【インドネシア】雨の町で深呼吸。ジャカルタから日帰り、ボゴール植物園という癒やしの森
2026.2.24
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ジャカルタはいつも少しせわしない。車の音、人の声、止まらないクラクション。そんな町のなかに、ふっと肩の力が抜ける場所があります。コタ地区の一角にあるDjauw Coffee。通りから一歩入るだけで、空気がすっと落ち着くのがわかりました。
お店が入っているのは、コタらしいクラシックな建物。白い壁と高い天井、大きな窓から差し込む光。どこか懐かしい雰囲気があって、観光地のカフェというより、昔からそこにあったような自然さがあります。
席に座ってしばらくぼんやりしていると、不思議と時間の流れがゆっくりに感じられました。特別なことをしているわけじゃないのに、ただコーヒーを待つ時間さえ心地いい。こういう空間は、意外とありそうで少ない気がします。
インドネシア産の豆を使ったコーヒーを注文。ひと口飲んでまず思ったのは、「あ、ちょうどいい」という感覚。苦すぎず、軽すぎず、すっと体に入ってくる味。派手さはないけれど、ちゃんとおいしい。
このお店では、トルコの伝統的な方法を取り入れ、熱した砂の中でコーヒーをゆっくりと淹れるスタイルも大切にしているそうです。小さなポットを砂に埋め、じわじわと時間をかけて抽出する。急がないその工程が、そのままこの場所の空気のようにも感じられました。
コーヒーのお供に選んだのは、カヤトーストとふわっとしたパオ(小麦粉生地で具材を包んで蒸した食べ物)。バターとカヤジャムがとろりと溶けるトーストは、どこか懐かしくてやさしい甘さ。あたたかいパオをちぎりながら、ゆっくりコーヒーを飲む時間もまた、贅沢です。
窓の外を眺めながら、にぎやかなコタの景色と、静かな店内との対比を楽しむ。写真を撮る人もいるけれど、気づけば私もカメラを置いていました。ここでは“映え”よりも、ゆっくりするほうがしっくりきます。
コタ地区は歩いているだけで楽しいけれど、暑さや人の多さに少し疲れることもあります。そんなときにこのカフェがあるのはありがたい。冷たいドリンクを飲んで、椅子に深く座る。それだけで、また歩ける気がしてきます。予定を詰め込む旅もいいけれど、何もしない時間があると少し余裕が生まれる。Djauw Coffeeは、そんな時間をくれる場所でした。
ジャカルタで「どこか落ち着けるカフェある?」と聞かれたら、たぶん私はここを挙げます。観光の途中でも、特に目的がなくてもいい。ただ、少し静かになりたいときに。きっとまた、ふらりと立ち寄ると思います。
■Djauw Coffee
住所:Jl. Kemenangan Raya No.58B, RT.6/RW.6, Glodok, Kec. Taman Sari, Kota Jakarta Barat, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 11120
アクセス:ジャカルタ中心部からはタクシーや配車アプリで約30〜40分。
コタ(旧市街)地区、ファタヒラ広場から徒歩数分
電話番号:0813-1160-4958
営業時間:07:00 – 18:00(定休日なし)
Instagram:https://www.instagram.com/djauwcoffee/