【 ウズベキスタン 】　憧れの「青の都 」サマルカンド

２００１年にユネスコ世界遺産に登録されたサマルカンドは美しい青色のタイルが特徴的なイスラム建築が多く立ち並ぶ世界遺産です。
シルクロードで栄えた都市サマルカンドは、１３世紀にモンゴルの攻撃によって廃墟と化してしまいますが、１４世紀になるとティムール王国によって見事な復興を遂げます。ティムール王国を一代で築き上げた王ティムールは、東西の芸術家や技術者、学者などを遠征の度にサマルカンドに連れてきました。彼らがここで伝えた知識や技術が融合したため、「文化交差路」と呼ばれるのです。

ティムールは青色を愛していたため、サマルカンドに建てられているモスクなどは全て青色で彩られており、サマルカンンドブルーと呼ばれています。
ではサマルカンドの建築を一つ一つ紹介していきます。

レギスタン広場は３つのマドラサで構成されており、正面に向かって右側がシェール・ドル・マドラサで虎が描かれています。偶像崇拝禁止のイスラム建築ではとても珍しく、驚きました。
向かって左側がウルグベク・マドラサ。創建１４２０年でレギスタン広場で最も古いです。建築士ティムールの孫のウルグベクからきていますが、彼は天文学者です。モスクというよりは天文学や哲学を教えた教育機関です。真正面に見えるのが、ティラカリ・マドラサです。こちらが建てられた理由は、サマルカンドの金曜モスク。ティラカリとは、ペルシア語で、「 金でちりばめた 」という意味ですが、中に入ると名の通り、内部は金箔で埋め尽くされ、とても煌びやかでした。圧巻です！

シャーヒ・ズィンダはサマルカンドの中心部から少し離れたところにあります。シャーヒ・ズィンダ廟群は美しい青のタイルで装飾されており、その素晴らしさから人気の観光地となっています。
サマルカンドのイスラム建築は、「サマルカンドブルー」と呼ばれる美しい青いタイルで敷き詰められてることで有名ですが、シャーヒズィンダ廟群こそサマルカンドブルーではないでしょうか。
廟群内へ行くには、天国の階段を登る必要があります。行きと帰りが同じ段数であれば天国へ行けるという昔からの言い伝えがあるそうです。
登りきった先には、美しい青色の世界が広がっています！
浮彫タイルは圧巻です！夜のライトアップも幻想的で筆者ももう一度訪れたいです。。

グーリアミール廟は１４０４年にティムールが戦死した孫のムハンマド・スルタンのために造ったものです。入り口から入ると中庭の正面にある６４本の溝が掘られたブルーの美しいドームを持つ建物が見えてきます。このドームは２重になっており、外側から見た形と内側から見た形が違います。これはドームをより高く見せるためだそうです。とても工夫されていて、見どころが詰まっています。筆者は朝から行きましたが、すでに長蛇の列でしたが、なんとか入場できました。１１時ごろからはツアーの方々が増えてくるので、オープンと同時に行くことをお勧めします。

最後にウズベキスタン料理の紹介です。
はじめウズベキスタン料理はどんな感じか想像できませんでしたが、日本人の口にとても合う味わいの料理ばかりで、とても驚きました！
米、羊肉、牛肉、野菜をスパイスやハーブで味付けしたものが多く、とても味わい深い料理が多かったです。

プロフは、ウズベキスタンを代表する国民食で、肉、玉ねぎ、人参、米を油で炒めてから炊き上げる炊き込みご飯のようなものです。
くせになる味で、何度でも食べたくなります。どのレストランにもありますので、ぜひ試してみてくださいね。

ラグマンはトマトベースのスープに、羊肉や牛肉、野菜などを煮込んだ具材を太めの麺にかけて食べるラーメンのようなものです。
野菜もたくさん入っているので、こちら一品だけでもお腹はとても満たされます。

シャシリクは、日常のファストフードとしても人気で、下味をつけた、羊肉、鶏肉、豚肉を串に刺して炭火で焼くのが特徴で、肉に加えて玉ねぎやパプリカなどの野菜を一緒に刺すこともあります。いわゆる焼き鳥です。炭火焼きなので香ばしくとても美味しいです。

いかがでしたか？
インドからほど近い場所にもたくさんの魅力あふれる国があります。
インドに訪れる際はぜひ近郊の国も訪れてみてはいかがでしょうか。

では、クリシュグンチャ〜！（ウズベク語で「またね」の意味）