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香港のコンビニエンスストアですが、セブンイレブンとサークルKのほぼ2強という状態です。小さい土地にドミナント出店をしていて、店舗数をみるとセブン&アイ・ホールディングスの「コーポレートアウトライン2024」によると香港とマカオで1136店、サークルKは、運営しているカナダのアリマンタシォン・クシュタール(ACT)の公式サイトをみると389店舗となっています。観光途中やホテルに戻る前などいつでも利用することができるのです。ありがたいことに商品は、日本の商品も数多く売られているので、安心して購入することができます。
セブンイレブンは、スイーツ、セブンカフェの展開のほか、コンビニ内で調理する簡単な料理の販売に力を入れています。これらは全店舗ではありませんが拡大中です。
店頭に「7Cafe」があればセブンカフェが、「7仔食檔」という看板が店頭に掲げられていると店内調理のサービスが提供されていることを意味します。
香港らしいのは、点心文化があるということで、「焼売」(10個18香港ドル)、「魚蛋」(魚の団子でカレー味。10個18香港ドル)、「墨魚丸(イカの団子。6個18香港ドル)」というのがあります。焼売は日本でも人気ですが、魚蛋はカレー味ということで、日本ではなかなか立食べられる機会はありません。魚のつみれにソース状にしたカレーがかかっているのですが、カレー味なので気軽に食べられます。
団子に麺を加えたセット(27香港ドル)というのもあります。麺は撈麵やインスタントラーメンの麺などから選びます。3~5香港ドルを追加すると飲み物がついてきます。
ほかにもケーキ、ドーナツ、マフィンなどのスイーツを扱っている店もあるので、甘いもの好きにはたまりません。店によっては立席になりますが、イートインのスペースもあるので、そこで食べてもいいですし、持ち帰りももちろんOKです。
売られているものはセブンイレブンと大きな差はないですし、店内調理で食べらえる焼売などは売られていますのでセブンイレブンと大差はありません。
香港において焼売などは、日本的にいえば肉まん感覚で食べるようなものなので、小腹がすいたら新しい香港文化を体験するという意味で食べてみるもの一興でしょう。
香港のセブンイレブンは、日本からライセンスを受けていることもあるせいか、昔から日本の商品を少なからず販売してきました。最近ではそれが加速していまして、おにぎりを販売しだしたり、セブン&アイのプライベートブランド品の香港に持ってきて売ったり、ミニカーを売ったりと、さらに日本のコンビニに似通ってきました。もちろん、イギリスの統治下だった影響から、欧米の商品も売られています。
ドリンク類も同じで、コーラといった定番から日本のソフトドリンクやお茶もいっぱい売られています。気を付けたい点を”強いていえば”レベルですが、香港のお茶には、商品によってははちみつ入りのお茶というのがあり非常に甘いです。はちみつ入りなどは蜂の絵がラベル描かれているのでわかりやすいと思いますが、飲んだ瞬間に甘いことにびっくりする人もいると思うので、そこは気を付けるといいでしょう。アルコールでいえば、ビールも外国製から日本のビールまで幅広く売られています。
香港のセブンイレブンは日本のセブン&アイ・ホールディングスのグループ会社である7-Eleven Internationalからライセンスを受けた「DFI零售集團(DFI Retail Group)という会社が運営をしていいます。同社はセブンイレブン以外にも香港で最も有名なスーパー「恵康(Wellcome)」やドラッグストアの「萬寧(Mannings)」というドラッグストアを運営しています。
一方のサークルKは、香港のコングロマリット「馮氏集團(Fung Group)」が運営していましたが、サークルKの本来の所有者であるACTが運営権を買い戻して、直接、経営をしています。そう、セブン&アイ・ホールディングスに買収提案を行ったことがあるの企業です! 香港でもこういった構図になっているのは面白いですね。
日本の商品を数多く取り揃えていて心強い香港のコンビニ。ただせっかく香港に来たのだから、日本では販売されていない商品やグルメを楽しんでみるのも旅の醍醐味です。選択肢が広めなのが香港の特徴かと思います。