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【韓国】年末年始の旅行で気をつけること

miney

miney

韓国特派員

更新日
2025年12月23日
公開日
2025年12月23日
クリスマスシーズンの光化門マーケット

先日、在大韓民国日本国大使館より「韓国における年末年始の各種事故防止等について」というお知らせが出ました。その中には韓国で気をつけるべき点が3つ書かれていて、とても重要な内容でした。年末年始に韓国に旅行へ来る人が多いですので、注意喚起を含め、ソウル在住の筆者の体験をもとに韓国で気をつけるべき点について解説していきます。

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在大韓民国日本国大使館からのお知らせ

年末年始に関する注意

にぎわう清渓広場

在大韓民国日本国大使館からの安全情報はこちら(https://www.kr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzen_251222.html)に掲載されていますが、その中から年末年始に関する注意喚起を引用します。(引用文は太字)

【年末年始に関する注意喚起】
○ 年末年始には、各地でパレードやクリスマスマーケット、カウントダウンなどの大規模イベントが行われ、多くの人で賑わいます。これら行事に参加される際には安全確保に留意し、事件・事故に巻き込まれることのないよう十分ご注意下さい。
○ 連休中も、各種のストライキ、デモ・集会等が行われる可能性があります。最新の情報に注意するとともに、デモ・集会等については付近に近づくことを控え、万一遭遇した場合にはその場を離れるなどの措置を講じ、安全を図られるようお願いいたします。
○ 違法な勧誘、客引き行為が行われている場所があります。これらの行為に応じると思わぬトラブルが発生する可能性がありますので、十分に注意して下さい。
○ パスポート、貴重品の管理については十分に注意していただき、現金等の貴重品を分散して所持するなど、盗難及び紛失に備えて下さい。

書かれてある通り、年末は多くの地域でクリスマスや大みそかの年越しイベントなどが開催され、本当に多くの人が集まってきます。2022年の梨泰院雑踏事故以降、警察や行政は二度と同じ事故が起こらないよう保安要員を配備し、安全に気をつけていますが、それでもかなりの人なので、自分で自分の身を守ることが第一になってきます。明洞や鐘路、江南エリアの繁華街は歩けないほどの混雑が起きることがありますので、危ないと思ったら、人が少ないところに逃げるなど、安全に気をつけてください。

写真撮影に関する注意

仁川国際空港の出国ゲート

続いて、写真撮影に関する注意喚起です。(引用文は太字)

【写真撮影に関する注意喚起】
○ 他人の同意なく撮影してトラブルや刑事事件に発展するケースが発生しています。相手の許可なく撮影すること、誤解を招くような写真撮影にはご注意下さい。
○ 軍関連施設や保安施設等についても、写真撮影が法律上禁止されています。写真撮影を行う際は、同所が撮影可能な場所であるかどうかについて十分ご確認下さい。

世界各地の空港同様ですが、韓国の空港の保安検査場、出国審査場の中は写真も動画も撮影禁止です。美術館や博物館、またショッピング中の店内で撮影禁止というマークがあるときは撮影しないように気をつけましょう。

交通事情に関する注意

道を渡るときはとにかく左に注意

3つ目に気を付ける点、交通事情に関する注意喚起です。(引用文は太字)

【交通事情に関する注意喚起】 
○ 車両は、日本と反対の右側通行です。路上でタクシーやバス等から乗り降りする際や歩く際は、周囲の状況に注意が必要です。
○ 交差点等では、直進信号が赤の場合でも、歩行者がいないなど安全が確認できれば右折が可能となっていますので、ご注意下さい。
○ 特に、信号機がない横断歩道では、車両やオートバイが停車せずに加速してくる場合があるので、十分ご注意下さい。
○ 渋滞で停車中の車両脇を通り抜けて飛び出してくるオートバイにも注意が必要です。また、歩道をオートバイや電動キックボードで走行する人もいますので、路上や歩道を歩く際は、十分気をつけて下さい。
○ タクシーなどの車両に乗車する際は、必ずシートベルトを着用し、バスや地下鉄に乗車する際には手すりに掴まるなどして、急発進・急停車による転倒防止に備えて下さい。

日本での報道でご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、今年11月に2件もソウルで旅行中の日本人が交通事故で亡くなるということがありました。どちらも運転手の過失によるものでした。韓国は日本に比べ、人口10万人あたりの交通事故死者数が約2.3倍(2024年)と高く、歩行者より車優先のため、常に交通事故に遭わないように気をつける必要があります。筆者が一番気をつけていることは道を渡るときは左に注意することです。左からスピードを出して進入してくる車が本当に多いからです。右側通行なので、横断歩道を渡るときは左から車が近づいていないかを常に確認して、歩いてください。信号が青でも、一度左を確認してから、渡ることが大事です。

安全に旅行を楽しむために

Nソウルタワー

以上の3つを守れば安全というわけではありません。昔に比べると少なくなってきてはいますが、反日感情を持つ韓国の人はいます。楽しくなって大声で日本語で話したり、叫んだりしてしまうことがあるかもしれませんが、近くに反日感情を持ち、熱しやすいタイプの人がいた場合、トラブルになりかねません。筆者は昔、ソウルで日本人の友人と日本語で話していただけなのに、「日本人の汚い手で物を触るな」と言われたり、「独島は私たちのものだ!」と韓国の人にどつかれたりといったことがありました。今はそういったことはほとんどなく珍しいケースかもしれませんが、100%ないとは限りません。目立つような大声で日本語を話さないほうが安全です。不安になることを書きましたが、先日日本人の友人と駅のホームでソウルの路線図を見ながら話していたら、「何かお手伝いしましょうか」と日本語で話しかけてくれた韓国の女の子がいました。韓国は困ったときに助けてくれる人が多いですので、安全に気をつけながら、韓国旅行を楽しんでください。

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