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【インドネシア・ジャカルタ】東南アジア初の高速鉄道「Whoosh(ウーシュ)」

moe

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インドネシア特派員

更新日
2025年12月2日
公開日
2025年12月2日
©moe

2023年10月に東南アジアで初となる高速鉄道「Whoosh(ウーシュ)」がインドネシアに開通しました。Whooshは現在、インドネシアのジャカルタからバンドゥンという都市間を結んでいて、在来線で3時間半ほどかかっていた距離を40分という短い時間で行き来できるようになっています。

今回は、開業から2年経つWhooshの乗車体験について紹介します。

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Halim駅からBandungに向けて出発

  • ©︎moe Whooshの時刻を示す電光掲示板
  • ©︎moe 待合室の様子

高速鉄道Whoosh(ウーシュ)の駅は、日本からジャカルタに来る人の多くが利用するであろうスカルノ・ハッタ国際空港からは少し離れた場所にあります。同じくジャカルタに位置する空港、ハリム・ペルダナクスマ国際空港の近くにHalim(ハリム)駅はあります。
スカルノ・ハッタ国際空港からHalim駅にアクセスする場合は、タクシーなどでの移動が必要です。

Whooshのチケットは、当日購入も可能ですが、事前に公式サイトから購入する方が安心です。公式サイトからの購入時に取得できるQRコードを改札でかざすとスムーズに入場できます。

Halim駅の構内は、空港のような広々とした待合室や大きな電光掲示板があり、快適な雰囲気です。待合室への入場口では手荷物検査も実施されるため、セキュリティ面にも配慮がされている印象を受けます。ホームには、出発時間の30分前頃から入場が可能となっていてそれまでは待合室で過ごすことになります。

Whooshのビジネスクラス

  • ©︎moe ビジネスクラス座席の様子
  • ©︎moe 配られる軽食

Whooshには、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3段階に分かれた座席が用意されています。全て指定席となっていて、オンライン購入でも事前に座席を指定することが可能です。料金は、平日と休日や時間帯などによって変動があります。

ビジネスクラスは、革張りのシートで横並びに4シートが2列ずつで並んでいて、ゆったりと座ることができます。乗車してすぐにビジネスクラスとファーストクラスの乗客は、客室乗務員から軽食と水が配られます。Whooshのデザインがされた袋にパンとお菓子、ペットボトルの水が入っています。

40分という短い旅ではありますが、家で朝食を取ることが難しい早朝の時間帯での乗車であれば嬉しいサービスです。中央の車両には食堂車両もあり、軽食・ドリンクの購入や飲食も可能となっています。食堂車両を利用するには、ファーストクラスやビジネスクラスの車両からは少し距離があるため、エコノミークラスの車両を利用する方が良さそうです。

ローカルの人にとって特別な体験となっている高速鉄道の乗車

  • ©︎moe Padalarang駅にある公式ギフトショップ
  • ©︎moe エコノミークラスの座席

これまで高速鉄道がなかったインドネシアでは、高速鉄道Whooshへの乗車は特別な体験として受け入れられているようでした。日本の新幹線と比較すると料金もそこまで高く感じませんが、ローカルの人にとっては乗車料金が高級な価格帯であるためか、ローカルの富裕層の人たちが観光の一環として乗車している印象を受けます。

ジャカルタからバンドゥンへの道のりは、車でも2~3時間ほどでアクセスすることができることとHalim駅までのアクセスが公共交通機関で行きづらいということもあって、まだまだ完全に便利な交通手段とはいえませんが、乗車体験そのものに価値があるような雰囲気がありました。

Whooshでジャカルタからバンドゥンへ向かう道のりは、Halim駅からPadalaran駅までWhooshを利用し、Padalaran駅から在来線のKA Feederを利用してBandung(バンドゥン)駅へ向かうといった流れになっています。Padalaran駅では、Whoosh公式のギフトショップも設置されていて公式グッズを購入することもできます。Whooshの車体がデザインされたTシャツが人気商品のようです。

インドネシアに訪れた際には、ぜひ東南アジア初の高速鉄道Whooshにも乗車してみてください。

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