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雨上がりの朝、森の匂いがふわりと立ちのぼる。ジャカルタから電車で約1時間。日帰りで気軽に訪れることができる西ジャワ州ボゴールの中心に広がるのが、ボゴール植物園です。観光スポットとして知られていますが、一歩足を踏み入れるとそこは町の人々の暮らしと溶け合う“森のある日常”。思わず深呼吸したくなる、そんな時間が流れています。
約80ヘクタール、東京ドーム17個分という面積。地図を見て、その広さに驚きました。「これは歩ききれないかも」と思い、私は電動スクーターを選択。これが大正解。早朝の澄んだ空気のなかを進むと、木々の間を抜ける風の匂いや鳥のさえずりが自然と耳に届きます。巨大な古木の下を通るたびに気分が上がり、ただ移動しているだけなのにどこか探検しているような感覚に。
園内には電動スクーターのほかにも家族向けの電動カートや自転車などがあり、レンタルスポットも点在しています。体力や人数に合わせて選べるのもうれしいポイントです。園内には1万5000種を超える植物が息づき、整えられた空間でありながら森本来の力強さも感じられます。
もちろん、歩いてゆっくり巡るのもおすすめです。芝生でくつろぐ家族、ランニングをする若者、自転車で散策する人たち。植物園というより、町の大きな公園のような空気がただよいます。
広大な敷地ですが、木陰のベンチや芝生、東屋など、休憩できる場所が所々にあるのでご心配なく。少し疲れたら立ち止まり、また歩き出す。その繰り返しがちょうどいい。気づけばスマートフォンを見る時間も減っていました。晴れた朝の森も気持ちいいけれど、雨の日もおすすめです。大きな木の下で雨をやり過ごす時間は、どこか贅沢。しっとりとした空気のなかで深呼吸すると、森の匂いがいっそう濃く感じられます。
植物園の周辺にはカフェやローカル食堂も多く、入園前に朝食をとってから向かう人も少なくありません。早朝のうちに軽く食べておくと、広い園内もより快適に楽しめます。私のおすすめは植物園の外周にあるKopi Nako 。コーヒーと素朴な甘さのドーナツは、気取らない朝ごはんにぴったりです。テラス席でコーヒーを飲みながら、これから歩く森のことをぼんやり考える。その時間もまた、旅の楽しみのひとつです。
ジャカルタの喧騒を少し離れて、深呼吸をしに行く。たった1時間で、こんな森に出合える。走ってもいい、歩いてもいい、立ち止まってもいい。ボゴール植物園は、自分のペースを取り戻せる場所でした。きっとまた、ふらりと訪れたくなるはずです。
■Kebun Raya Bogor(ボゴール植物園)
住所:Jl. Ir. H. Juanda No.13, Paledang, Kec. Bogor Tengah, Kota Bogor, Jawa Barat 16122
電話番号:+62 251 8311362
アクセス:ジャカルタ・コタ駅またはマンガライ駅から電車(KRL)で約1時間、Bogor駅下車。駅から徒歩約10〜15分
営業時間:8:00 – 16:00(最終入園は閉園1時間前目安)
入園料:平日IDR15,500/土・日・祝IDR25,500
URL:https://kebunraya.id/r/bogor
Instagram:https://www.instagram.com/kebunraya_id/
■Kopi Nako – Djuanda Bogor店
住所:Jl. Ir. H. Juanda No.52, RT.01/RW.07, Paledang, Kecamatan Bogor Tengah, Kota Bogor,
Jawa Barat 16122
アクセス:Kebun Raya Bogor(ボゴール植物園)正門から徒歩約5〜7分
営業時間:07:00 – 22:00
Instagram:https://www.instagram.com/kopinako.id/