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岐阜県最北端に位置する飛騨市は、北アルプスや飛騨山脈に囲まれ、総面積の約93%を森林が占める山間部の自然豊かなまちです。なかでも神岡町は、ノーベル物理学賞にも貢献した「スーパーカミオカンデ」を擁する、宇宙素粒子ニュートリノ研究の拠点として知られています。
今回は、その神岡町にある道の駅「宙(スカイ)ドーム・神岡」で、冬の味覚「熊汁」を味わってきました。
「道の駅 宙ドーム・神岡」は、飛騨の食を楽しめるレストランやお土産が購入できるショップのほか、宇宙物理学研究を紹介する「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」を併設する道の駅です。
今回のお目当ては、道の駅内の定食屋「ひだ小僧」で、この季節に1日30食限定で提供される「熊汁」。
熊肉をジビエとして食べる文化がある奥飛騨地域では、晩秋から初冬にかけて熊汁が食されているそうです。特に、冬眠前の11〜12月に獲れる熊は、脂がのって栄養価も高く、美味しいのだとか。
「ひだ小僧」の熊汁は、熊の出汁に塩・薄口しょうゆ・みりんだけを加えたシンプルな味付け。細切れの熊肉のほか、大根、ニンジン、里いも、ごぼう、こんにゃく、しめじ、しいたけなど具材がたっぷり入っています。
野生の肉なので、クセが強かったらどうしよう・・・と思っていましたが、こちらの熊汁はジビエ特有の臭みがまったく気にならず、とても食べやすいのが印象的でした。旨みのある出汁に体がじんわりと温まり、まさに冬の滋味。味がしっかり染み込んだ根菜がゴロゴロ入っているので、満足感も十分です。
熊汁を味わったあとは、館内の散策をします。
道の駅に併設されている、宇宙物理学研究を紹介する「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」は、大型スクリーンの映像やミニゲームなどで、宇宙の不思議に楽しく触れられます。お子さん連れでも楽しめる、ちょっとしたミュージアムのような空間です。
入場は無料ですが、サービス維持向上のための協力金として「おみくじ箱」が設置されており、100円以上の協力でユニークな「宇宙科学おみくじ」を引くことができます。
また軽食コーナーでは、奥飛騨のソウルフード「天ぷらまんじゅう」がテイクアウト可能。甘さ控えめのこしあん入りの小さな饅頭を天ぷらにした名物で、外はサクサク、中はふんわりという意外なおいしさが魅力です。
さらにお土産コーナーには、飛騨の特産品のほか、東京大学宇宙線研究所関連グッズも並び、見ているだけでも楽しくなる品揃え。まさに“立ち寄り以上”の道の駅です。
寒い季節のドライブ旅にぴったりの、道の駅宙ドーム・神岡の熊汁。
冬の飛騨を訪れるなら、身体の芯から温まる季節限定の味を、ぜひ一度味わってみてくださいね。
■道の駅 宙(スカイ)ドーム神岡
所在地:岐阜県飛騨市神岡町夕陽ヶ丘6番地
電話番号:(0578)82-6777(代)
営業時間(※詳細は要確認):
●軽食コーナー 午前9時~午後5時
※冬季12月~3月:午前9時~午後4時
●レストラン 午前11時~午後3時(ラストオーダー)
※ゴールデンウイーク・夏休み期間・紅葉期間:~午後3時30分(ラストオーダー)
※冬季12月~3月:~午後2時(ラストオーダー)
●特産品コーナー 午前9時~午後5時
※冬季12月~3月:午前10時~午後4時
定休日:全館毎週水曜日定休日(水曜日が祝日の場合は営業・翌日の木曜日が振替休館)12月31日・元旦は休館