地ならではの神社の姿を今に伝えています。
かつて片瀬は大きな沼地が広がる土地でした。その景観が諏訪湖に似ていたことから、この地に御神霊が祀られることになったともいわれています。「スワ」という名が「州端(すわ)」に由来するという説もあり、土地の記憶と神社の名前が重なり合っているのも興味深いところです。
長い年月のなかで、江戸時代や昭和には社殿の建て替えも行われ、そして令和5年(2023年)には創建1300年という大きな節目を迎えました。日々の暮らしとともにあり続けてきた片瀬諏訪神社は、いまも地域の心の拠り所として大切に守られています。
片瀬諏訪神社の例大祭は、古い歴史に裏打ちされた重みと、地域の人々の笑顔や熱気が織り交ざった、とてもあたたかいお祭りでした。
ただ華やかに盛り上がるだけでなく、どこか懐かしさや安心感を感じさせてくれるのも、この祭りの魅力です。片瀬の夏を語るうえで欠かせない風物詩として、これからも訪れた人々の心に深く刻まれていくことでしょう。
8月も気が付けばもう最終週。湘南では秋の風を感じるようになってきました。子どもたちも夏休みの宿題のラストスパートでしょうか。8月の終わりはどこか物寂しいものです。それでは、また!