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皆様、ナマステ。今回は、日本人が比較的暮らしやすいと言われる、インドの首都ニューデリーの南西約30kmに位置する、ハリヤーナー州の都市「グルグラム(旧称:グルガオン)という町について紹介します。
みなさま、ナマステ。2025年8月までタイ・バンコクで暮らしていましたが、8月半ば、タイの首都バンコクから、インド北部のグルグラム(Gurugram)へ引っ越しました。今後も、時々、タイの情報も発信予定ですが、インド国内の情報を中心に発信していくことになります。今回は、私が暮らすグルグラムについて紹介したいと思います。
インドのグルグラム(Gurugram)は、インドの首都ニューデリーの南西約30kmに位置するインド北部のハリヤーナー州の都市で、旧称はグルガオン(Gurgaon)です。ニューデリーまで車で約1時間、場所によってはメトロでのアクセスも可能で、デリー首都圏(NCR)に入っています。
ここ数年で急成長したグルグラムには、外資系企業も多くあり、高層マンションや商業施設もたくさんあり、地元のヒンディー語しか通じない屋台もあれば、外国の文化を取り入れたカフェレストランもあります。日本人向けのサービスも充実してきているエリアです。
2025年7月には、ハリヤーナー州のナヤブ・シン・サイニ州首相は、グルガオンに、東京ディズニーランドを大きく上回る500エーカーの規模で、インド初のディズニーランドを誘致する構想を発表した地でもあります。
コロナ前に、はじめてインドのチェンナイ(旧マドラス)を訪問した際に驚いたのは、挨拶代わりに鳴らすクラクションの多さで、インドのグルグラムでも同様にクラクションの音を聞く機会が大変多いですが、グルグラムで暮らし始めて、最も驚いたのは、通りを歩く牛の多さです。
道路を歩いているだけではなく、道路のど真ん中で寝ている牛までいます。インドでは、牛は神聖な存在で大切にされているそうですが、道路脇等のゴミの瓦礫の中でご飯を探している牛もいて、胸が痛くなる光景もあります。
グルグラムで暮らし始めて、一番嬉しかったことは、デリバリーがはやくて、充実していることです。これは、デリー首都圏に限定したことなのか今はまだわかりませんが、Blinkit(https://blinkit.com/)やZepto(https://www.zeptonow.com/)というデリバリーサービスを使えば、食材や雑貨等10分程で自宅に届くことに大変驚いています。Amazonやその他にもたくさんのデリバリーサービスがあります。Zomatoのアプリでレストランからの食事の配送も可能です。雨で道路が冠水していた日は、半日程注文を受け付けてもらえませんでしたが、インド在住者が「自宅に引きこもっている」という話も納得できます。
グルグラムでは、メトロも運行していますが、どの範囲まで可能か把握しきれていませんが、メトロが開通していないエリアにも、UberやOlaという配車アプリが利用でき、運転手との値段交渉等せずに、自動車、オートリキシャ(三輪車)、バイクでの移動がほぼ可能になっていて、日中の移動は安心感が持てるエリアでもあります。PM2.5の数値が悪い日もあったり、渋滞が多かったり、雨季の道路冠水もあったりする点は、タイのバンコクと似ていると感じます。
「2024 World Air Quality Report(2024年世界大気質レポート)」によると、デリーは、PM2.5 の AQI 年平均値に基づいて発表される「世界で最も汚染された都市ワーストランキング」のトップになっており、上位20都市の内13がインドの都市で占められ、グルグラム(グルガオン)も含まれています。
原因は、近郊の農地で行われる野焼き、都市開発や建設工事、自動車や工場からの排気ガス等。
ただ、年中毎日大気汚染が深刻な状況にあるわけでもありません。今年8月と9月は、空が真っ白の日もあれば、青空の日もありました。調べてみると、毎年雨季の終わる10月下旬から2月頃までが大気汚染が最も深刻化する時期のようです。
「サイレント・キラー」と呼ばれる大気汚染は、心臓疾患・脳卒中・呼吸器疾患等、様々な病気の発症・悪化の原因にもなり、寿命も縮めると言われていますので、インド旅行、インド在住者は、常に気を付け、対策を講じていかなくてはならない事項の1つなのだろうと感じます。
グルグラムならではの特徴ではないかもしれませんが、インド人は、男女問わず、わりとよく人を観察し、隙あれば話しかけてくるように感じます。
2025年8月16日、私がタイ・バンコクからインド・デリーに向かう飛行機内で隣の席だった女性も、機内食の時間が始まると同時に、突然、私に、何人なのかたずねてきてました。彼女がタイに行った目的や私がインドにやって来た事情等話し、私は楽しいひと時でした。自宅がわりと近そうだったので、普段の買い物はどうしているのか尋ねたところ、上述したBlinkitとZepto、移動にはUberとOlaを利用していると教えてくれたのも彼女でした。
仕事にも熱心で、一部の高級スーパーではたくさんのインド人につかまります。売れればいいというわけでもなく、賞味期限をチェックしてくれたり、商品の状態がよくなければよりよい商品を自主的に探してくれたりもします。レストランでは、お会計前に、Google mapのレビュー投稿をお願いされることがよくあり、スタッフの名前も入れてほしいとまで言われます。それだけプライドを持って仕事をしていることがうかがえます。某商業施設に行った時は、警備の人に、「どこの会社に用事だ?」とかなり怖い顔で呼び止められたこともありましたが、話をすると、「いつでも来ていいからね」と言ってくれる人もいて、最近では、遠くにいても、「Hello」と大声で挨拶してくれたりします。
また、街中で、「Excuse me…」と声をかけると、英語が通じる通じないにかかわらず、みなさん、立ち止まって、話をよく聞いてくれ、インド人の温かさを感じます。
インドへ引っ越しするにあたり、「インドは危険」という話をよく耳にし、実際、最近、自宅近くで、未明、なんらかの暴行事件が起きたようで、怖く感じることもありますが、怖いのは、外国人だけではなく、インド人も一緒なのだろうと感じるようになりました。
以上、インドのグルグラム(旧称:グルガオン)について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。次回は、インドのグルグラムにある居心地のよいカフェやレストランを紹介予定です。それでは、みなさま、フィールメレンゲ(ヒンディー語で「またね」という意味)!