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ロンドン旅行で美術館や宮殿を巡るのも素敵ですが、ちょっと趣向を変えて“空の歴史”に触れてみるのはいかがでしょうか。
ロンドン北部の ハンドン飛行場跡地 に広がる Royal Air Force Museum(英国王立空軍博物館 ) は、航空機好きはもちろん、小さなお子さま連れのファミリーにも人気の観光スポットです。
第一次世界大戦期から使われていたハンドン飛行場跡地に設立された英国文化省が運営する博物館です。この場所は、イギリス航空史において重要な場所で、軍用飛行の拠点でもありました。
この博物館は、英国王立空軍(RAF)の歴史を保存・展示し、航空の進化と社会への影響を広く伝えることとを目的としています。
世界有数の航空機コレクションを誇り、100機以上を展示すると同時に、第一次世界大戦から現代まで の航空史を網羅しています。
名機スピットファイアやランカスター爆撃機、ユーロファイター・タイフーンなど、実物を間近で鑑賞可能。
爆弾や歴代の制服、当時の空軍兵士の私物なども展示されています。
単なる航空機の展示にとどまらず、パイロットや整備士たちの物語、戦争と平和の歴史的背景も学べます。
ボランティアやスタッフによる解説ツアー (1時間〜1時間半・有料)が実施されることもあり、航空機の裏話や技術的なポイントを深く知ることができます。
ただ、解説ツアーは、展示されている航空機全てではなく、企画ごとに異なる注目したい数機を取り上げる場合もあり、1時間半かけて4機のみを見学するという内容もあります。ですので、解説ツアーとは別に自分ですべての展示内容を見学する用意も必要です。
テーマに沿ったワークショップも開催されることがあります。
ファミリー向けに、子どもでも楽しめる体験型ガイドも用意されており、航空機ファンなら、一日かけて楽しむことも可能な施設です。
博物館は6棟のハンガーに分かれていて、それぞれ異なる時代やテーマに沿った展示が楽しめます。
Hangar 1:RAFストーリーズ、未来の航空を紹介する展示
Hangar 2:第一次世界大戦と初期航空の歴史(SE5Aやフォッカー機など)
Hangars 3 & 4:第二次世界大戦期の名機、スピットファイアやハリケーンなど
Hangar 5:爆撃機特集。Ju 87やHe 111など迫力ある展示
Hangar 6:冷戦以降の現代機。ユーロファイター、ハリアー、チヌークなど
特に人気なのは、アヴロ・ランカスター爆撃機「S for Sugar」、プリンス・ウィリアムが操縦したシーキング・ヘリコプター、F-35ライトニングIIのモックアップなどです。航空機の歴史的価値とスケール感に圧倒されます。
体験型展示(一部有料)として、4Dシアターやフライトシミュレーターも用意されています。
屋外には遊具エリアがあり、飛行機をモチーフにした遊び場やピクニックスペースも設置されています。ですので、お弁当を持ち込んで食べることも可能です。
お弁当を持参されない場合、簡単な軽食が取れる施設も用意されています。
安心の設備:多目的トイレ、ベビーチェンジングルーム、バリアフリー完備。
「スピットファイアに座って写真が撮れる」など、子どもから大人までワクワクできる仕掛けがいっぱいです。
入り口近くに、航空関連グッズや模型、RAFロゴ入りアイテムが豊富なミュージアムショップが設置されています。
大人向けの歴史書籍や専門資料から、子ども向けの絵本やパズルまで揃います。スピットファイアやランカスターの スケールモデル、RAFデザインのTシャツやマグカップなどもあります。
Royal Air Force Museum (RAF) は、単なる航空機展示ではなく、「空の歴史と人々の物語」を体感できる博物館です。歴史好き、飛行機好きはもちろん、家族連れでも1日楽しめる場所になっています。
住所:Grahame Park Way, London, NW9 5LL
電話番号:+44 20 8205 2266
営業時間:月曜日〜日曜日 10:00〜17:00
ハンガー2〜6は16:30まで(最終入場16:00)
博物館情報:https://www.rafmuseum.org.uk/
入館料:無料(事前にオンラインでのチケット予約を推奨)
アクセス:パディントン駅から向かう場合、約45分ほどかかります。
博物館の最寄り駅は コリンダル駅(Colindale/ノーザン線)。駅から博物館まで徒歩約7分。電車運賃は £9〜£12 ほど。
車やタクシーでも行けますが、渋滞や駐車場の心配があるので公共交通機関がおすすめです。