ロンドン・ヴィクトリアのバスタ隣接、使い勝手のいいパブ「トラベラーズタバーン」

ヴィクトリア・コーチステーションは、1932年に竣工した由緒ある建物。当時流行したアールデコのデザインが美しい外観を誇ります。

しかし何ぶん戦前の建物なので、時代のニーズに合わせ中は改装や増築を重ねて雑多な雰囲気。また利用者と運航便の増加にともない手狭になってきたのも窺えます。

したがってコーチステーションの中は、いつも混雑。活気があると言える反面、落ち着かないのも否めません。

建物内には幾つかの売店がありベンチに座って飲食も可能ですが、ゆっくりテーブル席に座りたい場合はチェーンのカフェ「プレタマンジェ」か「スターバックス」へ。でも時間帯によっては、どちらも混んでる場合があります。

パブ「トラベラーズタバーン」の中は、カジュアルで気楽な雰囲気。場所柄この周辺オフィス勤務者や住民・学生だけでなく、電車とコーチの乗り継ぎ時間にふらっと訪れる旅行者にも寛げるパブです。

また大画面TVが各所に設置され、SKYスポーツとTNTスポーツを常時放映。こういうパブは「スポーツバー」とも呼ばれサッカー、ラグビー、テニス、クリケット、ゴルフなど英国で人気のスポーツで大きな試合があると、ビール片手の観戦者で盛り上がります。

筆者が訪れたときはゴルフを放映していたものの熱狂ファンは見当たらず、静かに過ごせたのは幸いでした。

このパブの前身「ブリックレイヤーズアームズ」は約200年前、1823年オープン。その後1930年代に建て直され一時期「インペリアル・ホテル」となったのを経て、「トラベラーズ・タバーン」となりました。

現在の経営者は「グリーンキング」という創業1799年の老舗ビール醸造会社。したがってカウンターに並ぶ生ビールも同社のカスクエールが推し銘柄ですが、バドワイザーやギネスなど他社人気銘柄も色々。

フードはフィッシュ＆チップスやハンバーガーなど「いかにもパブフード！」的なメニューから、おつまみになる前菜メニューも。

またコーヒー＆小さいケーキで3.99ポンドというセットもあり、お酒を飲まない人にも嬉しいですね。

ヴィクトリア・コーチステーションの周辺にはカフェ、レストラン、パブが沢山あります。その中で最もコーチステーションに近い「トラベラーズタバーン」で、時短パブ体験してみませんか？！