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アルゼンチンの国花は セイボ(Ceibo) 学名は Erythrina falcata です。
日本では アメリカデイゴ と呼ばれる、鮮やかな赤い花を咲かせる木です。 この花は見た目の美しさだけでなく、
国の歴史とアイデンティティを象徴する存在として選ばれました。
セイボは南米原産のマメ科の植物です。現在はアルゼンチン北部、ブラジル南部の地域に当たります。
川沿いや湿地など、比較的水に近い場所に自生しています。
花の特徴は、
赤い小さな花がたくさん集まり、房(ふさ)のように咲くことです。
一つ一つの花は小さくても、
枝先に密集して咲くため、
遠くから見ると一輪の大きな花のように見えます。
開花時期は春から初夏で南半球のブエノスアイレスでは 10月ぐらいから咲き始めます。花木によっては12月から1月ごろに咲くものもあります。
なお、アルゼンチンは南北広いので北に行けばその開花は早いので8月末ぐらいから咲きます。
セイボは 1942年12月22日、
政令第13.847号 により、
正式に「アルゼンチンの国花(Flor Nacional Argentina)」に制定されました。
アルゼンチン政府公式サイトによると、
セイボが選ばれた理由は次の点にあります。
つまりセイボは、
「美しいから」ではなく、
この国の風土・歴史・人々の生き方を象徴する花として選ばれたのです。
セイボには、先住民の伝説が残されています。
自由を求めて闘った若い女性の血が大地に染み込み、
やがて赤い花となって咲いた――
それがセイボだ、という物語です。
このためセイボは、
自由・勇気・誇りの象徴としても語られてきました。
即ち、 「粘り強く生き、何度でも咲く強さ」を表す花です。
春の終わりから夏の終わりまでの間で、アルゼンチンの空の玄関エセイサ空港から市内へ向かう高速道路沿いなどに赤い花が房になって咲いていたら、それがアルゼンチン国花セイボです。ブエノスアイレスの街角ではレコレータ地区に多いです。
特にコロン劇場の前のラバジェ公園にあるのは、1878年アルゼンチン最北のフフイ州からDon Torcuato de Alvear氏、後のアルべアル大統領(1922-1928)がブエノスアイレス市に導入したものです。ぜひ、ブエノスアイレス観光の際、建物や食べ物だけでなく、
この赤い花にも目を向けてみてください。
2025年10月 第六回国際協力機構(JICA) 主催、国際移住機関(IOM)駐日事務所 後援第六回JICA海外移住「論文」「エッセイ・評論」にて拙稿 「平和大通りに咲く赤い花」 ― 被爆80年、『亜国日報』から読み解く広島とアルゼンチンの絆 ―が「エッセイ・評論」部門の最優秀賞に選ばれました。以下から読むことができます。
実は、この赤い花、1950年代に被爆後 新しい街づくりをしていた広島市にアルゼンチンの日系社会を通じて、当時のアルゼンチン大統領夫人エビータことエバ・ペロンから送られたアメリカデイゴ(セイボ)なんです。今でも平和大通の鶴見橋手前に大木があります。 詳細は上記のエッセイにありますし、また、こちらから 中国新聞に掲載されています。 ピースメディア https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=158382
アルゼンチンに来られたら、ぜひ。アルゼンチンに来られなくても是非 アルゼンチン国花のセイボ(アメリカデイゴ)を見てみてください。真っ赤で大変美しい花です。
特にブエノスアイレス市は様々な植物が街中にあり、街路樹を見るのも楽しいです。これからまたご紹介しますね。