自然が創り出す驚愕の絶景!世界自然遺産を完全収録!旅気分を楽しみながら世界遺産を学ぼう
2022.1.17
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アルゼンチンの歩き方
アルゼンチンは、南米大陸の南部に位置し、広大な土地と多様な自然景観、そして豊かな文化が魅力の国だ。首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」と称され、そのエレガントな町並みと情熱的なタンゴが旅人を魅了する。また、広い国土をもっているため、エリアによって異なる風景が広がる。南部のパタゴニア地方では氷河や荒涼とした草原が広がり、ウシュアイアという最南端の町は南極への玄関口ともなる。北部に行けば、トロピカルな気候とカラフルな丘陵地帯が広がる。訪れるたびに新たな発見があるのも、この国の魅力だ。
ブエノスアイレスといえばタンゴ。夜が更けるにつれて、町のバーやクラブでは地元の人々が情熱的なリズムに乗って踊り始める。観光客もミロンガと呼ばれるダンスホールでタンゴレッスンに参加し、その魅力を体験することができる。ディナーと共にタンゴショーが楽しめるタンゲリーアで観るのもおすすめだ。町中にはタンゴミュージアムやタンゴ関連のショップも多く、文化の深さを感じることができる。
アルゼンチンといえばサッカーを思い浮かべる人は多いはず。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは常に上位、ワールドカップでも優勝を争う強豪国。メッシをはじめ、多くのスター選手を輩出しているサッカーの本場アルゼンチンで、地元サポーターに囲まれながらのサッカー観戦をひとつの旅の目的にしてみるのもおもしろいだろう。
パタゴニア地方は、地球の果てとも呼ばれ、壮大な自然と向き合うことができる。ロス・グラシアレス国立公園には、世界でも珍しい進行型氷河であるペリト・モレノ氷河がある。時折、崩落音をとどろかせ、山間から迫り来るかのような迫力に圧倒されるだろう。また、アウトドアブランドのモチーフにもなったフィッツロイ山の、その独特なフォルムが刻々と変化していく姿は、多くのクライマーや旅行者を魅了してきた。まさに大自然と一体になれる場所だ。
アルゼンチン北東部、ブラジルとの国境に位置するイグアスの滝は、世界最大級の滝のひとつ。その規模と迫力は、言葉では表現しきれないほど。滝に近づく遊歩道を歩けば、その轟音と水しぶきが全身を包み込む。アルゼンチン側からは、滝を間近で見ることができ、なかでもイグアスの滝のハイライトとなる「悪魔ののどぶえ」と呼ばれるポイントは圧巻。ボートツアーで滝の下まで迫るスリルも楽しめる。自然の力強さを肌で感じる瞬間が待っている。
アルゼンチン北部の南北約150㎞にわたるウマワカ渓谷は、カラフルな丘陵地帯やサボテンが特徴的な砂漠の景観が広がり、まるで別の世界に迷い込んだかのような錯覚に陥る。山肌のグラデーションが美しいプルママルカの虹色の丘は、自然が生み出した芸術作品。また、地元の市場では、伝統的な手工芸品や、アルゼンチン北部ならではの食材が手に入る。素朴であたたかい人々との交流も、旅の思い出を豊かにしてくれる。