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香港映画も多数上映。8月29日から大阪アジアン映画祭

武田 信晃

武田 信晃

香港特派員

更新日
2025年8月27日
公開日
2025年8月27日
(c) Distribution Workshop (BVI) Ltd. 上海ブルース

第21回大阪アジアン映画祭が8月29日から9月7日までABCホールほか各会場で開催されます。毎年春に開催されていますが、大阪万博の開催に合わせる形でこの時期にも開催されることになりました。

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今回は全68作品が上映されますが、特に旧作のレストア作品に力を入れています。香港の作品は「Special Focus on Hong Kong EXPO 2025」という特別企画がありますが、全6作が上映されます。

その6作品のうち『浅浅歳月(淺淺歳月 / True Love, for Once in My Life)』はコンペティション部門に、『クィアパノラマ(眾生相 / Queerpanorama)』は特別注視部門に入選をしています。

浅浅歳月
©︎Best Friend Forever クィアパノラマ

『浅浅歳月』は、幼馴染で結婚したアンドリューとサブリナは一生を添い遂げようと過ごしてきたが、アンドリューの浮気に耐えきれずサブリナは離婚を切り出す。そして、数年後アンドリューの病気が発覚する。主演は演技派のセシリア・イップ(葉童 / Cecilia YIP)です。

『クィアパノラマ』は、関係を持った相手になりすまし、出会いを重ねていくゲイの青年。誰かになりきることでしか自分自身を表現できない彼は、次第に現実感を失っていく、という物語で、モノクロで表現されています。

レッド・キス

海外初上映となるのが『レッド・キス(刺鳥 / The Red Kiss)』という青春映画。2人の少女は、夏休み中に恋愛舞台劇の練習に励んでいる。友情と恋愛の間で揺れ動き、自分たちの本当の気持ちが分からないまま、新学期開始前に秘密のキスシーンが暴露され、公演は禁止されてしまうというもの。筆者の感覚ですが、最近の香港はいろいろありますが、新しい人材がどんどん輩出されていて、活力を感じます。

私立探偵

日本初上映がなのが『私立探偵(私家偵探 / Behind the Shadows)』という映画。若い女性が残虐に殺害される連続殺人事件に巻き込まれた探偵の男が、次の犠牲者を止めるようとするクライムサスペンス。古天楽(ルイス・クー)、周秀娜(クリッシー・チャウ)、黄浩然(レイモンド・ウォン)など安心して見られる出演陣です。

もう1つ日本初上映があります。一番上に掲載されている写真の『上海ブルース(上海之夜 / Shanghai Blues)』です。1984年に公開された映画で4Kのレストア版になります。話は1937年の上海。空襲の夜、橋のたもとで出会った男と女は再会を約束した。再会を信じるふたりは、10年後…。運命に翻弄される3人の男女の友情と愛をコメディタッチに描いたラブ・ストーリーです。出演は、張艾嘉(シルヴィア・チャン)、鐘鎭濤(ケニー・ビー)、葉倩文(サリー・イップ)、李麗珍(ロレッタ・リー)など当時の香港映画を知る人なら懐かしい面々がずらり。

©︎Sil-Metropole Organisation Ltd. フルムーン・イン・ニューヨーク

最後は、張曼玉(マギー・チャン)主演の名作『フルムーン・イン・ニューヨーク(人在紐約 / Full Moon in New York』。關錦鵬(スタンリー・クワン)が監督で、ストーリーは出自が異なる3人の女性のニューヨークでの生活を巧みに表現しています。この映画も1989年のデジタルリマスター版です。

チケットは1000円~1500円で、大阪アジアン映画祭のHPから各映画館へのHPにアクセスして、購入するのがベストな方法だと思います。

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